履物類支出の都市別ランキング|京都・さいたま・横浜が上位に

履物類

2025年4月の履物類の支出額は全国平均1,780円で、京都市が3,981円と全国最高。都市部や雪国で高支出傾向が強く、地域ごとの生活スタイルや気候の違いが支出に大きく影響している。購入頻度や前年比からも、都市ごとの購買傾向の違いが浮き彫りとなっている。

履物類の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1780100+10.35
1京都市3981223.7+168.4
2さいたま市3001168.6+58.03
3横浜市2705152+22.07
4福井市2445137.4+43.4
5富山市2323130.5+5.591
6福岡市2215124.4-21.87
7水戸市2106118.3+80
8鹿児島市2071116.3+10.93
9徳島市2066116.1+0.438
10鳥取市2003112.5-15.59
11東京都区部1983111.4-2.889
12岡山市1978111.1-41.96
13相模原市1964110.3+65.6
14佐賀市1847103.8-7.372
15名古屋市177699.78+22.48
16山口市177599.72-1.988
17熊本市173897.64-44.12
18新潟市172596.91+66.35
19秋田市164692.47+12.66
20広島市162691.35-29.03
21奈良市161490.67-13.74
22川崎市160189.94-9.137
23盛岡市157288.31+2.078
24宇都宮市154586.8+12.86
25福島市152085.39-34.9
26長崎市150384.44+86.48
27松山市149083.71+93.01
28高知市147082.58+0.0681
29青森市146582.3-5.909
30山形市141879.66-17.94
31神戸市140879.1-24.14
32大阪市139678.43+1.013
33宮崎市134575.56-16.77
34長野市132074.16-3.509
35高松市131773.99+52.61
36浜松市126971.29-25.35
37金沢市121968.48-23.96
38札幌市121368.15-57.48
39和歌山市118466.52-4.439
40北九州市116565.45-20.8
41大津市116365.34-19.85
42千葉市113363.65-30.83
43岐阜市112863.37-49.07
44前橋市110361.97+13.24
45大分市109661.57-54.22
46那覇市98955.56-23.39
47甲府市91951.63-36.45
48仙台市87949.38-34.65
49松江市84847.64+5.604
50静岡市77543.54-64.85
51堺市70739.72-50.28
52津市64836.4-42.71

月間支出の推移

履物類の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.48100+2.128
1宇都宮市0.68141.7+3.03
2富山市0.65135.4+30
3熊本市0.59122.9-6.349
4福島市0.57118.8-10.94
5さいたま市0.56116.7
6横浜市0.54112.5+20
7佐賀市0.54112.5+10.2
8新潟市0.53110.4+35.9
9岡山市0.52108.3-46.39
10鹿児島市0.51106.3-7.273
11鳥取市0.51106.3-19.05
12高松市0.51106.3+21.43
13福井市0.51106.3+30.77
14盛岡市0.51106.3+24.39
15山口市0.51106.3+18.6
16川崎市0.49102.1+8.889
17長崎市0.48100+77.78
18徳島市0.48100-4
19水戸市0.4797.92+11.9
20和歌山市0.4797.92+6.818
21北九州市0.4797.92+9.302
22秋田市0.4695.83-2.128
23福岡市0.4593.75-39.19
24岐阜市0.4593.75-16.67
25金沢市0.4491.67-29.03
26東京都区部0.4491.67-2.222
27宮崎市0.4491.67-10.2
28山形市0.4389.58-28.33
29高知市0.4287.5-10.64
30相模原市0.4287.5+16.67
31名古屋市0.4185.42+2.5
32前橋市0.4185.42
33京都市0.4185.42-4.651
34仙台市0.483.33-32.2
35札幌市0.3981.25-35
36奈良市0.3981.25+8.333
37大阪市0.3981.25-18.75
38長野市0.3879.17-9.524
39青森市0.3777.08-22.92
40浜松市0.3777.08-28.85
41大津市0.3777.08-9.756
42大分市0.3675-43.75
43静岡市0.3572.92-42.62
44甲府市0.3572.92-32.69
45堺市0.3572.92-5.405
46松山市0.3470.83-17.07
47千葉市0.3470.83-37.04
48神戸市0.3368.75-32.65
49松江市0.362.5-9.091
50那覇市0.2960.42-29.27
51広島市0.2756.25-57.14
52津市0.2552.08-39.02

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

履物類の月間支出の現状と今後

履物類は衣類の中でも耐久消費財に近く、天候や通勤・通学、趣味のスタイルによって購入頻度や価格帯が変化しやすい項目です。本稿では、2008年から2025年4月までの家計調査データをもとに、日本の各都市における履物類の支出傾向を分析します。


支出額トップ都市の特徴

最新の全国平均支出は1,780円ですが、京都市は3,981円と、全国平均の2.2倍超という突出した数値を記録しています。以下、さいたま市(3,001円)横浜市(2,705円)福井市(2,445円)、富山市(2,323円)と続き、いずれも都市部または地方中核都市です。

京都市(+168.4%)

圧倒的な支出増の背景には、伝統文化や観光都市としての特性、ファッションへの意識の高さ、歩行移動の多さが影響していると考えられます。また、履物を含む和装関連支出の1環である可能性も否定できません。

さいたま市・横浜市

いずれも都市部で購買力が高く、子育て世帯や通勤層が多いエリア。歩きやすい靴、スニーカー、通勤靴などの更新需要が支出を押し上げていると推測されます。

福井市・富山市

地方都市でありながら支出額が高めなのは、気候の影響(雪や雨に強い履物の必要性)や高品質な地場産業製品を選ぶ傾向があるためかもしれません。


支出変動から見える地域経済

支出額が前年比で大きく増加したのは、京都市(+168.4%)水戸市(+80%)、さいたま市(+58.03%)など。1方で、福岡市(-21.87%)、鳥取市(-15.59%)は減少傾向を示しました。

これらの変化には次のような背景が考えられます:

  • 都市部での需要増:コロナ禍からの回復により外出機会が増え、靴の更新が必要となった可能性。

  • 地方都市での支出抑制:1方、鳥取市のように、地元経済の不安定さや物価上昇による節約志向が現れている可能性があります。


購入頻度と価格の関係

全国平均の購入頻度は0.48回/月ですが、宇都宮市(0.68回)富山市(0.65回)、熊本市(0.59回)などが上位です。

頻度と支出額がともに高い都市(例:富山市、さいたま市)は、履物に対して高頻度で高価格な商品を購入している層が厚いことを示しています。1方、岡山市のように回数(0.52回)は高いが前年比-46.39%の減少が見られる地域では、廉価品へのシフトや1時的なセール買いが反映されている可能性があります。


地域別に見る生活スタイルと履物の関係

  • 都市圏(さいたま・横浜など)では、通勤・通学やファッション性重視の靴への投資が高く、購入頻度も比較的多い。

  • 雪国・雨の多い地域(富山・福井など)では、実用性重視で価格が高くなる傾向。

  • 観光・文化都市(京都市)では、和装用履物や高級ブランド品などを購入する層も存在。

  • 9州や西日本の1部都市(福岡市・鹿児島市など)では、比較的支出は落ち着いており、季節性の影響を受けにくい可能性があります。


まとめ

履物類の支出は、単なるファッションだけでなく、地域の気候、生活スタイル、経済状況、文化的背景を映す重要な指標です。今後も物価変動やライフスタイルの変化によって、都市ごとの履物に対する価値観はさらに多様化していくでしょう。

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