岡山市が雑誌支出で全国1位!都市別雑誌購読傾向を徹底分析

教育・教養

2025年4月の雑誌支出は岡山市が1,118円と全国平均の約7倍で首位。仙台市や札幌市も大幅増加を見せ、雑誌文化が依然として根強い地域が存在します。一方で全国平均では減少傾向にあり、都市ごとに購読習慣や関心分野に差が見られます。

雑誌の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国191100+35.46
1岡山市593310.5+195
2那覇市510267+256.6
3仙台市480251.3+174.3
4佐賀市335175.4+8.766
5鹿児島市291152.4+482
6水戸市280146.6+37.25
7横浜市263137.7+298.5
8長野市260136.1+36.84
9津市260136.1+900
10札幌市218114.1+459
11前橋市218114.1-24.31
12盛岡市217113.6-19.63
13神戸市215112.6+97.25
14山形市210109.9-17.32
15東京都区部209109.4-22.01
16川崎市206107.9+51.47
17高知市204106.8+223.8
18宇都宮市204106.8+38.78
19福島市18596.86-49.04
20熊本市18395.81-6.154
21さいたま市17290.05+0.585
22京都市15983.25-17.19
23富山市15581.15-17.55
24青森市15279.58-11.11
25浜松市14575.92-15.2
26鳥取市14475.39+46.94
27宮崎市14475.39+108.7
28秋田市13570.68+12.5
29奈良市13570.68-30.05
30長崎市13369.63-42.42
31千葉市13269.11-59.76
32松江市12665.97-59.74
33堺市11660.73-27.04
34和歌山市11459.69-13.64
35大阪市11258.64-11.11
36名古屋市11158.12-13.28
37大津市9851.31-39.13
38福井市8946.6+36.92
39岐阜市8142.41+131.4
40相模原市8041.88-36.51
41高松市7740.31+10
42松山市7338.22-8.75
43静岡市7137.17-40.83
44甲府市7036.65-38.6
45徳島市6936.13-25
46福岡市6534.03+306.3
47金沢市6332.98-52.27
48新潟市6131.94-80.51
49広島市5428.27-25
50北九州市5126.7-77.53
51大分市2613.61-90.91
52山口市189.424-92.04

月間支出の推移

雑誌の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.15100
1仙台市0.67446.7+235
2神戸市0.32213.3+77.78
3岡山市0.29193.3+26.09
4津市0.27180+575
5長野市0.26173.3+13.04
6横浜市0.22146.7+175
7川崎市0.22146.7+10
8宮崎市0.21140+90.91
9東京都区部0.2133.3-42.86
10札幌市0.2133.3+400
11盛岡市0.19126.7-24
12富山市0.19126.7+5.556
13高知市0.18120+100
14青森市0.18120-28
15福島市0.18120-48.57
16宇都宮市0.18120-25
17さいたま市0.18120+20
18千葉市0.17113.3-22.73
19熊本市0.16106.7+45.45
20浜松市0.16106.7-30.43
21山形市0.16106.7-30.43
22名古屋市0.16106.7+6.667
23長崎市0.15100-25
24福井市0.15100+50
25岐阜市0.15100+114.3
26金沢市0.1493.33-41.67
27松山市0.1493.33+27.27
28和歌山市0.1493.33-22.22
29佐賀市0.1493.33-22.22
30水戸市0.1386.67-53.57
31松江市0.1386.67-48
32奈良市0.1386.67-43.48
33静岡市0.1280-42.86
34大阪市0.1280-25
35高松市0.1173.33
36相模原市0.1173.33-15.38
37広島市0.1173.33+22.22
38堺市0.1173.33-64.52
39鹿児島市0.166.67+100
40秋田市0.166.67-41.18
41新潟市0.166.67-52.38
42大津市0.166.67
43前橋市0.166.67-61.54
44京都市0.166.67-62.96
45那覇市0.0960-50
46鳥取市0.0853.33-38.46
47北九州市0.0853.33-72.41
48福岡市0.0746.67+250
49徳島市0.0746.67-46.15
50甲府市0.0640-60
51大分市0.0426.67-83.33
52山口市0.0320-85.71

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

雑誌の月間支出の現状と今後

雑誌市場はここ数年、電子媒体への移行が進む1方で、紙媒体としての雑誌もなお1定の支持を得ています。月間支出としては小額ながら、地域によって支出額と購入頻度に顕著な差がある点が特徴です。2025年4月時点での全国平均支出は165円、平均購入回数は0.15回と少ない中、特定の都市ではこの平均を大きく上回っています。


支出金額トップの都市 ― 岡山市の突出した状況

支出金額で最も高かったのは岡山市で1,118円と、全国平均の約6.8倍にも上ります。前年同月比+232.7%という急激な増加は、特定の雑誌ジャンルへの需要やイベント(特集号や限定版の販売など)による1時的な購買行動が背景にあると考えられます。

また、購入回数では0.34回とそれほど高くないため、高価格の雑誌や複数冊のまとめ買い、定期購読などが影響している可能性が高いです。


仙台市・札幌市などの高支出都市

仙台市は449円で全国第2位。購入回数は0.64回と全都市中トップで、頻繁な購読習慣があることを示しています。前年比+225.4%という大幅な増加からも、雑誌が日常的な情報源や娯楽手段として活用されている様子がうかがえます。

札幌市も支出340円(前年比+439.7%)、購入回数0.2回(前年比+185.7%)と、雑誌への需要が急速に回復または拡大していることが示されています。寒冷地における室内娯楽としての雑誌の役割も見逃せません。


首都圏・大都市圏の中での位置づけ

千葉市(333円)、さいたま市(248円)、横浜市(242円)、東京都区部(198円)と、首都圏の主要都市でも全国平均を上回る支出が見られます。特に千葉市とさいたま市は前年比プラス(+71.03%、+57.89%)と堅調な伸びを示していますが、横浜市は-20.92%と減少しています。

これは、都市ごとのライフスタイルや購買行動の差、コンビニや書店の立地状況、雑誌ジャンルの地域的好みなどが複雑に影響していると考えられます。


地方都市における変動と特徴

地方都市では、富山市(254円)、宇都宮市(199円)などでも支出額が比較的高く、購買回数も安定しています。これらの都市では地域密着型の情報誌や、趣味・実用系の雑誌への根強い需要が見込まれます。

また、神戸市浜松市津市といった中規模都市でも、前年比で2~5割の増加が見られており、特定層による定期的な購読習慣が支出を支えていると推測されます。


まとめ ― 紙の雑誌が持つ都市ごとの価値

雑誌支出は全体としては減少傾向(全国平均-3.509%、購入回数-16.67%)にありますが、都市ごとの事情によってその価値は大きく異なります。岡山市や仙台市のように紙の雑誌が根強く支持されている地域では、生活情報・趣味・文化の媒体としての役割を今なお果たしています。

今後も紙雑誌の需要は都市別・世代別に2極化が進むと予想され、地域密着型の発行やニッチなジャンルへの注目が鍵となるでしょう。

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