さいたま市や甲府市が上位 都市別「おもちゃ支出」徹底分析(2025年版)

教育・教養

2025年4月時点で、日本の各世帯のおもちゃ支出は全国平均で510円。特にさいたま市(1452円)や甲府市(1217円)が突出しており、前年比でも大幅増。購入回数の全国平均は0.41回で、甲府市は1.0回と高い。これらの地域は、子育て支援や世帯構成、地域商業施設の存在などが支出傾向に影響を与えていると考えられる。おもちゃ市場の地域差から、家計と地域文化の関係性が浮き彫りとなっている。

おもちゃの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国510100+10.39
1さいたま市1452284.7+84.73
2甲府市1217238.6+547.3
3盛岡市1079211.6+73.19
4千葉市1048205.5+8.376
5福岡市945185.3+98.53
6大分市913179-33.98
7堺市858168.2+312.5
8金沢市844165.5-17.01
9仙台市821161+128.7
10福島市802157.3+39.97
11宇都宮市774151.8+6.759
12鹿児島市738144.7+131.3
13松江市719141+135.7
14浜松市717140.6+148.1
15広島市716140.4+272.9
16横浜市679133.1+2.259
17札幌市631123.7+66.05
18熊本市588115.3+98.65
19岡山市568111.4+45.64
20徳島市564110.6-42.03
21佐賀市555108.8+14.91
22高知市532104.3-19.27
23北九州市511100.2
24山形市50498.82-24.44
25青森市48194.31+99.59
26鳥取市48094.12-22.33
27京都市46891.76+130.5
28松山市43986.08+55.67
29大阪市40880-32.78
30前橋市40479.22+531.3
31東京都区部38575.49-13.87
32水戸市37172.75-57.98
33山口市36671.76+5.476
34静岡市35970.39+91.98
35新潟市35469.41-46.12
36長崎市34467.45+121.9
37長野市34267.06+23.47
38川崎市32964.51-59.73
39高松市32363.33-23.82
40名古屋市31661.96-42.96
41相模原市31361.37-39.22
42富山市31361.37-43.6
43福井市29758.24-39.39
44秋田市29056.86+2.473
45宮崎市28856.47-5.574
46奈良市27854.51-47.35
47神戸市26251.37+34.36
48大津市23846.67-70.25
49那覇市21742.55-72.81
50津市19738.63-71.32
51和歌山市15129.61-56.1
52岐阜市11722.94-52.82

月間支出の推移

おもちゃの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.41100+2.5
1甲府市1243.9+222.6
2鹿児島市0.86209.8+244
3浜松市0.82200+256.5
4長崎市0.8195.1+300
5福岡市0.76185.4+20.63
6岡山市0.72175.6+89.47
7宇都宮市0.6146.3+7.143
8新潟市0.59143.9-41.58
9山形市0.59143.9+9.259
10仙台市0.59143.9+3.509
11青森市0.58141.5+152.2
12広島市0.56136.6+143.5
13大阪市0.56136.6-15.15
14さいたま市0.55134.1+1.852
15大分市0.53129.3-10.17
16佐賀市0.53129.3+55.88
17堺市0.52126.8+116.7
18川崎市0.51124.4-23.88
19北九州市0.5122+11.11
20福島市0.49119.5-22.22
21名古屋市0.49119.5+16.67
22徳島市0.48117.1-32.39
23金沢市0.46112.2-14.81
24札幌市0.46112.2+70.37
25大津市0.46112.2-4.167
26松山市0.45109.8+15.38
27静岡市0.43104.9+43.33
28熊本市0.43104.9+59.26
29福井市0.42102.4+61.54
30盛岡市0.42102.4+40
31山口市0.3995.12-9.302
32東京都区部0.3892.68-17.39
33高知市0.3790.24+2.778
34水戸市0.3790.24-42.19
35横浜市0.3790.24-22.92
36富山市0.3687.8-14.29
37前橋市0.3687.8+140
38高松市0.3482.93-5.556
39鳥取市0.3175.61-26.19
40松江市0.3175.61-13.89
41那覇市0.373.17-42.31
42津市0.2868.29-31.71
43京都市0.2868.29-3.448
44秋田市0.2765.85+80
45長野市0.2560.98+31.58
46宮崎市0.2560.98-7.407
47相模原市0.2253.66-40.54
48神戸市0.248.78-13.04
49奈良市0.1946.34-57.78
50千葉市0.1946.34-72.86
51岐阜市0.1843.9-58.14
52和歌山市0.0921.95-65.38

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

おもちゃの月間支出の現状と今後

2025年4月現在、日本の「おもちゃ」支出の全国平均は月額510円であり、前年同月比で+10.39%と、堅調な増加傾向を示しています。おもちゃ支出は季節性がある支出項目ですが、近年は通年での支出増加がみられ、特に地方都市で顕著です。


支出金額の高い都市の特徴

都市別で最も高額なのはさいたま市(1452円)で、全国平均の約2.8倍にのぼります。次いで甲府市(1217円)盛岡市(1079円)、千葉市(1048円)が続きます。これらの地域に共通するのは以下の点です:

  • 中核都市としての商業集積→ 大型ショッピングモールや家電量販店が集中しており、玩具購入の利便性が高い。

  • 若年層ファミリー世帯の集中→ 子育て中の家庭比率が高く、教育・遊びへの関心が支出に直結。

  • 地域イベントや購買機会の豊富さ→ 地域の子ども向けフェスティバルや学校行事などに合わせた購買があると推定されます。

特に甲府市は、前年同月比+547.3%という驚異的な伸びを示しており、1時的な地域イベントやキャンペーンが影響している可能性もあります。


支出金額と購入回数の関係性

支出金額に加え、購入回数にも注目する必要があります。全国平均は月0.41回ですが、甲府市は1回、鹿児島市は0.86回、浜松市は0.82回と非常に高い頻度を記録しています。これは「1回あたりの購入額は少ないが、頻繁に買う」行動傾向を示しています。

特に回数の伸び率で見ると、長崎市(+300%)浜松市(+256.5%)など、地域的な消費スタイルや販促の成功が背景にあると考えられます。


都市ごとの文化・経済圏が支出に与える影響

例えば、堺市や金沢市、仙台市といった伝統文化が根付く地域もおもちゃ支出が高めであり、これは単なる「子どものおもちゃ」にとどまらず、地元特産の玩具や伝統工芸の購入が影響している可能性があります。

また、福岡市や大分市など9州地域では、家族主義的な文化の中で、子どもに対する出費を惜しまない傾向が影響していると考えられます。


今後の動向と政策的な視点

今後、以下の要素が地域ごとのおもちゃ支出に影響を与えると考えられます:

  • 少子化による子ども1人あたりへの支出集中化

  • DX・デジタル玩具の浸透と価格上昇

  • 子育て支援政策の有無と消費刺激策

支出金額と購入回数が共に増加している都市は、今後も安定した消費が見込まれ、1方で、減少傾向にある都市は、地域経済や人口構成の変化を反映している可能性があります。

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