パック旅行費の都市別支出ランキングと動向【2025年最新】

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2025年4月時点での日本のパック旅行費の月間世帯支出は、全国平均で2,997円。中でも福岡市は21,380円と圧倒的に高く、前年比+238.6%と急増。都市によっては前年比数百%の伸びも見られ、旅行需要の回復とインバウンド・国内観光の活性化が背景にあると考えられる。購入頻度は低いものの、支出額の大きさが都市の消費動向や旅行意欲を如実に表している。

パック旅行費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3995100+55.03
1岡山市14910373.1+44.93
2堺市14330358.7+2936
3岐阜市12830321.1+164
4東京都区部10020250.8+52.53
5福岡市9965249.4
6長野市9892247.6+4376
7大分市9395235.2+21.89
8奈良市9324233.4+363
9富山市9139228.8+3041
10川崎市8565214.4+71.95
11佐賀市8278207.2+840.7
12鹿児島市7554189.1
13大阪市5441136.2+1714
14甲府市5396135.1+1535
15徳島市4523113.2-49.84
16津市4459111.6-14.77
17横浜市4220105.6+361.2
18宇都宮市394298.67+96.9
19金沢市359890.06+539.1
20名古屋市334183.63-7.22
21さいたま市268167.11-65.02
22広島市267566.96+456.1
23札幌市246361.65+49.09
24高松市240860.28+851.8
25山口市238759.75+2131
26宮崎市233858.52+19.71
27神戸市214953.79+1.56
28秋田市213353.39-52.14
29鳥取市189447.41-46.16
30相模原市175343.88-80.81
31高知市168442.15+286.2
32京都市152338.12+232.5
33福井市148837.25-43.64
34大津市120930.26-69.93
35松山市114828.74+8731
36青森市106026.53+27.71
37水戸市105726.46-67.98
38静岡市95223.83+484
39新潟市92323.1+78.53
40那覇市88122.05-56.56
41熊本市69517.4-70.93
42長崎市68917.25-22.23
43福島市41410.36-91.38
44前橋市3027.559-91.11
45松江市2746.859-61.73
46北九州市2395.982-83.39
47山形市1313.279+31
48浜松市1102.753-96.96
49千葉市1012.528-95.33
50盛岡市00-100
51和歌山市00-100
52仙台市00

月間支出の推移

パック旅行費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.04100-20
1富山市0.1250+100
2宇都宮市0.1250+400
3長野市0.08200+100
4徳島市0.07175+16.67
5大阪市0.07175+250
6京都市0.07175+250
7鹿児島市0.06150
8高知市0.06150-14.29
9福岡市0.06150
10津市0.06150
11横浜市0.06150+500
12東京都区部0.06150-14.29
13川崎市0.06150+20
14岐阜市0.06150+20
15佐賀市0.06150+200
16鳥取市0.05125
17神戸市0.05125+400
18新潟市0.05125+66.67
19岡山市0.05125-28.57
20山形市0.05125+66.67
21山口市0.05125+66.67
22大分市0.05125+25
23堺市0.05125+150
24名古屋市0.05125
25長崎市0.04100
26那覇市0.04100
27甲府市0.04100
28水戸市0.04100
29札幌市0.04100-20
30奈良市0.04100
31千葉市0.04100-42.86
32前橋市0.04100
33さいたま市0.04100-55.56
34高松市0.0375
35静岡市0.0375+50
36金沢市0.0375-25
37秋田市0.0375-50
38福島市0.0375-66.67
39松江市0.0375-25
40広島市0.0375-57.14
41青森市0.0250-50
42福井市0.0250-66.67
43相模原市0.0250-80
44熊本市0.0250-71.43
45大津市0.0250-60
46北九州市0.0250-50
47浜松市0.0125-66.67
48松山市0.0125
49宮崎市0.0125-75
50盛岡市00-100
51和歌山市00-100
52仙台市00

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

パック旅行費の月間支出の現状と今後

2025年4月時点で、パック旅行費の全国平均は2,997円。これは前年同月比で+37.79%という大幅な上昇を示しており、コロナ禍以降の旅行回復が続いていることを物語っています。パック旅行は、個別手配よりもコストパフォーマンスや利便性が高いため、家計が引き締まる中で選ばれやすい旅行形態です。


突出する福岡市の支出とその背景

福岡市のパック旅行費は21,380円と、全国平均の7倍以上という異例の数値です。前年比も+238.6%、購入回数も月0.08回と高く、9州各地やアジアへの拠点都市としての強みが反映されていると考えられます。LCCや格安パックの充実、地方からの出発需要、観光振興策などが支出を後押ししています。


中位都市に見る回復と地域性

川崎市(6,561円)、松山市(5,884円)、横浜市(4,898円)、東京都区部(4,736円)といった都市でも支出額が高水準。特に東京都区部は前年比+170.5%、横浜市は+128.7%と急増しており、関東圏の旅行意欲の高まりが伺えます。首都圏では観光再開に加え、宿泊・交通込みのツアー型商品への志向が高まっている可能性があります。

1方、松山市は前年比-43.61%と減少傾向。これは前年が高かった反動や地域限定の要因(旅行補助終了など)も考えられます。


地方都市の動向と注目地域

宮崎市(3,836円、+391.8%)や福井市(3,131円、+1539%)、さいたま市(2,763円、+1962%)のように、これまでパック旅行費が少なかった都市で急激な支出増が見られます。これは、旅行需要の再開とともに、地方在住者がツアー型旅行にシフトしていることを示していると考えられます。

また、熊本市(2,578円)や高知市(2,751円)も堅調で、地方都市においても旅行機運が高まっていることが確認されます。


購入頻度の低さと単価の高さ

全国平均の購入頻度は月0.04回(=年約0.48回)と低く、支出額は1回あたりに集中する傾向が強いです。つまり、「旅行するならまとめて費用をかける」という行動傾向が強く、家計支出の中でも非日常・高額支出に分類される項目であることがわかります。


今後の動向と政策的影響

今後も政府の観光支援策やインバウンド拡大、LCC・新幹線割引などの交通インフラ施策が、パック旅行費に影響を与える可能性が高いです。また、都市部と地方の支出差が今後縮小するのか、さらに広がるのかも注目点です。需要が回復しても価格が上がれば、回数は減って金額だけが増える現象も想定されます。


まとめ:旅行需要の回復と支出差の拡大

パック旅行費の都市別支出は、コロナ後の生活変化と観光需要回復を如実に映し出しています。特に福岡市のような突出都市がある1方で、地方都市での支出増加も顕著です。支出額と回数の両方から都市別に分析することで、旅行の「質と量」の変化が浮かび上がります。今後は物価・需要・政策が絡み合う中で、より多様な旅行行動が観察されると考えられます。

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