医科診療代の都市別支出ランキング2025|奈良市が全国トップで大幅増加

医療・交通

2025年4月の医科診療代全国平均は3,621円で前年より10.55%減少したが、奈良市(5,593円)、川崎市(5,154円)など一部都市では増加が顕著。受診回数も奈良市や佐賀市で高く、地域による医療費と利用頻度の差が大きい。都市部では医療アクセスの良さと高齢化が支出増の背景にある。

医科診療代の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3621100-10.55
1奈良市5593154.5+73.27
2川崎市5154142.3+45.88
3東京都区部4928136.1+7.014
4水戸市4824133.2+7.919
5神戸市4803132.6+49.72
6福岡市4630127.9+19.51
7名古屋市4620127.6+17.02
8横浜市4576126.4+12.68
9青森市4559125.9+60.58
10仙台市4448122.8+45.12
11岐阜市4430122.3+26.54
12前橋市4351120.2-3.16
13堺市4329119.6+8.769
14富山市4241117.1+47.1
15大阪市4233116.9+0.0473
16広島市4101113.3+2.859
17津市4088112.9+36.54
18盛岡市4060112.1+1.805
19京都市4019111-66.55
20高松市4016110.9+18.85
21熊本市3936108.7-21.59
22大津市3882107.2+16.68
23山口市3831105.8+36.04
24長野市3765104-18.95
25相模原市3758103.8+48.48
26那覇市3649100.8+61.03
27新潟市353097.49+58.94
28松江市351196.96+26.25
29佐賀市350796.85-21.96
30大分市338793.54+28.3
31長崎市337493.18+17.6
32さいたま市335392.6-0.534
33福井市333492.07+22.89
34宮崎市333392.05-27.37
35浜松市326690.2-6.792
36北九州市324289.53-36.53
37徳島市304584.09+20.31
38高知市303783.87+14.52
39鳥取市300683.02-0.529
40岡山市295881.69+6.595
41札幌市292280.7+7.111
42静岡市288779.73-32.53
43千葉市273975.64-4.83
44松山市271975.09-7.423
45鹿児島市262972.6-2.485
46宇都宮市254270.2-38.08
47和歌山市247568.35-21.2
48福島市243467.22-41.52
49山形市223261.64-39.51
50甲府市217560.07-21.45
51金沢市203556.2+16.62
52秋田市194753.77-50.23

月間支出の推移

医科診療代の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.74100
1佐賀市2.46141.4-1.205
2奈良市2.44140.2+60.53
3津市2.42139.1+52.2
4大阪市2.28131+2.242
5堺市2.26129.9+2.262
6北九州市2.09120.1+7.179
7神戸市2.08119.5+11.83
8名古屋市2.08119.5+16.2
9青森市2.06118.4+11.35
10京都市2.05117.8+12.02
11盛岡市2114.9+8.696
12東京都区部1.98113.8+7.027
13鹿児島市1.97113.2+26.28
14長崎市1.96112.6-13.66
15大津市1.95112.1+14.04
16浜松市1.92110.3+14.29
17水戸市1.92110.3+9.714
18相模原市1.9109.2+42.86
19新潟市1.88108+24.5
20富山市1.86106.9+34.78
21高松市1.84105.7+8.235
22福岡市1.84105.7-18.22
23岐阜市1.83105.2+28.87
24川崎市1.81104+29.29
25熊本市1.79102.9+3.468
26福井市1.76101.1+35.38
27宮崎市1.76101.1-16.59
28さいたま市1.74100+7.407
29静岡市1.7198.28-27.85
30松江市1.6997.13+26.12
31長野市1.6795.98-14.8
32徳島市1.6795.98+25.56
33岡山市1.6594.83+2.484
34千葉市1.6594.83-16.24
35仙台市1.6293.1+2.532
36福島市1.5589.08-28.9
37横浜市1.5589.08-28.24
38宇都宮市1.5488.51-21.43
39広島市1.5387.93-21.94
40札幌市1.586.21+3.448
41前橋市1.4885.06-23.32
42山形市1.4784.48-35.24
43山口市1.4784.48-16.95
44鳥取市1.4382.18+5.926
45高知市1.4181.03+12.8
46大分市1.3879.31+5.344
47松山市1.3577.59+14.41
48甲府市1.3175.29-35.78
49那覇市1.2873.56+8.475
50秋田市1.2772.99-37.75
51和歌山市1.2772.99-28.65
52金沢市1.2672.41+6.78

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

医科診療代の月間支出の現状と今後

2025年4月の医科診療代の全国平均は3,621円であり、前年同月比では約10.55%の減少が見られます。医療制度の変化や診療単価の見直し、受診頻度の変動などが影響している可能性がありますが、地域によって支出額や受診回数に大きな差があるのが特徴です。


支出額の高い都市の特徴

奈良市は5,593円で全国トップとなり、前年から73.27%増加しました。川崎市(5,154円、+45.88%)や東京都区部(4,928円、+7.01%)も高額であり、都市部を中心に医療費の増加傾向がみられます。水戸市(4,824円)、神戸市(4,803円)も支出が高く、神戸市は前年より49.72%増加しています。

これらの都市は人口密度が高く、医療機関の充実度が影響していると考えられます。また、高齢化率の高さや慢性疾患の多さも医科診療代に影響を与える要因です。


受診回数の傾向と地域差

全国平均の医科診療代の受診回数は月1.74回ですが、佐賀市(2.46回)、奈良市(2.44回)、津市(2.42回)などではより頻繁に医療機関を利用していることが分かります。奈良市は支出の増加率と受診回数の増加率(+60.53%)の双方で突出しています。

大阪市(2.28回)、堺市(2.26回)、北9州市(2.09回)も高い受診回数を示しており、これらの都市では医療サービスの利用頻度が高いことが支出の1因となっています。


医科診療代の地域差の背景

医科診療代の支出額および受診回数の地域差は、各地域の医療体制、住民の健康意識、人口構成、医療アクセスの良さなどが関係しています。都市圏では医療機関数が多く、専門医へのアクセスも良好なため支出が増える傾向があります。1方、地方では受診回数が少ない場合もあり、支出額も低くなる傾向があります。


今後の展望

今後も高齢化の進行に伴い、医療サービスの需要は増加することが予想されますが、地域ごとの格差是正や効率的な医療提供体制の構築が課題です。特に医科診療代の高い地域では、医療の質とコストのバランスをどう取るかが重要なテーマとなるでしょう。

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