鮮魚の都市別支出ランキング:富山市・松江市が上位、地域差が顕著

肉・魚

2025年4月時点での鮮魚の世帯支出は全国平均3006円。最も高いのは富山市(4143円)で、購入頻度も全国トップの8.8回。松江市は支出額・回数ともに大幅増加。都市ごとの支出変動は物価や地域文化、流通事情に左右され、今後も食生活の変化や価格動向が注目される。

鮮魚の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3006100+2.349
1富山市4143137.8-9.363
2千葉市3893129.5+22.61
3東京都区部3739124.4+7.288
4堺市3537117.7-6.429
5京都市3532117.5-0.113
6松江市3507116.7+44.56
7大阪市3468115.4+8.851
8奈良市3462115.2-3.377
9長崎市3434114.2+2.507
10津市3275108.9+2.216
11岡山市3259108.4+4.926
12横浜市3231107.5+17.19
13さいたま市3215107-5.884
14名古屋市3214106.9+14.95
15秋田市3202106.5+5.018
16広島市3190106.1+20.11
17静岡市3146104.7+4.449
18北九州市3127104+1.724
19金沢市3080102.5+1.017
20川崎市3080102.5+8.222
21神戸市3035101-20.22
22和歌山市298399.23-12.75
23大分市298299.2+32.95
24青森市296198.5-4.791
25福岡市290196.51+14.57
26相模原市289296.21-5.274
27福井市288595.97+8.909
28岐阜市285795.04-8.984
29宮崎市284294.54+7.205
30大津市282794.05-2.752
31札幌市281693.68+9.274
32高松市277092.15+3.166
33佐賀市276091.82+22.56
34浜松市273390.92-16.85
35熊本市269789.72-8.39
36水戸市266088.49-7.607
37松山市261987.13-13.45
38前橋市261787.06-14.2
39山口市261486.96-17.41
40福島市258986.13-9.507
41山形市257785.73-10.52
42長野市255284.9+5.673
43鹿児島市254784.73-12.56
44高知市251983.8-21.96
45鳥取市251583.67-6.852
46甲府市245481.64+8.97
47仙台市244281.24-6.329
48徳島市242080.51+6.094
49盛岡市235678.38-9.801
50新潟市226675.38-16.94
51宇都宮市219673.05-16.22
52那覇市219372.95-11.32

月間支出の推移

鮮魚の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国5.48100+0.366
1富山市8.8160.6-13.56
2秋田市7.03128.3-7.622
3長崎市6.97127.2+16.95
4松江市6.94126.6+36.35
5堺市6.45117.7-1.074
6宮崎市6.37116.2+3.241
7静岡市6.24113.9+8.146
8金沢市6.24113.9+5.584
9津市6.12111.7-3.622
10岡山市6.07110.8-3.035
11大阪市6.07110.8+8.2
12東京都区部5.97108.9+4.371
13さいたま市5.96108.8-0.168
14青森市5.93108.2-11.36
15京都市5.83106.4-4.583
16神戸市5.75104.9-15.07
17奈良市5.74104.7-9.321
18長野市5.62102.6+7.869
19千葉市5.56101.5-0.891
20広島市5.55101.3+15.38
21鹿児島市5.53100.9-10.08
22福井市5.53100.9-0.54
23松山市5.52100.7-7.846
24山形市5.4599.45-5.382
25高知市5.3898.18-18.11
26福岡市5.3397.26+25.71
27新潟市5.3297.08
28大分市5.2796.17+16.85
29鳥取市5.2695.99-20.54
30北九州市5.2695.99-6.572
31名古屋市5.2495.62-3.142
32高松市5.2295.26-6.452
33大津市5.1694.16-13.57
34山口市5.1293.43-14.95
35岐阜市5.0892.7-10.88
36佐賀市5.0692.34+6.303
37熊本市5.0592.15-12.02
38浜松市5.0391.79-20.29
39和歌山市5.0291.61-20.19
40水戸市4.9890.88-5.503
41相模原市4.9389.96-11.81
42徳島市4.9389.96+14.65
43川崎市4.8889.05-3.557
44仙台市4.8488.32-13.88
45横浜市4.8187.77-5.315
46札幌市4.7887.23-8.077
47前橋市4.7486.5-19.52
48盛岡市4.683.94-31.34
49福島市4.5182.3-16.64
50甲府市4.4481.02-15.43
51宇都宮市3.8570.26-21.27
52那覇市3.6466.42-14.75

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

鮮魚の月間支出の現状と今後

2025年4月時点で、日本の鮮魚に対する1世帯あたりの月間支出は全国平均3006円。この金額は前年同月比で+2.35%増加しており、物価上昇や家庭内調理の定着が要因と見られます。購買回数も全国で月平均5.48回と高頻度で、魚介類が依然として日本の食生活に深く根ざしていることを示しています。


支出額の高い都市の特徴

支出額で最も高いのは富山市(4143円)で、次いで千葉市(3893円)東京都区部(3739円)などが続いています。特に富山市は購入回数も8.8回と突出しており、新鮮な魚が手に入りやすい地理的・文化的背景が影響していると考えられます。ただし、支出額は前年同月比で-9.36%減と落ち込みを見せています。

千葉市(+22.61%)松江市(+44.56%)などは前年から大きく増加し、物価上昇だけでなく、魚食需要の回復や仕入れコストの上昇、地元での消費促進が影響した可能性があります。


購入頻度の高い地域

購入頻度では、富山市(8.8回)の他に、秋田市(7.03回)長崎市(6.97回)、松江市(6.94回)などが上位に並びます。いずれも沿岸部に位置する都市で、地域文化として「日常的な魚の消費」が根付いています。

特に松江市は支出額・購入頻度ともに大幅増(+44.56%・+36.35%)となっており、地元漁業の振興策や食生活の見直しが進んでいることが読み取れます。


物価変動と地域差の影響

都市による増減の差が大きいのも特徴で、たとえば堺市は支出額-6.42%、回数-1.07%と微減。これは生活コストのバランスや消費者の価格意識の変化が影響していると見られます。1方、長崎市や大阪市のように、購買回数の微増とともに支出額も増加している地域は、量よりも品質志向が強まっていることを示しています。


今後の展望

鮮魚の需要は今後も安定が予想されますが、物価や流通コストの上昇、若年層の魚離れの影響も懸念されます。地方都市においては地産地消や観光需要の影響で高水準を保つ1方、大都市では価格帯の広がりが消費スタイルに変化を与える可能性があります。

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