【火災・地震保険料ランキング】鳥取市・長野市で支出急増の背景とは

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2025年4月の火災・地震保険料の全国平均は940円。川崎市・長野市・鳥取市が高額で、特に鳥取市は前年比+626%。一方、全国平均は-25.34%と減少傾向にあるが、災害リスクの高い地域では契約・更新の増加が目立ち、支出が急増している。

火災・地震保険料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国958100+16.69
1熊本市3736390+126.2
2富山市3197333.7+258.4
3甲府市3079321.4+406.4
4静岡市3029316.2+156.3
5福島市2465257.3+1872
6浜松市2374247.8+52.28
7横浜市2303240.4+46.04
8宮崎市2163225.8+391.6
9津市1820190-46.6
10相模原市1444150.7+2055
11松江市1417147.9+15.96
12福井市1278133.4+141.1
13鳥取市1259131.4+241.2
14松山市1192124.4+29.99
15大分市1168121.9+137.9
16高松市1166121.7+444.9
17秋田市1120116.9-11.46
18京都市1061110.8+245.6
19水戸市1055110.1+193.1
20長野市963100.5+161.7
21札幌市89493.32+19.04
22新潟市83687.27+57.74
23高知市77881.21+152.6
24盛岡市70873.9-10.83
25和歌山市69972.96-48.15
26鹿児島市69072.03+475
27千葉市64066.81+307.6
28東京都区部59261.8+4.225
29徳島市58060.54-31.44
30岐阜市57059.5-69.19
31青森市55858.25-59.59
32大津市49851.98-9.783
33前橋市46048.02-56.81
34福岡市44846.76-29.34
35北九州市44746.66-6.681
36那覇市43945.82-67.51
37名古屋市43845.72+2.098
38山口市43044.89-56.83
39仙台市42444.26+214.1
40さいたま市41543.32-68.42
41宇都宮市40942.69+4.872
42佐賀市40642.38-56.67
43山形市40241.96-84.25
44金沢市34035.49-33.85
45神戸市30331.63+11.81
46大阪市29731-57.81
47広島市29130.38-72.36
48長崎市27829.02-60.23
49奈良市24125.16-66.2
50堺市12112.63-86.2
51川崎市606.263-95.36
52岡山市505.219-48.98

月間支出の推移

火災・地震保険料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.06100-14.29
1福島市0.19316.7+375
2宮崎市0.19316.7+111.1
3新潟市0.13216.7+160
4静岡市0.12200+33.33
5津市0.11183.3+175
6秋田市0.1166.7+11.11
7神戸市0.1166.7+100
8前橋市0.1166.7+66.67
9長野市0.09150+50
10浜松市0.09150+12.5
11富山市0.09150+28.57
12大津市0.09150+50
13高知市0.08133.3+14.29
14青森市0.08133.3-46.67
15甲府市0.08133.3
16相模原市0.07116.7+600
17盛岡市0.07116.7+16.67
18大分市0.07116.7
19和歌山市0.07116.7-53.33
20佐賀市0.07116.7+40
21仙台市0.07116.7+133.3
22鳥取市0.06100-14.29
23高松市0.06100+500
24福岡市0.06100+20
25水戸市0.06100-50
26徳島市0.06100-25
27名古屋市0.06100+500
28鹿児島市0.0583.33+150
29横浜市0.0583.33
30松江市0.0583.33
31松山市0.0583.33-28.57
32山形市0.0583.33-54.55
33大阪市0.0583.33-37.5
34京都市0.0583.33-28.57
35金沢市0.0466.67+100
36那覇市0.0466.67+100
37札幌市0.0466.67-55.56
38広島市0.0466.67-55.56
39山口市0.0466.67-55.56
40千葉市0.0466.67+33.33
41さいたま市0.0466.67-42.86
42熊本市0.0350-57.14
43東京都区部0.0350-40
44宇都宮市0.0350-40
45奈良市0.0350-50
46堺市0.0350-72.73
47北九州市0.0350-66.67
48長崎市0.0233.33-71.43
49福井市0.0233.33-50
50川崎市0.0233.33-66.67
51岡山市0.0233.33
52岐阜市0.0233.33-81.82

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

火災・地震保険料の月間支出の現状と今後

火災・地震保険料とは、住宅や家財の火災、地震、津波などによる損害に備えて契約する損害保険の保険料です。日本は自然災害の多い国であり、特に地震保険は住宅ローンの融資条件に含まれる場合も多いため、支出傾向に地域差が見られます。


支出が高額な都市の特徴

2025年4月のデータによると、全国平均は940円に対し、支出が高い都市は以下の通りです:

  • 川崎市:3,931円

  • 長野市:3,791円

  • 鳥取市:3,450円

  • 静岡市:3,069円

  • 津市:3,052円

これらの都市はいずれも自然災害リスクが高いか、もしくは保険加入の意識が高い地域といえます。たとえば、長野市や鳥取市は地震・豪雪・土砂災害のリスクが複合的に存在し、保険ニーズが高いことが反映されています。川崎市は都市部ながらも高額で、マンション購入者の長期1括契約なども影響している可能性があります。


中位~低位都市の傾向

  • 青森市:2,901円

  • 浜松市:2,608円(前年比 -30.71%)

  • 山口市:2,583円

  • 水戸市:2,480円

  • 千葉市:2,290円

青森市や山口市などでは支出額が安定しており、地震・火災のいずれにも備える文化が根づいていると推察されます。1方、浜松市では前年比で大きく減少しており、更新サイクルの谷間か、保険料の見直しによる影響が考えられます。


支出額の前年比増加が著しい都市

注目すべきは前年比の増加率です:

  • 鳥取市:+626.3%

  • 津市:+274%

  • 長野市:+189.4%

  • 静岡市:+174.3%

  • 山口市:+216.9%

これらの急増は、自然災害後の見直し、保険会社の料率変更、または地元での保険推進キャンペーンなどの影響が大きいと考えられます。特に鳥取市の大幅な伸びは、災害直後の更新契約や広域的な危機感の高まりが関係している可能性があります。


契約頻度の地域差

月間平均購入回数は全国で0.06回と少ない1方、以下の都市では比較的多くなっています:

  • 福島市・新潟市:0.16回

  • 青森市・長野市:0.14回

  • 山口市:0.13回

  • 大分市:0.12回

これは更新や新規契約の集中が背景にあります。特に大分市(+1100%)神戸市(+120%)など、前年比の急増も見られ、災害リスクや住宅事情が影響していると考えられます。


まとめと今後の見通し

火災・地震保険料の支出には都市ごとに大きな差があり、災害リスク、保険文化、更新周期、料率改定などが複雑に影響しています。全国的には平均支出は減少傾向(前年比 -25.34%)ですが、リスクを再認識した地域では急増しており、今後も自然災害や気候変動の動向により変動する可能性があります。

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