国内パック旅行費の都市別支出ランキングと動向【2025年最新】

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2025年4月時点での国内パック旅行費の全国平均は2,397円で、旅行需要の回復が続いています。特に川崎市(6,561円)、松山市(5,884円)、東京都区部(4,736円)などで高額な支出が確認され、地方都市でも支出の急増が見られます。福井市や鳥取市では前年比1,000%超の伸びを記録しており、全国的にパック旅行が再び選ばれる傾向が強まっています。

国内パック旅行費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2397100+34.29
1川崎市6561273.7+95.15
2松山市5884245.5-43.61
3東京都区部4736197.6+170.5
4宮崎市3836160+391.8
5福岡市3182132.7-49.6
6福井市3131130.6+1539
7高知市2751114.8+9.689
8那覇市2534105.7-13.4
9広島市2528105.5+89.36
10鳥取市2516105+845.9
11岡山市224593.66+4.76
12金沢市212988.82-41.43
13岐阜市211388.15-53.82
14鹿児島市203584.9
15水戸市193380.64+92.53
16横浜市189378.97-11.62
17和歌山市188878.77+204.5
18奈良市177974.22+551.6
19札幌市165068.84
20長野市138657.82-79.35
21京都市133555.69-61.57
22山形市125752.44-63.21
23名古屋市105744.1+1348
24長崎市101842.47-50.85
25千葉市96240.13+44.01
26北九州市95739.92
27大津市93038.8+70.02
28大分市84735.34+60.42
29宇都宮市66327.66
30浜松市63526.49-67.86
31静岡市61725.74+7.491
32福島市58624.45-88.42
33堺市54022.53-84.32
34熊本市46619.44-73.19
35高松市43117.98-2.489
36大阪市42817.86-80.66
37青森市37415.6+59.15
38前橋市35914.98+35.47
39徳島市32113.39+148.8
40秋田市2038.469+0.495
41新潟市1666.925-91.54
42富山市1606.675-91.97
43さいたま市1385.757+2.985
44甲府市1285.34+17.43
45山口市642.67-97.62
46相模原市471.961-87.43
47神戸市381.585-85.93
48佐賀市200.834-92.73
49松江市160.668-99.2
50盛岡市00-100
51津市00-100
52仙台市00-100

月間支出の推移

国内パック旅行費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.04100
1川崎市0.08200+33.33
2山形市0.07175-12.5
3福岡市0.06150+100
4水戸市0.06150+100
5宇都宮市0.06150
6長崎市0.05125+150
7横浜市0.05125+25
8新潟市0.05125-16.67
9広島市0.05125
10岡山市0.05125-16.67
11鳥取市0.04100+33.33
12福井市0.04100+33.33
13松山市0.04100-50
14東京都区部0.04100+33.33
15岐阜市0.04100+100
16富山市0.04100-50
17大分市0.04100+33.33
18千葉市0.04100
19高知市0.0375-40
20静岡市0.0375-25
21長野市0.0375-66.67
22那覇市0.0375-25
23福島市0.0375-57.14
24熊本市0.0375-40
25札幌市0.0375
26徳島市0.0375+50
27大津市0.0375
28前橋市0.0375+50
29京都市0.0375-62.5
30鹿児島市0.0250
31高松市0.0250
32金沢市0.0250-71.43
33秋田市0.0250-33.33
34相模原市0.0250+100
35山口市0.0250-33.33
36宮崎市0.0250-50
37奈良市0.0250+100
38大阪市0.0250
39さいたま市0.0250+100
40青森市0.0125-66.67
41神戸市0.0125-50
42甲府市0.0125-50
43浜松市0.0125-75
44松江市0.0125-66.67
45堺市0.0125-50
46和歌山市0.0125-50
47名古屋市0.0125-50
48北九州市0.0125
49佐賀市0.0125-66.67
50盛岡市00-100
51津市00-100
52仙台市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

国内パック旅行費の月間支出の現状と今後

2025年4月時点の国内パック旅行費の全国平均は2,397円で、前年同月比では+34.29%と大幅な伸びを示しています。これは新型コロナウイルスの影響が緩和され、国内観光が本格的に再開・拡大している流れを反映しています。旅行回数の増加だけでなく、旅行単価の上昇もこの増加の1因と考えられます。


支出額が突出する上位都市の特徴

1位の川崎市(6,561円)は、全国平均の約2.7倍にあたる高水準を記録し、前年比も+95.15%と急増。首都圏の中でも出張・観光を含めた短期旅行への支出意欲が強い地域といえます。2位の松山市(5,884円)は地方都市でありながら全国上位であり、観光振興策の効果や地元企業の団体旅行需要が考えられます(ただし前年比-43.61%と反動減も見られます)。3位の東京都区部(4,736円)は+170.5%と大幅増。都市部在住者による地方への旅行ニーズが高まっていることを示唆しています。


中位都市の堅調な伸びと観光復興

宮崎市(3,836円、前年比+391.8%)福井市(3,131円、前年比+1,539%)など、地方都市での支出額の急増が顕著です。これらの都市は過去に旅行支出が少なかったため、基準値が低く伸び率が大きく出やすい1方、近場での旅行回帰や交通網の充実、旅行割引制度などの要因が後押ししています。

また、鳥取市(2,516円)も前年比+845.9%と急伸し、これまで目立たなかった地域でパック旅行の利用が広がっていることを示しています。


支出額の増減と旅行回数の関係

国内パック旅行の購入頻度は全国平均で月0.04回(年0.48回)と依然として低いものの、支出が1度に集中する高額型支出であることが確認できます。

たとえば、川崎市の平均回数は0.08回で、全国平均の2倍。福岡市(0.06回)や水戸市(0.06回)も上位に並び、旅行する頻度こそ低いものの、1回あたりの支出額が高い傾向にあります。

回数の増加が特に顕著だったのは長崎市(+150%)水戸市(+100%)などで、旅行文化の定着や観光業の回復が地域経済に波及している様子がうかがえます。


都市別の減少事例とその背景

1方で、松山市は-43.61%、那覇市は-13.4%と減少傾向にあります。これは、前年の特需や地域振興策終了、旅行の反動などが原因と考えられます。特に松山市では1時的な団体旅行増加などの反動の可能性が高く、長期的な推移を見守る必要があります


今後の展望と政策的影響

政府による観光振興施策(たとえば「全国旅行支援」など)が支出増加を支えており、今後も政策的支援と観光業界の価格戦略が世帯支出に影響を与えると見込まれます。

また、交通手段(LCC、鉄道)の料金設定や、地方都市の魅力発信がパック旅行の選好に与える影響も大きく、地域差がさらに明確化していくと予測されます。


まとめ:国内パック旅行は「回復から成長」へ

2025年4月時点のデータからは、国内パック旅行費が着実に回復しつつあり、地方を含む多様な都市で支出が増加していることがわかります。中でも川崎市、東京都区部、宮崎市、福井市の伸びは目覚ましく、旅行ニーズの変化と地域経済とのつながりが強く表れた結果といえるでしょう。

今後は支出の伸びに加え、旅行の質や選好の変化にも注目が必要です。家計に占める旅行支出の割合がどう推移していくかは、観光産業の行方を占う上で重要な指標になるでしょう。

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