2025年 家事用消耗品の都市別支出ランキングと購買傾向分析

住居全般

2025年4月の家事用消耗品の全国平均支出は3,623円。京都市が最も高く4,128円で、松山市や新潟市も高水準。高知市や鹿児島市では頻繁に購入され、地域ごとの生活様式や気候、流通環境が支出構造に影響している。今後は物価上昇と環境意識の両立が鍵となる。

家事用消耗品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3900100+4.111
1広島市4587117.6+18.74
2福島市4419113.3+26.55
3徳島市4303110.3+1.75
4大津市4284109.8+27.65
5京都市4281109.8+34.07
6堺市4268109.4-2.823
7松山市4216108.1+7.032
8富山市4215108.1+6.844
9岡山市4175107.1+14.57
10高松市4140106.2+21.66
11大阪市4122105.7-3.398
12宇都宮市4074104.5+4.946
13山口市4035103.5+8.235
14佐賀市3966101.7+0.993
15金沢市3939101+18.82
16高知市3937100.9+8.667
17松江市3932100.8+21.1
18鹿児島市3914100.4+6.388
19千葉市388099.49+6.74
20熊本市385898.92+0.547
21前橋市385598.85+29.58
22奈良市383898.41+23.09
23名古屋市383698.36-2.417
24岐阜市382598.08+0.0785
25さいたま市381897.9-4.883
26那覇市379397.26+8.155
27札幌市378096.92+29.45
28東京都区部377796.85-7.653
29福岡市377596.79-10.38
30和歌山市377596.79+11.59
31相模原市374195.92+20.21
32新潟市371595.26+11.97
33川崎市366493.95-2.553
34浜松市365393.67-1.03
35水戸市363793.26-19.54
36静岡市362292.87-15.22
37秋田市358992.03+0.14
38青森市355591.15-16.21
39横浜市353990.74-9.047
40長野市352390.33+0.0568
41宮崎市352390.33-4.37
42津市351890.21-3.511
43仙台市350489.85+5.829
44大分市346688.87-2.339
45盛岡市346088.72+19.76
46神戸市345988.69-4.789
47甲府市338386.74-11.49
48長崎市334185.67-7.758
49鳥取市333185.41-5.235
50北九州市331284.92-15.94
51福井市328584.23+8.095
52山形市309879.44-19.97

月間支出の推移

家事用消耗品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国11.1100+3.545
1鹿児島市14.26128.5+14.45
2高知市14.07126.8-0.915
3川崎市13.81124.4+10.66
4松山市13.62122.7+15.33
5福岡市12.97116.8+11.04
6さいたま市12.92116.4-1.973
7仙台市12.69114.3+26.77
8岡山市12.61113.6+7.686
9富山市12.47112.3+18.2
10高松市12.37111.4+14.01
11大阪市12.31110.9-4.425
12熊本市12.26110.5+0.74
13福島市12.22110.1+8.429
14那覇市12.1109+4.4
15佐賀市12.07108.7-15.24
16新潟市11.89107.1+17.84
17広島市11.89107.1+10.6
18堺市11.77106-3.207
19山口市11.6104.5+19.59
20徳島市11.56104.1-13.8
21甲府市11.52103.8-3.92
22盛岡市11.48103.4+8.404
23秋田市11.44103.1+5.535
24松江市11.44103.1+18.55
25長崎市11.26101.4+3.208
26札幌市11.22101.1+15.55
27東京都区部11.2100.9-3.365
28宇都宮市11.0999.91+0.271
29青森市11.0799.73-16.77
30相模原市10.9198.29-2.763
31大津市10.7997.21+23.88
32山形市10.7296.58-2.545
33京都市10.5595.05+11.64
34大分市10.4994.5-19.31
35和歌山市10.4694.23-0.665
36宮崎市10.4293.87-20.7
37金沢市10.2792.52+0.0975
38長野市9.8788.92+2.813
39北九州市9.7888.11-20.49
40前橋市9.7788.02+20.32
41奈良市9.787.39+9.729
42横浜市9.6486.85-14.31
43水戸市9.5786.22-17.57
44千葉市9.5686.13+4.71
45福井市9.4885.41+10.75
46岐阜市9.4685.23+2.714
47鳥取市9.3484.14-16.98
48浜松市8.9980.99+7.279
49名古屋市8.9880.9+0.786
50神戸市8.9480.54-6.387
51津市8.2274.05-10.65
52静岡市7.9371.44-33.42

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

家事用消耗品の月間支出の現状と今後

「家事用消耗品」とは、掃除・洗濯・料理など日々の家事で使う消耗品を指し、たとえば洗剤、スポンジ、ポリ袋、ラップ、ティッシュ、ゴミ袋、除菌シートなどが含まれます。2025年4月の全国平均支出は3,623円で、前年同月比は+1.032%とほぼ横ばいの微増です。物価上昇の中でも、消耗品は価格競争が働いており、支出が抑えられている側面があります。


支出額の高い都市ランキングとその背景

以下は、2025年4月時点で家事用消耗品支出が高い上位10都市です。

  1. 京都市:4,128円(+35.43%)

  2. 松山市:4,097円(+22.55%)

  3. 新潟市:4,014円(+9.552%)

  4. 堺市:3,981円(+3.861%)

  5. 福島市:3,876円(+9.43%)

  6. 浜松市:3,872円(+7.855%)

  7. 徳島市:3,871円(-1.426%)

  8. 山形市:3,863円(+9.963%)

  9. 大分市:3,862円(-0.771%)

  10. 岡山市:3,832円(+14.73%)

最も高い京都市は、観光地ゆえの来客対応や清掃需要の高さ、加えて住民の衛生意識の強さが支出を押し上げている可能性があります。また、松山市、新潟市、山形市などでは、雪国特有の冬期用消耗品(除湿剤、靴乾燥剤など)の需要が影響していると見られます。

徳島市と大分市は支出額は高いながらも前年からやや減少しており、前年に1時的な買い溜め需要があった可能性もあります。


購入頻度から見える生活習慣

全国平均の月間購入頻度は10.45回で、ほぼ3日に1回程度購入されている計算です。以下は購入頻度が高い上位10都市です。

  • 高知市:14.08回(+6.991%)

  • 鹿児島市:13.37回(+12.64%)

  • 福岡市:12.73回(+9.647%)

  • 岡山市:12.68回(+20.42%)

  • 松山市:12.41回(+1.389%)

  • さいたま市:12.17回(-8.358%)

  • 新潟市:11.97回(+8.917%)

  • 大阪市:11.89回(-4.036%)

  • 那覇市:11.59回(+0.346%)

  • 富山市:11.57回(+19.9%)

高知市や鹿児島市では、1週間に3回以上購入しているペースで、買い物頻度が非常に高いです。これは車社会でこまめな買い物が習慣化していることや、台風・湿気対策のこまめな消耗品補充が背景にあります。

富山市や岡山市のように、前年から頻度が大幅に増加している都市もあり、世帯構成の変化(例:家族数増加や高齢者の在宅時間増加)などが影響している可能性もあります。


支出額と購入頻度の関係性

都市によっては「支出額が高いが頻度は少ない」パターンと、「頻度が高くても支出額は低め」なパターンが見られます。

たとえば:

  • 京都市は支出額は全国トップながら、頻度は上位に入っておらず、単価が高めの製品を1度に多めに購入している傾向が見られます。

  • 鹿児島市や高知市は頻度が非常に高いが支出額はトップ10に入っておらず、低価格の消耗品を分散してこまめに購入する傾向といえます。

これは地域ごとの購買習慣、流通構造(郊外型店舗 vs 都市型スーパー)、まとめ買いの可否などが影響しています。


家事用消耗品支出の地域特性と今後の見通し

家事用消耗品支出は、世帯構成、住宅形態、地域文化、流通事情に大きく左右されるため、単なる価格変動ではなく「暮らし方の映し鏡」と言える存在です。

今後は、以下のような要因で変動が予想されます:

  • 物価高騰と節約志向の綱引き

  • 環境対応型製品(詰め替え・再利用)の普及

  • 高齢者の増加による在宅時間と清掃需要の増加

  • 共働き世帯増加によるまとめ買い志向の強まり

政策面では、生活必需品の価格安定策や、環境対応商品の支援制度などが注目されることになるでしょう。


まとめ

家事用消耗品の支出は、各都市の生活文化や家計状況、気候・流通事情を反映しており、年々変化しています。特に2025年4月時点では、京都市や松山市、新潟市などで支出が高く、1方で鹿児島市や高知市などでは購入頻度の高さが際立つ構造が見えました。支出の背景を読み解くことは、都市ごとの生活ニーズや政策的課題を理解する鍵にもなります。

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