2025年最新・諸会費支出が高い都市は?宮崎市や福井市が急増中

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2025年4月時点で、諸会費の全国平均支出は291円。宮崎市や福井市、大分市などの地方都市で特に支出が高く、地域の結びつきの強さや活動の活発さが影響している。支払回数も熊本市や宮崎市で高く、地方ほど諸団体への参加が生活に根付いている傾向が見られる。

諸会費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国291100-0.342
1宮崎市1645565.3+710.3
2福井市1549532.3+153.5
3大分市1022351.2+501.2
4盛岡市992340.9+47.4
5横浜市878301.7+87.21
6熊本市713245+140.1
7長崎市647222.3+242.3
8津市608208.9+415.3
9甲府市598205.5+913.6
10鳥取市537184.5+61.75
11岡山市480164.9+40.76
12山形市459157.7-44.3
13佐賀市442151.9+225
14前橋市405139.2+109.8
15広島市404138.8-40.68
16水戸市368126.5+222.8
17奈良市368126.5+52.7
18宇都宮市319109.6+19.92
19富山市318109.3+97.52
20和歌山市299102.7+498
21相模原市296101.7+311.1
22高松市293100.7-65.57
23仙台市28898.97+95.92
24京都市28196.56-41.09
25福島市26290.03-45.64
26名古屋市25687.97+172.3
27山口市24182.82+249.3
28松山市23781.44+3850
29川崎市23480.41+10.9
30徳島市23380.07+26.63
31青森市23279.73-37.13
32東京都区部23179.38+76.34
33秋田市22276.29-39.67
34堺市20971.82-12.92
35神戸市19767.7+66.95
36鹿児島市19366.32-32.75
37北九州市18162.2+389.2
38大津市17459.79-84.83
39長野市17359.45-61.38
40新潟市14650.17-65.32
41岐阜市14048.11-44.22
42さいたま市13546.39-42.31
43浜松市11840.55-16.9
44福岡市11138.14-49.77
45札幌市11138.14-69.42
46大阪市10636.43+116.3
47千葉市10435.74-42.54
48那覇市9934.02-33.56
49金沢市6622.68-58.23
50静岡市6221.31-31.87
51松江市4214.43-95.63
52高知市227.56-87.5

月間支出の推移

諸会費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.09100-10
1熊本市0.21233.3+90.91
2宮崎市0.21233.3+133.3
3広島市0.2222.2-20
4富山市0.2222.2+100
5盛岡市0.19211.1+90
6大分市0.17188.9+142.9
7佐賀市0.17188.9+88.89
8津市0.16177.8+100
9松山市0.15166.7+1400
10前橋市0.15166.7
11鳥取市0.14155.6+7.692
12山口市0.14155.6+133.3
13仙台市0.14155.6+133.3
14山形市0.13144.4-35
15京都市0.13144.4-18.75
16秋田市0.12133.3+9.091
17甲府市0.12133.3+300
18徳島市0.12133.3+50
19宇都宮市0.12133.3+9.091
20水戸市0.11122.2+175
21横浜市0.11122.2+22.22
22大津市0.11122.2-38.89
23福井市0.1111.1+42.86
24奈良市0.1111.1+25
25和歌山市0.1111.1+400
26高知市0.09100+350
27青森市0.09100-10
28長崎市0.09100+12.5
29川崎市0.09100-10
30福島市0.0888.89-57.89
31相模原市0.0777.78+600
32岡山市0.0777.78-22.22
33堺市0.0777.78-53.33
34さいたま市0.0777.78+40
35鹿児島市0.0666.67-57.14
36長野市0.0666.67-62.5
37神戸市0.0666.67
38北九州市0.0666.67+200
39高松市0.0555.56-44.44
40浜松市0.0555.56-28.57
41東京都区部0.0555.56
42新潟市0.0555.56-66.67
43金沢市0.0444.44-33.33
44福岡市0.0444.44-55.56
45松江市0.0444.44-71.43
46岐阜市0.0444.44-55.56
47大阪市0.0444.44-20
48名古屋市0.0444.44-33.33
49千葉市0.0444.44-33.33
50那覇市0.0333.33-57.14
51札幌市0.0333.33-75
52静岡市0.0222.22

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

諸会費の月間支出の現状と今後

「諸会費」とは、町内会費、地域団体の会費、同窓会・親睦会、趣味サークル、資格団体、業界団体など、さまざまな非営利・準営利団体への定期的な支払いを含む費目であり、日本の家計支出の中でも地域コミュニティとの関係性を映す指標ともいえる存在です。


2025年4月時点の都市別支出ランキング

全国平均は291円ですが、地域によっては10倍を超える水準も見られます。上位10都市は以下のとおりです。

順位 都市名 支出額(円)
1位 宮崎市 1,645円
2位 福井市 1,549円
3位 大分市 1,022円
4位 盛岡市 992円
5位 横浜市 878円
6位 熊本市 713円
7位 長崎市 647円
8位 津市 608円
9位 甲府市 598円
10位 鳥取市 537円

このように、宮崎・福井・大分・盛岡などの地方都市で高い傾向がみられ、都市規模や地域の連帯意識が関与していると考えられます。


増加率から見る支出の動き

前年同月比では、全国平均はわずかに-0.342%の減少ですが、個別都市では大きな変動が見られます。

  • 甲府市:+913.6%

  • 宮崎市:+710.3%

  • 津市:+415.3%

  • 大分市:+501.2%

  • 長崎市:+242.3%

このような急激な増加は、町内会費や地域団体の活動再開、会費改定、または新たな地域組織の設立による影響が想定されます。特にコロナ禍以降に1時的に停止された活動の再開により、会費の支払いが再開されたケースが多い可能性があります。


支払回数に見る地域性

支払回数(平均月間回数)も都市によって異なります。

都市名 回数(月平均)
熊本市 0.21回
宮崎市 0.21回
広島市 0.20回
富山市 0.20回
盛岡市 0.19回
大分市 0.17回
佐賀市 0.17回
津市 0.16回

回数が高い都市は、月次で何らかの支払いや徴収がある可能性が高く、定期的な地域活動や会合が行われている地域社会の活発さを表していると考えられます。


都市別特徴と地域社会の濃淡

宮崎市・福井市:地域密着型社会

この2都市は支出額・回数ともに高水準です。町内会・消防団・農業協同組合など、住民同士の横のつながりが強い社会構造が背景にあります。

大分市・盛岡市:復興・再構築との関係

盛岡市などでは東日本大震災後の復興支援や地域づくり活動が活発で、関連する団体への会費支出が継続的に見られる可能性があります。

都市部と地方の違い

横浜市のような大都市でも支出が高いのは珍しく、これは高所得層による各種趣味団体・学会等への所属が反映されているとみられます。1方で、東京23区のような都市はこのランキングに登場せず、個人主義・非所属傾向が強い可能性があります。


今後の展望と課題

日本では少子高齢化や都市化が進むなか、地域社会のつながりが薄れているとされる1方で、地方ではむしろ会費支出の復活・拡大傾向が見られるのは興味深い現象です。今後は、オンライン化・デジタル決済の導入による会費徴収の効率化や、若年層を取り込む新しい形の地域3加が支出傾向にどう影響を与えるかが注目されます。

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