魚肉練製品の都市別支出ランキング:長崎・富山・鳥取が上位に

肉・魚

魚肉練製品は全国的に安定した需要があり、西日本の都市(長崎・富山・鳥取など)を中心に支出額が高い傾向が続いています。富山市は支出が減少する一方で購入頻度は全国最多で、価格帯の変化も影響しています。静岡市や川崎市では支出と購入回数の両方が増加し、消費拡大の兆しが見られます。

魚肉練製品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国689100+3.453
1長崎市1172170.1+4.27
2富山市1122162.8-35.55
3鳥取市1004145.7+22.44
4山口市936135.8+29.1
5徳島市889129+20.95
6高松市869126.1-5.441
7佐賀市858124.5+8.197
8静岡市811117.7+35.62
9川崎市801116.3+90.71
10神戸市774112.3-10.1
11仙台市762110.6-26.59
12横浜市761110.4+11.09
13広島市757109.9+24.92
14津市752109.1+5.322
15福岡市747108.4+17.82
16松江市736106.8+36.8
17鹿児島市733106.4-4.308
18宮崎市732106.2+7.018
19京都市730106+46
20福井市728105.7+15.01
21大阪市727105.5+17.26
22甲府市725105.2+3.571
23千葉市723104.9+34.39
24松山市705102.3-17.35
25堺市705102.3-10.98
26奈良市68899.85+1.028
27山形市68399.13-13.98
28高知市67898.4-31.79
29岡山市67798.26+1.958
30長野市67397.68-0.296
31相模原市67397.68-16.71
32新潟市66796.81+4.545
33福島市66496.37-10.63
34北九州市66396.23-10.04
35東京都区部65595.07+7.73
36熊本市65194.48-2.252
37浜松市64693.76-14.1
38秋田市64193.03-2.137
39岐阜市63692.31-10.17
40宇都宮市63091.44+2.273
41札幌市61889.7-20.26
42さいたま市61789.55+26.95
43青森市60187.23-11.88
44大津市58685.05-4.56
45名古屋市57984.03-1.531
46金沢市57683.6-5.882
47大分市57182.87-1.382
48水戸市56582+15.78
49前橋市53377.36-3.964
50和歌山市51474.6-15.46
51盛岡市50373-21.77
52那覇市49772.13+20.92

月間支出の推移

魚肉練製品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.73100+5.07
1富山市5.84156.6+52.88
2鳥取市5.52148+6.77
3長崎市5.5147.5-2.135
4山口市5.16138.3+29
5徳島市4.93132.2+17.38
6佐賀市4.78128.2+5.752
7静岡市4.51120.9+25.28
8高松市4.49120.4-5.474
9津市4.4118+10.55
10北九州市4.39117.7+8.933
11福井市4.32115.8+13.98
12大阪市4.31115.5+19.06
13福岡市4.25113.9+12.73
14神戸市4.24113.7-13.11
15京都市4.2112.6+33.33
16宮崎市4.13110.7+3.25
17高知市4.08109.4-19.53
18奈良市4.08109.4+17.92
19松山市4.06108.8-19.6
20堺市4.04108.3-12.55
21岡山市4.02107.8+0.5
22広島市4.01107.5+8.967
23長野市3.94105.6-0.253
24仙台市3.89104.3+1.302
25鹿児島市3.88104+9.915
26松江市3.85103.2+33.22
27新潟市3.85103.2+11.92
28岐阜市3.7299.73-7.921
29熊本市3.6998.93-10.44
30相模原市3.6397.32-10.59
31金沢市3.6196.78-8.142
32大分市3.696.51+0.279
33山形市3.5695.44-13.59
34福島市3.5595.17-12.56
35水戸市3.5394.64+34.73
36千葉市3.5394.64+46.47
37秋田市3.4893.3-8.179
38甲府市3.4492.23-12.69
39浜松市3.4191.42-12.34
40横浜市3.491.15+12.96
41札幌市3.491.15-17.27
42川崎市3.3589.81+52.27
43青森市3.3188.74-11.02
44大津市3.388.47-4.624
45宇都宮市3.2988.2-4.913
46さいたま市3.2486.86+10.96
47和歌山市3.1684.72-11.48
48東京都区部3.0481.5
49名古屋市2.9178.02-8.202
50前橋市2.8576.41-10.09
51盛岡市2.6871.85-24.08
52那覇市2.258.98+20.22

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

魚肉練製品の月間支出の現状と今後

魚肉練製品(かまぼこ、ちくわ、はんぺん等)は、日本の食卓における伝統的かつ日常的な食品であり、全国平均では689円の月間支出が記録されました。前年同月比で+3.45%の増加となっており、依然として安定した需要があることが読み取れます。購入回数は月平均3.73回と、週1回近い頻度で消費されており、調理の手軽さや保存性の高さが背景にあると考えられます。


支出金額の上位都市の特徴

  • 長崎市(1172円) 全国1位の支出で、9州地方特有の練製品文化が色濃く反映されています。月平均5.5回の購入は高水準で、地域料理や行事食に多く用いられていることが伺えます。

  • 富山市(1122円) 北陸地域の特徴として、魚介類の消費が豊富で、練製品も例外ではありません。支出は前年比で-35.5%と大きく減少しましたが、購入回数は5.84回と全国最多で、価格帯の変動や安価品の購入傾向が影響している可能性があります。

  • 鳥取市(1004円)・山口市(936円)・徳島市(889円) これらの地域も伝統的な練製品の需要が根強く、いずれも購入回数が5回前後と高頻度であることが特徴です。特に鳥取市では前年比+22.4%、山口市で+29.1%と大きな伸びを見せています。


支出・購入頻度から見た地域文化

西日本の都市(長崎、徳島、高松など)では、魚肉練製品が日常食材として定着しており、家庭料理や惣菜としての利用が浸透していることが、支出や購入頻度の高さに反映されています。加えて、静岡市や川崎市など太平洋沿岸都市でも支出額が高めで、特に川崎市では前年比+90.7%の大幅増が注目されます。背景には家庭内調理回帰や地元商品の見直しなどの消費行動の変化が考えられます。


支出の増減から見た今後の傾向

富山市のように支出額が減少しても購入回数は増加している例もあり、価格の低下や小分け製品の普及が支出金額の低下に影響を与えている可能性があります。逆に、川崎市や静岡市のように支出・回数ともに伸びている地域では、消費者の購買意欲そのものが高まっていることがうかがえます。

また、神戸市のように支出が減少傾向(-10.1%)でも1定の購入頻度が維持されており、家庭での継続的な需要の存在を示唆しています。

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