相模原・奈良が教科書支出で急上昇!都市別教材購入状況を解説

教育・教養

教科書・参考書の支出は相模原市が3,036円で全国トップ。奈良市、さいたま市、松山市なども大幅増加を見せ、地方・都市問わず家庭の教材購入が活発化。購入回数でも川崎市や東京都区部、山形市などが上昇。地域ごとの教育姿勢の差が支出額・頻度に表れている。

教科書・参考書の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国143100-12.27
1仙台市952665.7+6700
2さいたま市568397.2+246.3
3北九州市519362.9+114.5
4前橋市453316.8
5津市444310.5+22.31
6金沢市368257.3+222.8
7盛岡市342239.2
8高知市275192.3+243.8
9相模原市236165+1473
10甲府市174121.7-6.952
11高松市173121-31.35
12広島市150104.9
13横浜市13191.61+445.8
14鹿児島市11681.12+728.6
15福島市11479.72-85.91
16東京都区部11278.32-77.42
17岐阜市10069.93+566.7
18鳥取市9163.64-55.61
19神戸市8055.94+7900
20大津市7955.24
21札幌市7552.45-77.06
22佐賀市7451.75+2.778
23松江市6948.25-52.41
24熊本市6646.15-7.042
25新潟市5639.16-72.14
26富山市5639.16-43.43
27川崎市4934.27-76.89
28福岡市4732.87+840
29大分市4732.87-83.21
30那覇市4330.07-67.18
31千葉市4128.67+4000
32徳島市3725.87-5.128
33浜松市3524.48-83.72
34岡山市3323.08-48.44
35奈良市2517.48-75.25
36福井市2416.78-46.67
37山口市2013.99-77.78
38名古屋市1812.59-93.41
39宇都宮市1711.89-95.43
40長野市1510.49
41長崎市1510.49-81.93
42山形市149.79
43宮崎市32.098-94.83
44静岡市00-100
45青森市00-100
46秋田市00-100
47水戸市00-100
48松山市00-100
49大阪市00-100
50堺市00-100
51和歌山市00-100
52京都市00

月間支出の推移

教科書・参考書の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.03100-25
1相模原市0.1333.3+400
2金沢市0.09300+12.5
3津市0.09300+12.5
4富山市0.09300+28.57
5大分市0.09300+28.57
6佐賀市0.09300+80
7甲府市0.08266.7+60
8熊本市0.08266.7+33.33
9岐阜市0.08266.7+300
10さいたま市0.08266.7-42.86
11盛岡市0.07233.3
12鳥取市0.06200-14.29
13高松市0.06200-50
14東京都区部0.06200-25
15那覇市0.04133.3+33.33
16札幌市0.04133.3-20
17新潟市0.04133.3+100
18徳島市0.04133.3+300
19宇都宮市0.04133.3
20千葉市0.04133.3+300
21前橋市0.04133.3
22高知市0.03100-57.14
23福島市0.03100+200
24神戸市0.03100+200
25松江市0.03100-50
26広島市0.03100
27川崎市0.03100-25
28北九州市0.03100+200
29仙台市0.03100+200
30鹿児島市0.0266.67+100
31福岡市0.0266.67-33.33
32浜松市0.0266.67-50
33岡山市0.0266.67
34山口市0.0266.67-75
35大津市0.0266.67
36名古屋市0.0266.67-90.48
37長野市0.0133.33
38長崎市0.0133.33-75
39福井市0.0133.33
40横浜市0.0133.33-50
41山形市0.0133.33
42宮崎市0.0133.33-85.71
43奈良市0.0133.33-50
44静岡市00-100
45青森市00-100
46秋田市00-100
47水戸市00-100
48松山市00-100
49大阪市00-100
50堺市00-100
51和歌山市00-100
52京都市00

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

教育教科書・参考書教養娯楽

詳細なデータとグラフ

教科書・参考書の月間支出の現状と今後

教科書や3考書への支出は、義務教育や高校、大学など幅広い教育段階における基礎的な学習投資と位置づけられます。また、家庭が自主的に補助教材を購入しているかどうかも反映されるため、教育に対する関心や姿勢が地域差として明確に表れる分野です。2025年4月の全国平均は470円で、前年同月比では+3.982%とわずかに増加しています。


支出額トップ ― 相模原市の圧倒的突出

相模原市は最新の支出額が3,036円と、全国平均の6倍以上に達し、前年比でも+2,348%と驚異的な増加を記録しています。月間平均購入回数も0.24回と高く、家庭が自主的に教科書や3考書を多く購入している状況がうかがえます。受験競争の激しい首都圏郊外という立地により、小中学生を中心に3考書需要が1気に高まった可能性が考えられます。


奈良市・さいたま市などの大幅増加

奈良市(1,895円)は前年比+414.9%さいたま市(1,743円)は+1,754%という大幅な伸びを記録。とくにさいたま市は月間平均購入回数が0.29回と全国2位で、家庭学習への意識が高まっている様子が見られます。塾通いと並行して家庭でも教材購入が行われる教育熱心な地域性が反映されていると考えられます。


地方中核都市の支出増加 ― 松山市や青森市の例

松山市(1,186円)や青森市(1,103円)も、前年比でそれぞれ+508.2%+1,708%と非常に大きな増加率を示しています。これらの都市では、地元の教育改革や学力向上施策に連動して、家庭の3考書購入が活発化している可能性があります。

また、宇都宮市(1,161円)も+531%の伸びで、地方でも補助教材への投資が急拡大している傾向が見られます。


大都市圏の安定した支出 ― 名古屋・横浜・京都

名古屋市(1,516円)、横浜市(963円)、京都市(890円)といった大都市でも支出額は全国平均を大きく上回っています。とくに横浜市は前年比+246.4%、京都市も+808.2%と大幅に増加しており、都市部においても家庭学習強化の動きが顕著です。1方、名古屋市では購入回数が0.14回で前年比-17.65%と減少しており、1部では電子教材や塾への依存が進んでいる可能性もあります。


購入回数で見る家庭の教材利用スタイル

全国平均の購入回数は0.09回と低めながら、川崎市(0.31回)さいたま市(0.29回)東京都区部(0.25回)、相模原市(0.24回)など、都市部での教材利用が活発です。長野市(0.19回)山形市(0.23回)なども、前年比+1,800%、+155.6%と大幅に増えており、従来は低かった購入頻度が上昇している点も注目に値します。


まとめ ― 教材支出に見る地域の教育文化

教科書・3考書への支出は、都市ごとの教育文化の差異を如実に表しています。とりわけ相模原市、奈良市、さいたま市などは、家庭が積極的に学習支援を行っている地域であり、今後も教育支出の先導役を担うと見られます。

1方で、全体としての購入回数は依然として低く、教育環境の整備や意識向上が今後の課題です。デジタル教材の普及がこの分野にどのような影響を与えるかも注視する必要があります。

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