バター支出額の都市別ランキング｜奈良・千葉で急増の理由とは

2025年4月の家計調査によると、バターの全国平均支出は114円で、支出上位は奈良市（210円）、千葉市（197円）、宇都宮市（196円）など。奈良市では支出額・購入回数ともに全国トップで、前年同月比で+54.41%、回数も+104%の急増。一方、大阪市や川崎市では減少傾向も見られる。バターの消費は家庭の洋風料理やお菓子づくりの傾向に左右され、地域間の嗜好や物価、購買意識の違いが明確に表れている。

バターの月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	114	100	+3.636
1	奈良市	210	184.2	+54.41
2	千葉市	197	172.8	+103.1
3	宇都宮市	196	171.9	+86.67
4	横浜市	192	168.4	+22.29
5	札幌市	167	146.5	+49.11
6	和歌山市	161	141.2	+14.18
7	東京都区部	157	137.7	+0.641
8	秋田市	156	136.8	+87.95
9	大阪市	154	135.1	-21.03
10	川崎市	146	128.1	-2.667
11	鹿児島市	141	123.7	+156.4
12	盛岡市	135	118.4	+48.35
13	広島市	134	117.5	+21.82
14	金沢市	133	116.7	+16.67
15	京都市	125	109.6	-6.015
16	堺市	122	107	+46.99
17	富山市	120	105.3	+33.33
18	大分市	120	105.3	+13.21
19	松山市	116	101.8	+34.88
20	静岡市	113	99.12	-29.38
21	神戸市	110	96.49	-12.7
22	仙台市	109	95.61	+19.78
23	浜松市	108	94.74	+11.34
24	岡山市	108	94.74	+66.15
25	高知市	106	92.98	+73.77
26	山形市	106	92.98	-28.38
27	熊本市	105	92.11	-25
28	大津市	105	92.11	+61.54
29	福島市	103	90.35	+119.1
30	高松市	102	89.47	+64.52
31	徳島市	101	88.6	-43.58
32	津市	99	86.84	-7.477
33	松江市	98	85.96	+53.13
34	長崎市	97	85.09	+64.41
35	相模原市	97	85.09	-21.77
36	山口市	94	82.46	-14.55
37	新潟市	93	81.58	-33.57
38	岐阜市	93	81.58	-25.6
39	鳥取市	92	80.7	+39.39
40	甲府市	90	78.95	-10
41	名古屋市	87	76.32	-32.03
42	宮崎市	86	75.44	-33.33
43	前橋市	86	75.44	+28.36
44	青森市	83	72.81	-23.85
45	長野市	81	71.05	-8.989
46	水戸市	77	67.54	-18.95
47	さいたま市	74	64.91	-33.33
48	福岡市	72	63.16	-30.77
49	福井市	69	60.53	-34.29
50	北九州市	58	50.88	-31.76
51	那覇市	45	39.47	-47.06
52	佐賀市	37	32.46	-36.21

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.24	100
1	奈良市	0.51	212.5	+104
2	札幌市	0.35	145.8	+40
3	秋田市	0.34	141.7	+100
4	大阪市	0.34	141.7	+13.33
5	千葉市	0.34	141.7	+70
6	東京都区部	0.33	137.5	+6.452
7	横浜市	0.31	129.2	-16.22
8	富山市	0.31	129.2	+40.91
9	川崎市	0.3	125	-3.226
10	鹿児島市	0.29	120.8	+107.1
11	盛岡市	0.29	120.8	+31.82
12	浜松市	0.29	120.8	+16
13	松山市	0.29	120.8	+7.407
14	仙台市	0.29	120.8	+52.63
15	京都市	0.29	120.8	-9.375
16	山形市	0.27	112.5	-3.571
17	宇都宮市	0.27	112.5	+50
18	大津市	0.26	108.3	+62.5
19	大分市	0.26	108.3	-3.704
20	和歌山市	0.26	108.3	+4
21	高知市	0.25	104.2	+66.67
22	広島市	0.25	104.2	+13.64
23	長崎市	0.24	100	+60
24	相模原市	0.24	100	+9.091
25	津市	0.24	100	+4.348
26	岡山市	0.24	100	+41.18
27	高松市	0.23	95.83	+35.29
28	金沢市	0.23	95.83	-14.81
29	新潟市	0.23	95.83	-30.3
30	山口市	0.23	95.83	+4.545
31	鳥取市	0.22	91.67	+46.67
32	静岡市	0.22	91.67	-35.29
33	甲府市	0.22	91.67	-12
34	熊本市	0.21	87.5	-36.36
35	徳島市	0.21	87.5	-38.24
36	青森市	0.2	83.33	-23.08
37	長野市	0.2	83.33	-20
38	岐阜市	0.2	83.33	-25.93
39	名古屋市	0.2	83.33	-33.33
40	前橋市	0.2	83.33	+17.65
41	福岡市	0.18	75	-21.74
42	神戸市	0.18	75	-25
43	宮崎市	0.18	75	-40
44	福島市	0.17	70.83	+70
45	堺市	0.17	70.83	+13.33
46	福井市	0.16	66.67	-27.27
47	水戸市	0.16	66.67	-30.43
48	松江市	0.16	66.67	+14.29
49	さいたま市	0.16	66.67	-33.33
50	北九州市	0.14	58.33	-22.22
51	那覇市	0.11	45.83	-42.11
52	佐賀市	0.1	41.67	-33.33

月間購入回数の推移

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バターの月間支出の現状と今後

バターは日本の食卓においてマーガリンや他の乳製品とともに1定の需要を持つ食品ですが、2025年4月の全国平均支出額は114円と比較的低めで安定しています。購入回数も全国平均で0.24回と少なめで、他の乳製品と比べて使用頻度は限定的である傾向が続いています。

支出額が高い都市の特徴

最新のデータによると、バターの支出額が高い都市は以下の通りです。

奈良市：210円（+54.41%）
千葉市：197円（+103.1%）
宇都宮市：196円（+86.67%）
横浜市：192円（+22.29%）
札幌市：167円（+49.11%）

奈良市は特に顕著で、全国平均の約1.8倍に達しており、料理への使用頻度や家庭内の嗜好、物価上昇の影響が複合的に作用していると考えられます。千葉市や宇都宮市も前年から大きく増加しており、家庭内でのパン食・洋風料理需要の高まりが推察されます。

購入頻度とその変動

支出額に対して、購入回数の差も興味深い傾向を示しています。

奈良市：0.51回（+104%）
札幌市：0.35回（+40%）
秋田市：0.34回（+100%）
千葉市：0.34回（+70%）
東京都区部：0.33回（+6.45%）

奈良市は購入回数でも全国トップ。単価の上昇だけでなく、利用頻度が明確に高まっていることを示しています。秋田市や札幌市も使用習慣が定着しつつあると見られ、家庭内での調理スタイルの変化が背景にあると推測されます。

減少傾向の地域の背景

1方で、大阪市（-21.03%）、川崎市（-2.67%）では支出額が減少しています。特に大阪市では支出額も154円と全国平均に近づいており、地域全体での代替食品（マーガリンなど）への移行や、節約志向の強まりが影響している可能性があります。また、川崎市では購入回数も微減（-3.22%）となっており、需要の鈍化が読み取れます。

地域差の背景と今後の展望

バターの支出動向は、地域の食文化・所得水準・価格感度に大きく左右される傾向があります。奈良市や千葉市のように支出と購入回数が急増している都市では、家庭での調理機会や菓子作りなどの生活スタイルが強く影響しています。1方で、価格上昇の中でも支出を抑えている都市は、家計全体の節約志向の表れと考えられます。

今後、バター価格の推移や健康志向・植物性代替品の普及により、都市別の支出構造はさらに多様化する可能性があります。

まとめ

バターの都市別支出額を見ると、奈良市・千葉市・宇都宮市などで顕著な増加傾向が見られます。これらは購入回数も増加しており、家庭内調理や嗜好の変化が背景にあります。1方、大阪市や川崎市のように支出・購入頻度ともに減少する都市も存在し、地域間の食生活の違いが浮き彫りになっています。今後も物価動向や食文化の変化により、支出パターンの差異は拡大する可能性があります。