履物類支出の都市別ランキング|京都・さいたま・横浜が上位に

履物類

2025年4月の履物類の支出額は全国平均1,780円で、京都市が3,981円と全国最高。都市部や雪国で高支出傾向が強く、地域ごとの生活スタイルや気候の違いが支出に大きく影響している。購入頻度や前年比からも、都市ごとの購買傾向の違いが浮き彫りとなっている。

履物類の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1445100+3.584
1千葉市2447169.3+42.52
2広島市2347162.4+167.3
3横浜市2254156-5.294
4富山市2201152.3+54.02
5東京都区部2155149.1+69.82
6川崎市2151148.9+8.308
7佐賀市2111146.1+64.92
8松山市2052142+216.2
9鳥取市2011139.2+44.16
10新潟市1915132.5+44.64
11秋田市1868129.3+47.67
12和歌山市1868129.3+135
13盛岡市1811125.3+54.26
14奈良市1763122+18.4
15甲府市1727119.5+45.37
16名古屋市1593110.2+30.47
17徳島市1575109-16.45
18長野市1567108.4-5.659
19大津市1567108.4+24.46
20鹿児島市1560108+152
21浜松市1556107.7+151
22岡山市1533106.1-42.35
23福井市1450100.3+66.86
24高松市1448100.2+25.91
25相模原市1446100.1+28.42
26仙台市144499.93+36.61
27大分市144299.79-28.4
28高知市141397.79-9.249
29岐阜市140997.51+69.15
30前橋市139296.33-24.96
31熊本市138095.5-21.9
32さいたま市132691.76-46.01
33青森市123885.67-34.7
34松江市120883.6+18.43
35長崎市120483.32+51.26
36津市120283.18+2.298
37福島市120083.04+7.914
38水戸市117080.97-22.47
39金沢市116280.42-11.43
40宇都宮市114279.03-32.67
41札幌市105773.15+7.637
42神戸市104872.53-51.5
43宮崎市101169.97+67.94
44堺市97967.75-61.04
45大阪市92463.94-66.87
46福岡市84858.69+6.399
47山形市82457.02-53.94
48京都市82256.89-53.79
49那覇市82056.75-31.15
50山口市80855.92-31.99
51静岡市79755.16-30.09
52北九州市71349.34-53.94

月間支出の推移

履物類の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.42100+2.439
1秋田市0.58138.1+56.76
2富山市0.57135.7+26.67
3松山市0.56133.3+93.1
4盛岡市0.55131+1.852
5相模原市0.54128.6+42.11
6名古屋市0.51121.4
7奈良市0.5119+4.167
8高松市0.49116.7+36.11
9横浜市0.49116.7+4.255
10高知市0.48114.3+20
11岡山市0.48114.3-25
12広島市0.47111.9+74.07
13大津市0.47111.9+17.5
14鹿児島市0.46109.5+84
15堺市0.45107.1-2.174
16千葉市0.45107.1-6.25
17水戸市0.44104.8
18東京都区部0.44104.8+7.317
19新潟市0.44104.8-18.52
20徳島市0.44104.8-20
21佐賀市0.44104.8+15.79
22仙台市0.43102.4-4.444
23浜松市0.4197.62+10.81
24和歌山市0.4197.62+24.24
25福井市0.495.24+25
26那覇市0.3992.86+8.333
27福岡市0.3992.86+30
28大分市0.3992.86-31.58
29金沢市0.3890.48-2.564
30熊本市0.3890.48-19.15
31山口市0.3890.48+8.571
32北九州市0.3890.48+8.571
33前橋市0.3890.48-26.92
34甲府市0.3788.1-24.49
35大阪市0.3788.1-17.78
36鳥取市0.3685.71-36.84
37静岡市0.3583.33-16.67
38神戸市0.3583.33-7.895
39岐阜市0.3583.33-10.26
40さいたま市0.3583.33-38.6
41青森市0.3480.95-44.26
42宇都宮市0.3480.95-42.37
43津市0.3378.57-13.16
44長野市0.3276.19-25.58
45福島市0.3276.19-17.95
46札幌市0.3276.19+6.667
47川崎市0.3276.19-36
48松江市0.3173.81-13.89
49宮崎市0.3173.81+19.23
50長崎市0.2866.67
51京都市0.2866.67-22.22
52山形市0.2764.29-44.9

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

履物類の月間支出の現状と今後

履物類は衣類の中でも耐久消費財に近く、天候や通勤・通学、趣味のスタイルによって購入頻度や価格帯が変化しやすい項目です。本稿では、2008年から2025年4月までの家計調査データをもとに、日本の各都市における履物類の支出傾向を分析します。


支出額トップ都市の特徴

最新の全国平均支出は1,780円ですが、京都市は3,981円と、全国平均の2.2倍超という突出した数値を記録しています。以下、さいたま市(3,001円)横浜市(2,705円)福井市(2,445円)、富山市(2,323円)と続き、いずれも都市部または地方中核都市です。

京都市(+168.4%)

圧倒的な支出増の背景には、伝統文化や観光都市としての特性、ファッションへの意識の高さ、歩行移動の多さが影響していると考えられます。また、履物を含む和装関連支出の1環である可能性も否定できません。

さいたま市・横浜市

いずれも都市部で購買力が高く、子育て世帯や通勤層が多いエリア。歩きやすい靴、スニーカー、通勤靴などの更新需要が支出を押し上げていると推測されます。

福井市・富山市

地方都市でありながら支出額が高めなのは、気候の影響(雪や雨に強い履物の必要性)や高品質な地場産業製品を選ぶ傾向があるためかもしれません。


支出変動から見える地域経済

支出額が前年比で大きく増加したのは、京都市(+168.4%)水戸市(+80%)、さいたま市(+58.03%)など。1方で、福岡市(-21.87%)、鳥取市(-15.59%)は減少傾向を示しました。

これらの変化には次のような背景が考えられます:

  • 都市部での需要増:コロナ禍からの回復により外出機会が増え、靴の更新が必要となった可能性。

  • 地方都市での支出抑制:1方、鳥取市のように、地元経済の不安定さや物価上昇による節約志向が現れている可能性があります。


購入頻度と価格の関係

全国平均の購入頻度は0.48回/月ですが、宇都宮市(0.68回)富山市(0.65回)、熊本市(0.59回)などが上位です。

頻度と支出額がともに高い都市(例:富山市、さいたま市)は、履物に対して高頻度で高価格な商品を購入している層が厚いことを示しています。1方、岡山市のように回数(0.52回)は高いが前年比-46.39%の減少が見られる地域では、廉価品へのシフトや1時的なセール買いが反映されている可能性があります。


地域別に見る生活スタイルと履物の関係

  • 都市圏(さいたま・横浜など)では、通勤・通学やファッション性重視の靴への投資が高く、購入頻度も比較的多い。

  • 雪国・雨の多い地域(富山・福井など)では、実用性重視で価格が高くなる傾向。

  • 観光・文化都市(京都市)では、和装用履物や高級ブランド品などを購入する層も存在。

  • 9州や西日本の1部都市(福岡市・鹿児島市など)では、比較的支出は落ち着いており、季節性の影響を受けにくい可能性があります。


まとめ

履物類の支出は、単なるファッションだけでなく、地域の気候、生活スタイル、経済状況、文化的背景を映す重要な指標です。今後も物価変動やライフスタイルの変化によって、都市ごとの履物に対する価値観はさらに多様化していくでしょう。

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