【マスク支出ランキング2025】福島・山口が高水準、地域差を分析

保健医療品

2025年初頭のマスク支出は、福島市・山口市・高松市が上位を占め、全国平均の1.5〜1.7倍に。購入回数でも熊本市や福島市などが突出しており、定期的な使用が根付いている。気候や健康意識、流通環境に応じて地域差が明確に見られる。

マスクの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国217100
1福島市375172.8
2山口市347159.9
3高松市341157.1
4奈良市338155.8
5熊本市316145.6
6広島市308141.9
7さいたま市299137.8
8仙台市292134.6
9横浜市287132.3
10盛岡市281129.5
11川崎市276127.2
12富山市257118.4
13大阪市255117.5
14大津市251115.7
15大分市246113.4
16松江市245112.9
17長野市243112
18浜松市241111.1
19松山市238109.7
20相模原市236108.8
21山形市235108.3
22前橋市235108.3
23徳島市229105.5
24津市225103.7
25東京都区部224103.2
26和歌山市218100.5
27札幌市21297.7
28岡山市20996.31
29甲府市20795.39
30千葉市20594.47
31長崎市19790.78
32青森市19589.86
33鳥取市19188.02
34鹿児島市18886.64
35高知市18786.18
36福井市18786.18
37静岡市18685.71
38佐賀市18082.95
39堺市17681.11
40名古屋市17681.11
41宇都宮市16877.42
42宮崎市16776.96
43金沢市16676.5
44岐阜市16274.65
45京都市15973.27
46那覇市15872.81
47北九州市15872.81
48新潟市15270.05
49福岡市14968.66
50水戸市14767.74
51神戸市14164.98
52秋田市11653.46

月間支出の推移

マスクの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.34100
1熊本市0.53155.9
2山口市0.51150
3福島市0.49144.1
4大分市0.47138.2
5松江市0.46135.3
6岡山市0.46135.3
7さいたま市0.46135.3
8鹿児島市0.42123.5
9松山市0.42123.5
10大阪市0.42123.5
11大津市0.42123.5
12広島市0.41120.6
13仙台市0.41120.6
14浜松市0.4117.6
15横浜市0.4117.6
16川崎市0.39114.7
17奈良市0.39114.7
18北九州市0.39114.7
19山形市0.38111.8
20長崎市0.37108.8
21盛岡市0.37108.8
22徳島市0.37108.8
23高知市0.36105.9
24高松市0.36105.9
25相模原市0.36105.9
26東京都区部0.36105.9
27甲府市0.35102.9
28佐賀市0.35102.9
29青森市0.34100
30長野市0.34100
31富山市0.34100
32宇都宮市0.3397.06
33堺市0.3397.06
34那覇市0.3191.18
35札幌市0.3191.18
36和歌山市0.3191.18
37前橋市0.3191.18
38福岡市0.388.24
39新潟市0.388.24
40名古屋市0.2985.29
41金沢市0.2882.35
42福井市0.2882.35
43京都市0.2882.35
44静岡市0.2779.41
45津市0.2676.47
46秋田市0.2573.53
47千葉市0.2573.53
48鳥取市0.2470.59
49水戸市0.2470.59
50宮崎市0.2470.59
51岐阜市0.2367.65
52神戸市0.2264.71

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

マスクの月間支出の現状と今後

マスクは、コロナ禍を経て日本社会に深く根付いた日用品となりました。感染症対策だけでなく、花粉症・アレルギー防止やエチケットの1環としての役割もあり、マスクへの支出は地域の健康意識や季節的要因、流通環境などを映し出します。本章では、2025年初頭のマスク支出をもとに、都市ごとの特徴を解説します。


支出が最も高い都市 — 福島市・山口市・高松市

2025年4月時点でマスク支出が最も高いのは福島市(375円)で、全国平均(217円)の1.73倍。次いで山口市(347円)、高松市(341円)と続きます。

福島市はPM2.5や花粉飛散の影響を受けやすい地域であり、季節的な要因で使い捨てマスクの需要が急増したと考えられます。また、山口市・高松市など瀬戸内沿岸部の都市は気候変動や人口構成の影響で、高齢層の使用頻度の高さが支出に反映されている可能性があります。


中堅都市での支出増加傾向 — 奈良・熊本・広島など

支出額の上位には、奈良市(338円)熊本市(316円)広島市(308円)といった地方の中核都市が並びます。これらの都市は共通して都市人口密度が比較的高く、通勤通学の公共交通利用が盛んなため、マスク着用が習慣として根付いています。

また、熊本市は購入回数も0.53回と全国平均(0.34回)を大きく上回っており、継続的かつ定期的な需要がうかがえます。


東北・関東圏の特徴 — さいたま・仙台・盛岡

東北・関東の都市も上位にランクイン。さいたま市(299円)仙台市(292円)、盛岡市(281円)などは、寒冷気候や花粉対策のための需要が支出に影響しているとみられます。特に仙台や盛岡では、冬季のインフルエンザ対策も加わって使用頻度が高くなる傾向があります。


購入回数の地域差とその背景

月間平均の購入回数は全国で0.34回ですが、熊本市(0.53回)、山口市(0.51回)、福島市(0.49回)などは高頻度で購入されています。1度に少量ずつ購入する傾向や、マスクの価格帯・品質のこだわりが背景にあると考えられます。

1方、購入回数が多い都市でも、支出が低くなる場合は安価なマスクを繰り返し購入するスタイルが定着している可能性があります。


今後の展望と消費傾向

マスクの支出は、コロナ後もなお高水準を維持しており、生活に定着した「新しい習慣」となっています。都市ごとの気候、流通環境、人口構成によって消費の仕方に差が出る1方で、全国的にみても継続需要が高い日用品であることに変わりはありません

今後は、高機能マスクや再利用可能な製品の登場により、支出と購入回数に変化が見られる可能性もあります。

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