【2025年版】ペットフード支出ランキング｜都市別支出額と回数分析

2025年4月のペットフード支出は全国平均798円。広島市が1,429円で最多。宮崎市や堺市、さいたま市では前年同月比で大幅増加。購入回数でも宮崎市や岡山市が高水準を記録。都市による支出差にはペット飼育率や生活様式の違いが反映され、今後も地域特性に応じた変動が続く見通し。

ペットフードの月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年5月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	826	100	-0.721
1	大津市	1561	189	+142
2	千葉市	1369	165.7	+109.3
3	宮崎市	1218	147.5	+212.3
4	さいたま市	1178	142.6	+26.26
5	山口市	1155	139.8	+93.47
6	京都市	1103	133.5	+160.8
7	広島市	1100	133.2	+14.23
8	福岡市	1075	130.1	+160.9
9	東京都区部	1075	130.1	-7.883
10	盛岡市	1008	122	+142.3
11	青森市	960	116.2	+150.7
12	宇都宮市	958	116	-10.47
13	鳥取市	957	115.9	-20.71
14	相模原市	911	110.3	+4.592
15	岡山市	883	106.9	-29.3
16	岐阜市	871	105.4	+30.78
17	津市	854	103.4	+35.99
18	山形市	838	101.5	-16.95
19	高松市	833	100.8	+43.87
20	高知市	831	100.6	-44.97
21	名古屋市	828	100.2	+9.091
22	水戸市	805	97.46	+5.366
23	甲府市	796	96.37	+32.01
24	大分市	795	96.25	+95.81
25	徳島市	780	94.43	-29.16
26	浜松市	769	93.1	+32.36
27	札幌市	768	92.98	+5.205
28	奈良市	758	91.77	-17.61
29	神戸市	736	89.1	-42
30	和歌山市	728	88.14	-6.065
31	川崎市	715	86.56	-16.37
32	那覇市	696	84.26	+38.37
33	金沢市	695	84.14	-53.54
34	仙台市	693	83.9	-8.333
35	前橋市	687	83.17	+86.68
36	新潟市	662	80.15	+30.06
37	秋田市	636	77	-21.67
38	北九州市	601	72.76	-61.89
39	松山市	595	72.03	-37.17
40	堺市	574	69.49	-28.87
41	長野市	568	68.77	-63.4
42	松江市	563	68.16	-16.84
43	熊本市	548	66.34	-29.83
44	鹿児島市	532	64.41	+15.15
45	静岡市	526	63.68	+27.36
46	福井市	521	63.08	-22.24
47	大阪市	463	56.05	-34.51
48	福島市	418	50.61	-69.42
49	富山市	385	46.61	+1.316
50	横浜市	380	46	-65.2
51	佐賀市	345	41.77	-42.6
52	長崎市	296	35.84	-48.25

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年5月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.88	100	-2.222
1	千葉市	1.66	188.6	+225.5
2	相模原市	1.19	135.2	-2.459
3	神戸市	1.15	130.7	+1.77
4	宇都宮市	1.14	129.5	-25.97
5	那覇市	1.11	126.1	+141.3
6	北九州市	1.1	125	-36.05
7	盛岡市	1.09	123.9	+240.6
8	大津市	1.09	123.9	+118
9	山形市	1.04	118.2	+23.81
10	さいたま市	1.04	118.2	+112.2
11	山口市	1.02	115.9	+45.71
12	岡山市	1.01	114.8	+20.24
13	高松市	1	113.6	+6.383
14	徳島市	0.97	110.2	-12.61
15	浜松市	0.95	108	+171.4
16	宮崎市	0.95	108	+156.8
17	松山市	0.94	106.8	-24.8
18	川崎市	0.94	106.8	-50
19	岐阜市	0.89	101.1	+4.706
20	福岡市	0.88	100	+91.3
21	甲府市	0.88	100	+10
22	札幌市	0.88	100	-8.333
23	青森市	0.84	95.45	+121.1
24	東京都区部	0.84	95.45	-22.94
25	京都市	0.83	94.32	+33.87
26	鳥取市	0.78	88.64	-28.44
27	仙台市	0.77	87.5	+45.28
28	水戸市	0.7	79.55	-1.408
29	堺市	0.69	78.41	-27.37
30	広島市	0.68	77.27	-54.36
31	秋田市	0.66	75	-13.16
32	福井市	0.65	73.86	-22.62
33	和歌山市	0.65	73.86	+25
34	大阪市	0.61	69.32	-34.41
35	前橋市	0.6	68.18	-7.692
36	福島市	0.57	64.77	-52.1
37	大分市	0.57	64.77	+32.56
38	金沢市	0.55	62.5	-57.36
39	静岡市	0.54	61.36	+42.11
40	高知市	0.53	60.23	-36.9
41	津市	0.51	57.95	+41.67
42	佐賀市	0.51	57.95	-29.17
43	富山市	0.5	56.82	+16.28
44	名古屋市	0.5	56.82	-21.88
45	横浜市	0.49	55.68	-23.44
46	長野市	0.47	53.41	-31.88
47	鹿児島市	0.46	52.27	-11.54
48	奈良市	0.46	52.27	-67.38
49	熊本市	0.42	47.73	-52.81
50	新潟市	0.41	46.59	-12.77
51	松江市	0.35	39.77	-57.32
52	長崎市	0.28	31.82	-64.1

月間購入回数の推移

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ペットフード支出の全国平均と上位都市

2025年4月時点におけるペットフードの全国平均支出は798円で、これは月間の食費の1部としては比較的安定的な水準です。中でも、広島市は1,429円と群を抜いて高く、熊本市（1,217円）、千葉市（1,141円）、堺市（1,130円）が続いています。これらの都市ではペット飼育率が高い可能性や、高品質なペットフードへの需要が存在していると推察されます。

前年同月比から見える増減の背景

支出の前年同月比を見ると、宮崎市（+178.1%）や堺市（+104%）、さいたま市（+84.12%）といった都市で大きな増加が確認されています。これらは、新たにペットを飼う世帯の増加や、高価格帯フードの購買傾向が背景にある可能性があります。

1方で、高知市（-32.42%）や岡山市（-19.49%）などでは減少傾向が見られ、物価高の影響からペットフードの購入量を見直す動きや、より安価な代替商品の使用が進んでいることも考えられます。

購入回数と消費スタイルの違い

購入回数の全国平均は0.79回であるのに対し、宮崎市（1.51回）、岡山市（1.44回）、相模原市（1.30回）などでは明らかに高い頻度で購入が行われています。特に宮崎市は、支出額・購入回数ともに急増しており、ペット飼育に対する積極的な姿勢がうかがえます。

1方、回数の増加が著しい都市には那覇市（+276.7%）や浜松市（+148.8%）なども含まれ、地方都市におけるペット市場の拡大も無視できません。

地域特性と支出行動の相関

支出額が高い都市の多くは、地方都市や政令指定都市である点が特徴的です。これは、広い住居環境による中大型犬の飼育、地元企業によるペット関連商品の開発と販売促進などが関連していると考えられます。

また、支出額に比べて回数が少ない都市（例：広島市など）は、1回あたりの購入金額が高く、まとめ買いや高級フードの利用が多いと推定できます。

今後の展望と課題

今後はペットの高齢化に伴う医療・健康志向の高まりや、サステナブル志向を背景に、オーガニックフードやサプリメント入りフードへのシフトが加速する可能性があります。また、人口減少が進む地方ではペット需要が新たな消費源となるため、地域振興政策にも関わる重要な指標となるでしょう。