他の生鮮肉支出ランキング2025|札幌・長崎・大分で急増傾向

生鮮肉

「他の生鮮肉」は地域色が強く、札幌市が支出・回数とも全国トップ。長崎市や大分市も急伸し、ジビエや郷土料理の需要が消費を押し上げている。全国平均は253円で、利用は限定的ながら、家庭料理の多様化により一部都市で日常化が進行中。

他の生鮮肉の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国293100+14.45
1札幌市739252.2+65.7
2熊本市665227-26.27
3長野市607207.2+28.6
4福岡市464158.4+54.67
5津市441150.5+58.63
6堺市423144.4-15.74
7青森市409139.6+90.23
8山形市387132.1-14.38
9大阪市383130.7+14.67
10富山市381130+44.87
11川崎市374127.6+88.89
12松江市365124.6+99.45
13東京都区部358122.2+98.89
14高松市357121.8-10.97
15福井市346118.1+9.494
16秋田市339115.7+56.22
17甲府市324110.6+91.72
18岡山市317108.2-19.75
19大分市315107.5+82.08
20名古屋市309105.5+57.65
21福島市307104.8-3.155
22仙台市28597.27-2.73
23山口市28496.93+23.48
24奈良市27393.17-6.186
25高知市26791.13+4.706
26北九州市25185.67-8.727
27和歌山市24784.3-55.09
28広島市24081.91+21.21
29那覇市23981.57+184.5
30盛岡市22978.16-0.435
31相模原市22576.79-11.07
32鹿児島市22476.45+25.84
33大津市22275.77+35.37
34宮崎市21874.4+18.48
35岐阜市21372.7-50.58
36長崎市21071.67+48.94
37さいたま市20670.31+24.1
38横浜市20569.97+81.42
39神戸市20369.28-38.67
40佐賀市19767.24-36.25
41千葉市18061.43-35.94
42鳥取市17660.07+30.37
43徳島市15552.9-14.84
44浜松市15051.19-8.537
45前橋市14449.15-33.02
46宇都宮市14348.81-50.35
47新潟市13546.08+141.1
48静岡市12442.32-23.93
49水戸市10736.52-30.97
50金沢市10435.49+50.72
51京都市9833.45-46.74
52松山市9331.74-57.53

月間支出の推移

他の生鮮肉の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.5100+13.64
1札幌市1.11222+42.31
2青森市1.04208+73.33
3秋田市0.91182+133.3
4福岡市0.9180+73.08
5長野市0.71142+42
6津市0.69138+68.29
7堺市0.65130-17.72
8山形市0.62124+10.71
9川崎市0.61122+144
10高松市0.6120+9.091
11高知市0.54108+42.11
12仙台市0.54108+58.82
13神戸市0.53106-7.018
14東京都区部0.53106+55.88
15甲府市0.5100+8.696
16松江市0.5100+11.11
17鹿児島市0.4896-4
18盛岡市0.4896-26.15
19熊本市0.4794-51.55
20大分市0.4794+6.818
21名古屋市0.4794+42.42
22北九州市0.4692-19.3
23那覇市0.4590+125
24佐賀市0.4590+2.273
25長崎市0.4488+46.67
26岡山市0.4488-24.14
27富山市0.4386-2.273
28大阪市0.4386-25.86
29大津市0.4284+90.91
30岐阜市0.4182-8.889
31広島市0.480-2.439
32浜松市0.3978+30
33奈良市0.3876-7.317
34新潟市0.3774+164.3
35相模原市0.3672-5.263
36横浜市0.3672+38.46
37宮崎市0.3672-33.33
38京都市0.3570-12.5
39前橋市0.3468-20.93
40鳥取市0.3366+3.125
41山口市0.3264-41.82
42千葉市0.3264-28.89
43福井市0.3162-26.19
44和歌山市0.2958-55.38
45徳島市0.2754-18.18
46さいたま市0.2652-10.34
47静岡市0.2550-41.86
48福島市0.2550-60.94
49金沢市0.2346+53.33
50水戸市0.2244-24.14
51宇都宮市0.2244-35.29
52松山市0.240-42.86

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

他の生鮮肉の月間支出の現状と今後

「他の生鮮肉」は、牛・豚・鶏・合いびき肉以外の肉類、具体的には馬肉・羊肉・ジビエ(鹿肉、猪肉など)・鴨肉・ウズラ・内臓系精肉などを含むカテゴリです。2025年4月時点の全国平均支出は253円平均購入回数は0.47回/月と、定番肉類に比べると少ないものの、地域色や嗜好の強く反映される分野として注目されます。


支出上位都市とその特徴

最新データで支出が高い都市は以下の通りです:

  1. 札幌市:651円(+87.07%)

  2. 熊本市:473円(+72%)

  3. 北9州市:388円(+73.21%)

  4. 大阪市:387円(+1.044%)

  5. 神戸市:377円(+39.11%)

  6. 高松市:363円(+89.06%)

  7. 長崎市:340円(+137.8%)

  8. 大分市:334円(+176%)

  9. 松江市:316円(+27.94%)

  10. 広島市:314円(+21.24%)

札幌市が支出トップで、次いで熊本・北9州・大阪・神戸と大都市圏が続きますが、長崎・高松・大分など地方中核都市も健闘している点が特徴です。特に地方では地域特有の肉文化(馬刺し・ジビエなど)が支出の押し上げ要因と考えられます。


購入回数から見る「日常性」の違い

購入頻度は以下のような都市で高くなっています:

  • 札幌市:0.98回(+46.27%)

  • 秋田市:0.88回(+214.3%)

  • 長崎市:0.79回(+146.9%)

  • 青森市:0.69回(+46.81%)

  • 神戸市:0.69回(+32.69%)

これらの都市では、他の生鮮肉を月に1回前後購入しており、日常の中で比較的よく使われていることが示唆されます。特に秋田・長崎・青森など、寒冷地・漁港都市での需要が目立ちます。ジビエや郷土料理の影響が強い地域と言えるでしょう。


注目都市① – 札幌市:最大支出と高頻度の2冠

札幌市は、支出額651円で全国トップ、購入頻度も0.98回とトップ「ジンギスカン文化」や野生動物との距離の近さが背景にあり、羊肉やジビエなどが比較的日常化しています。急な支出増(+87.07%)も、物価上昇だけでなく家庭料理のバリエーションの拡大と読み取れます。


注目都市② – 長崎市・大分市の急成長

  • 長崎市:支出+137.8%、回数+146.9%

  • 大分市:支出+176%、回数+121.4%

いずれも支出・回数ともに全国平均を大きく上回る伸び率。長崎は中華・郷土料理との親和性が高く、豚足や内臓系も含まれる可能性があります。大分はジビエ・地鶏・農村部の影響が強い土地柄で、狩猟文化の残存や家庭内調理の多様化が背景にあると考えられます。


1部都市の減少傾向とその意味

逆に、熊本市では購入回数が前年比-12.5%減。支出は伸びているものの、購入単価の上昇による見かけの増加とも解釈できます。供給の変動や流通の変化による価格上昇の可能性もあります。

このように、「他の生鮮肉」は都市や家庭により使い方や買い方にバリエーションが大きく、単価と頻度の動きが異なるのが特徴です。


まとめと展望

「他の生鮮肉」は牛・豚・鶏に比べるとマイナーですが、地域文化や嗜好、食の多様化に応じて明確な成長が見られるカテゴリです。札幌・長崎・大分などでは、地域の特性を活かした日常的な食材としての地位を築きつつあり、今後も伸びが期待されます

1方で、こうした肉類は価格や流通に左右されやすく、年によって大きく変動する可能性も高いため、継続的な注視が必要です。

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