【動物病院代ランキング2025】都市別支出と通院傾向を徹底分析

ペット・園芸

動物病院代の都市別支出では熊本市が6,214円と全国平均(1,452円)を大きく上回り、堺市や前橋市なども上位に。特に熊本市は前年比+1,931%と突出。診療回数が多い相模原市やさいたま市では予防的診療が根付きつつあり、都市によって支出額や利用習慣に大きな違いがみられる。

動物病院代の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1452100+18.43
1熊本市6214428+1931
2堺市3720256.2+51.22
3前橋市3694254.4+114.9
4大津市2821194.3+96.18
5札幌市2734188.3+272
6相模原市2303158.6-9.473
7さいたま市2033140+69.13
8山口市1724118.7+47.98
9奈良市1653113.8+168.8
10松山市1559107.4+388.7
11大分市1466101+34.13
12高松市145199.93+469
13東京都区部128788.64-53.85
14名古屋市127287.6+552.3
15広島市120382.85-21.73
16松江市118781.75+52.37
17新潟市105872.87+63.02
18千葉市103671.35+13.47
19静岡市103070.94+101.6
20岡山市100669.28-42.42
21佐賀市99568.53-16.18
22高知市91763.15-30.16
23浜松市91362.88-56.5
24宇都宮市90562.33+101.1
25鳥取市89561.64+164.8
26金沢市85859.09-5.611
27盛岡市81355.99+619.5
28仙台市80455.37+1.901
29福島市75552+17.05
30那覇市74751.45+1283
31長野市73050.28-66.05
32和歌山市72549.93+188.8
33福岡市72249.72-71.7
34山形市66245.59-56.99
35神戸市65144.83-49.02
36岐阜市63343.6-61.4
37北九州市58540.29-72.68
38大阪市57439.53+126
39川崎市53636.91-82.42
40青森市44630.72-18.17
41津市43730.1-66.84
42秋田市41028.24-49.94
43横浜市35024.1-70.64
44鹿児島市34924.04+8.385
45長崎市32722.52-32.99
46京都市32022.04+5.611
47水戸市30721.14-80.1
48宮崎市22415.43-87.79
49福井市18112.47+57.39
50甲府市1449.917-49.83
51徳島市1037.094-93.39
52富山市956.543-64.02

月間支出の推移

動物病院代の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.15100+7.143
1相模原市0.38253.3+171.4
2さいたま市0.34226.7+54.55
3大津市0.3200+275
4堺市0.3200+500
5鳥取市0.24160+200
6広島市0.24160+71.43
7松江市0.22146.7+15.79
8岡山市0.22146.7+83.33
9名古屋市0.21140+600
10岐阜市0.19126.7-17.39
11熊本市0.18120+63.64
12札幌市0.18120+200
13山口市0.17113.3+6.25
14奈良市0.16106.7+45.45
15高松市0.15100+114.3
16福島市0.15100+7.143
17宇都宮市0.15100+87.5
18北九州市0.15100-16.67
19静岡市0.1493.33+7.692
20東京都区部0.1493.33-17.65
21新潟市0.1493.33+27.27
22山形市0.1493.33-12.5
23金沢市0.1386.67-23.53
24浜松市0.1386.67
25大分市0.1386.67-27.78
26和歌山市0.1280+300
27仙台市0.1173.33-26.67
28神戸市0.166.67+25
29川崎市0.166.67-37.5
30長野市0.0960-66.67
31佐賀市0.0960-18.18
32京都市0.0960+350
33盛岡市0.0853.33+166.7
34松山市0.0853.33-20
35前橋市0.0853.33-69.23
36高知市0.0746.67-61.11
37那覇市0.0746.67+600
38甲府市0.0746.67
39徳島市0.0746.67-78.79
40青森市0.0640+200
41津市0.0640-25
42水戸市0.0640-45.45
43千葉市0.0640-33.33
44福岡市0.0533.33-82.76
45横浜市0.0533.33-44.44
46鹿児島市0.0426.67-50
47福井市0.0426.67+100
48宮崎市0.0426.67-82.61
49大阪市0.0426.67+100
50秋田市0.0320-82.35
51富山市0.0213.33-66.67
52長崎市0.016.667-90

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

動物病院代の月間支出の現状と今後

動物病院代は、飼い主にとってペットとの生活に欠かせない支出の1つであり、治療・検診・ワクチン・避妊手術・定期健診など多様な医療ニーズが含まれます。都市別に見ると、生活環境、所得水準、ペット文化の成熟度、医療施設の整備状況によって、支出額に大きな違いが見られます。


支出額の上位都市とその特徴

2025年4月時点の全国平均は1,452円ですが、熊本市(6,214円)が突出したトップで、2位の堺市(3,720円)に約1.7倍の差をつけています。続いて前橋市(3,694円)大津市(2,821円)、札幌市(2,734円)が上位にランクイン。

特に熊本市は前年比で+1,931%という驚異的な伸びを記録しており、過去に比べて急激にペット医療への支出が増加したことが分かります。新規開院した高額な動物病院の影響や、特定の高額治療の集中支出が平均を大きく押し上げた可能性もあります。


急増都市に共通する背景

堺市(+51.22%)、前橋市(+114.9%)、大津市(+96.18%)、札幌市(+272%)、松山市(+388.7%)など、多くの都市で前年比2桁〜3桁の伸びを示しています。これらの都市では以下のような背景が考えられます:

  • ペットの高齢化による医療ニーズの拡大

  • 高額診療を提供する施設の新設

  • 医療費補助制度や保険加入率の増加による支出拡大

  • 地域社会でのペット福祉意識の向上

とくに地方中核都市では、ペットの「家族化」が浸透する中で、予防医療や検診への支出が増えている傾向が読み取れます。


診療利用回数から見る医療行動の地域差

月間の全国平均診療回数は0.15回と低めですが、相模原市(0.38回)さいたま市(0.34回)、大津市・堺市(各0.3回)などでは高めです。これらの都市では定期検診や軽度な診療でも動物病院を訪れる習慣があり、健康管理意識が高い飼い主が多いと推察されます。

1方で支出額が高くても診療回数がさほど多くない都市もあり、これは1度の診療が高額であること、つまり重度の治療や手術にかかる費用が支出全体を押し上げている可能性を示します。


都市別傾向とペット医療の地域格差

動物病院代に見られる地域差は、ペット飼育率だけでなく、医療機関の密度、診療単価、住民の医療意識など、さまざまな要素が影響しています。都市部では複数の選択肢がある1方で、地方都市では限られた医療機関が高額診療を提供することもあり、平均額が跳ね上がる傾向があります。

相模原市のように診療頻度は高いが支出増加が抑えられている都市では、低額でも定期的に診療を受ける「予防型医療」が根付いていると考えられます。


今後の動向と課題

今後、ペットの高齢化とともに医療費の増加は避けられず、動物病院代の地域差は1層拡大する可能性があります。ペット保険の普及や自治体による助成制度の整備が進めば、支出の平準化が図られることも期待されますが、現状では都市ごとのばらつきは大きく、地域格差の課題は依然として残ります。

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