マグロの都市別支出ランキング:静岡・千葉が高水準、地域差顕著

肉・魚

2025年4月のマグロの世帯支出全国平均は436円で前年比+7.39%。支出1位は静岡市(861円)で、購入回数も最多。水戸市や仙台市は支出が急増し、川崎市や浜松市は減少傾向。都市ごとの価格差・消費文化が影響し、今後も地域ごとに差が広がる可能性がある。

マグロの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国492100+10.81
1静岡市977198.6-7.306
2横浜市829168.5+17.09
3長野市808164.2+53.9
4甲府市736149.6+24.11
5仙台市726147.6+52.84
6東京都区部700142.3-11.17
7相模原市660134.1+4.596
8前橋市646131.3+25.19
9川崎市592120.3-2.149
10水戸市587119.3+7.904
11浜松市560113.8-22.87
12千葉市551112-28.07
13さいたま市506102.8-23.8
14京都市503102.2+163.4
15宇都宮市49199.8-12.48
16名古屋市48999.39+8.909
17秋田市48698.78+6.813
18那覇市47696.75+0.634
19山形市47396.14-22.2
20青森市47295.93-11.11
21津市46995.33+25.74
22札幌市46895.12+30.36
23福島市45291.87-18.71
24高知市44490.24+32.14
25富山市43788.82+6.326
26盛岡市42185.57-5.817
27和歌山市40983.13+38.64
28大津市39279.67+87.56
29岐阜市38478.05-26.72
30神戸市37576.22+1.351
31大阪市37576.22+47.06
32堺市36173.37-19.24
33新潟市35772.56-4.032
34宮崎市33367.68+50.68
35岡山市26654.07+13.19
36徳島市24148.98-45.6
37奈良市24148.98-16.03
38鹿児島市22445.53-23.02
39北九州市22144.92+130.2
40金沢市22044.72-25.42
41福井市21643.9-7.296
42大分市21343.29+610
43松江市20441.46-16.05
44松山市20140.85-7.798
45熊本市19439.43+1.042
46高松市18738.01+68.47
47広島市18738.01+28.97
48福岡市17735.98-6.842
49鳥取市15331.1+3.378
50長崎市13527.44+42.11
51山口市9118.5-52.11
52佐賀市7515.24-22.68

月間支出の推移

マグロの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.81100+14.08
1長野市1.58195.1+75.56
2静岡市1.57193.8-5.422
3前橋市1.24153.1+16.98
4甲府市1.21149.4+5.217
5仙台市1.19146.9+25.26
6相模原市1.13139.5+20.21
7浜松市1.11137-10.48
8秋田市1.1135.8+8.911
9横浜市1.06130.9+15.22
10山形市1.05129.6-4.545
11東京都区部0.99122.2-5.714
12水戸市0.94116+9.302
13宇都宮市0.93114.8-1.064
14高知市0.9111.1+57.89
15盛岡市0.88108.6-3.297
16さいたま市0.86106.2-19.63
17富山市0.84103.7-4.545
18福島市0.83102.5-15.31
19新潟市0.83102.5+36.07
20津市0.82101.2+7.895
21千葉市0.82101.2-24.07
22岐阜市0.898.77-13.04
23那覇市0.7390.12-17.98
24川崎市0.7288.89-13.25
25宮崎市0.7288.89+80
26大津市0.786.42+75
27堺市0.786.42-6.667
28名古屋市0.786.42-4.11
29札幌市0.6985.19+9.524
30京都市0.6985.19+122.6
31青森市0.6883.95-29.9
32大阪市0.674.07+22.45
33和歌山市0.5669.14+7.692
34徳島市0.5466.67-19.4
35岡山市0.4960.49+40
36鹿児島市0.4656.79+9.524
37神戸市0.4555.56-28.57
38大分市0.4555.56+542.9
39金沢市0.4251.85-8.696
40福井市0.4150.62+7.895
41奈良市0.3948.15-15.22
42高松市0.3846.91+58.33
43広島市0.3745.68+48
44福岡市0.3644.44+89.47
45松山市0.3441.98-17.07
46北九州市0.3441.98+112.5
47熊本市0.3239.51+18.52
48鳥取市0.337.04+7.143
49松江市0.337.04-11.76
50長崎市0.2429.63+26.32
51佐賀市0.1619.75+23.08
52山口市0.1518.52-57.14

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

マグロの月間支出の現状と今後

2025年4月時点で、マグロに対する日本全国の1世帯あたりの月間支出は436円、購入回数は0.75回と、鮮魚全体に比べてやや控えめな水準です。ただし、前年比で支出額は+7.39%、購入回数は+10.29%増となっており、1定の需要回復が見られます。これは物価上昇とともに、家庭内での“ちょっと贅沢な魚”としての再評価が背景にあると考えられます。


支出額上位都市の傾向

最も支出が高い都市は静岡市(861円)で、全国平均の約2倍。静岡は全国でも有数の水産物消費地であり、マグロの鮮度・流通環境の充実、地元の嗜好が支出に反映されています。購入頻度も1.63回とダントツで全国トップです。

次点の千葉市(807円)前橋市(680円)も高水準で、前橋市では支出・回数ともに大幅増(+8.1%、+15.69%)。これは首都圏に近く、食の多様化と地場スーパーの取り扱い増加が影響していると推察されます。


支出と回数のバランスで見る地域性

東京都区部(637円、0.94回)横浜市(608円、0.94回)は、回数が少なく単価が高い傾向。これは「刺身用高級マグロ」など単価重視の消費スタイルが根付いている結果と考えられます。特に横浜市は前年比+21.12%と急増しており、食卓の“贅沢回帰”傾向が垣間見えます。

1方で浜松市(526円、1.01回)山形市(552円、1.1回)などは、地元スーパーで手頃に購入できる鮮魚の存在が、回数を押し上げている可能性があります。


注目すべき変動都市

水戸市は前年比+59.44%増と驚異的な上昇を見せており、地元流通や価格改定、購買促進の影響が考えられます。仙台市(+29.58%)長野市(購入回数+62.07%)のように、需要増に支えられた急伸地域も見逃せません。

反対に、川崎市(-12.72%)浜松市(-21.38%)は支出が減少しており、価格競争や消費者の節約志向が影響していると考えられます。


今後の展望とマグロ消費の位置づけ

マグロは日本の食文化に深く根ざす1方で、価格変動や資源問題にも左右されやすい食材です。今後は、冷凍輸入マグロの価格、円安の影響、消費者の嗜好の多様化が都市別の支出にさらに影響を及ぼすと予測されます。高支出地域では「定番の高級食材」として、低支出地域では「価格とのバランス」が購買行動を左右するでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました