魚介のつくだ煮支出ランキング|京都・大津・奈良で高水準の背景とは

肉・魚

2025年4月の魚介のつくだ煮の全国平均支出は66円で、京都市が233円でトップ。大津、奈良、名古屋など近畿・東海地域で支出・購入頻度ともに高く、地域の味付け文化が反映されている。一方で、秋田や岐阜などでは支出が減少傾向にあり、今後は若年層の嗜好への対応が課題となる。

魚介のつくだ煮の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国66100+11.86
1京都市233353+115.7
2大津市158239.4+159
3神戸市111168.2-8.264
4奈良市109165.2+109.6
5名古屋市103156.1+186.1
6秋田市102154.5-17.07
7横浜市90136.4+66.67
8福井市82124.2+74.47
9岐阜市82124.2-24.07
10堺市81122.7+9.459
11福島市75113.6-56.65
12千葉市75113.6+63.04
13仙台市72109.1+188
14静岡市69104.5+30.19
15川崎市69104.5+155.6
16大阪市68103+58.14
17津市67101.5
18富山市67101.5+15.52
19浜松市66100-63.54
20佐賀市5887.88+87.1
21東京都区部5786.36-39.36
22宮崎市5380.3+253.3
23広島市5278.79+160
24徳島市5177.27-32
25山形市5075.76-43.18
26高松市4872.73-43.53
27前橋市4872.73+100
28岡山市4669.7+142.1
29鳥取市4568.18-33.82
30宇都宮市4466.67+15.79
31和歌山市4162.12-72.85
32長崎市3654.55-60
33熊本市3451.52+30.77
34水戸市3451.52-26.09
35長野市3350-17.5
36金沢市3350-54.17
37松山市3350-38.89
38甲府市3248.48-52.24
39さいたま市2842.42-6.667
40相模原市2639.39-63.38
41高知市2436.36-33.33
42新潟市2436.36+71.43
43山口市2436.36-60
44鹿児島市2233.33-67.65
45松江市2233.33-33.33
46大分市2131.82-53.33
47北九州市2131.82-56.25
48札幌市2030.3-9.091
49福岡市1827.27
50那覇市1725.76+466.7
51盛岡市710.61-56.25
52青森市57.576-84.38

月間支出の推移

魚介のつくだ煮の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.15100+7.143
1名古屋市0.28186.7+154.5
2岐阜市0.27180-25
3奈良市0.23153.3+155.6
4大津市0.23153.3+130
5福島市0.22146.7-42.11
6横浜市0.22146.7+46.67
7京都市0.21140-16
8秋田市0.17113.3-50
9浜松市0.17113.3-56.41
10堺市0.17113.3+13.33
11山形市0.16106.7-15.79
12富山市0.16106.7+23.08
13静岡市0.15100
14神戸市0.15100-31.82
15川崎市0.15100+66.67
16岡山市0.15100+150
17鳥取市0.1493.33+40
18高松市0.1386.67-48
19津市0.1386.67-31.58
20東京都区部0.1386.67-13.33
21千葉市0.1386.67-13.33
22水戸市0.1280
23大阪市0.1280+33.33
24佐賀市0.1280+50
25長野市0.1173.33-8.333
26長崎市0.1173.33+37.5
27福井市0.1173.33+37.5
28松山市0.1173.33-15.38
29徳島市0.1173.33-47.62
30広島市0.1173.33+57.14
31宮崎市0.1173.33+120
32宇都宮市0.1173.33+10
33和歌山市0.1173.33-65.63
34仙台市0.1173.33+57.14
35甲府市0.0960-55
36さいたま市0.0960-10
37相模原市0.0853.33-61.9
38熊本市0.0853.33
39新潟市0.0853.33+100
40前橋市0.0853.33+14.29
41鹿児島市0.0746.67-58.82
42高知市0.0746.67
43松江市0.0746.67
44山口市0.0746.67-12.5
45金沢市0.0640-66.67
46札幌市0.0640
47大分市0.0640
48那覇市0.0533.33+400
49北九州市0.0533.33-66.67
50福岡市0.0426.67
51盛岡市0.0320-40
52青森市0.0213.33-71.43

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

魚介のつくだ煮の月間支出の現状と今後

2025年4月時点での全国平均の世帯支出は66円、平均購入頻度は0.15回。つくだ煮は保存性が高く、少量消費の食品であるため支出額も頻度も控えめだが、前年同月比では+11.86%と全体的に支出が増加している。


支出トップは京都市―伝統食文化が反映

支出額で全国トップを記録したのは京都市(233円)。前年同月比では+115.7%の大幅増で、平均購入頻度も0.21回と全国平均を上回る。京料理に代表される繊細な味付けの文化の中で、つくだ煮はご飯のお供や酒肴として根強い支持を受けている。


滋賀・奈良・名古屋と続く近畿・東海圏の強さ

2位は大津市(158円、+159%)、3位は神戸市(111円、-8.26%)、4位は奈良市(109円、+109.6%)と近畿地方が上位を占める。特に奈良市では購入頻度も0.23回(+155.6%)と伸びが著しく、家庭での常備食としての定着が推測される。名古屋市(103円、+186.1%)も注目で、購入頻度0.28回は全国トップ。東海地域における濃い味付けの嗜好が、つくだ煮の消費に直結していると考えられる。


その他の高支出都市―東北・北陸から関東へ

秋田市(102円)は上位に入っているが、支出-17.07%、購入頻度-50%と減少傾向が強い。かつての常備食としての需要が高齢化や食生活の変化で縮小していることが背景にあると見られる。横浜市(90円、+66.67%)福井市(82円、+74.47%)は都市部・地方中核市として安定した消費が見られ、特に横浜市は購入頻度0.22回(+46.67%)と伸びている。


購入頻度と支出の相関

名古屋市、岐阜市、奈良市、大津市といった高支出都市では、購入頻度も全国平均を大きく上回っている。つくだ煮は比較的単価が安く、購入頻度が上昇すれば支出額も比例して上がる傾向が顕著に見られる。1方、京都市や福井市のように支出が高くても頻度は0.21回とやや低い例もあり、高単価な贈答品や品質の高いつくだ煮を選ぶ傾向も推察される。


減少傾向の地域と今後の課題

秋田市(-17.07%)岐阜市(-24.07%)、浜松市(購入頻度-56.41%)のように大きく減少した都市もあり、若年層での需要減退が顕著となっている。特に家庭内調理の簡略化や、塩分摂取控えなどがつくだ煮消費を押し下げている1因だろう。


文化的価値と地域性の今後の展望

つくだ煮はその地域の漁業や水産加工、味付けの文化が色濃く表れる食品であり、近畿・東海の濃い味文化圏で安定した需要がある。観光地や百貨店などでの販売機会、贈答需要などを活かしつつ、若年層にも合う新たな商品展開が望まれる。

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