だいこん漬支出ランキング|秋田・長野・鹿児島の高支出の理由とは

野菜・果実

2025年4月のだいこん漬支出額は秋田市が163円で全国トップ。長野や鹿児島、松江など地方都市でも支出が急増しており、地元の食文化や保存食志向が影響。全国的にも支出・頻度ともに緩やかに上昇しており、和食回帰が今後の消費拡大を支える可能性がある。

だいこん漬の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国99100+6.452
1宮崎市187188.9+107.8
2青森市157158.6+6.803
3横浜市153154.5+35.4
4京都市147148.5+34.86
5津市141142.4+166
6秋田市136137.4-37.33
7奈良市135136.4+107.7
8大津市133134.3+95.59
9高知市132133.3+4.762
10仙台市128129.3+34.74
11松江市126127.3+11.5
12山形市126127.3-6.667
13名古屋市123124.2+46.43
14金沢市122123.2+71.83
15高松市119120.2+70
16岐阜市116117.2-28.4
17盛岡市108109.1-28.95
18富山市108109.1-23.4
19大阪市108109.1-10
20鹿児島市107108.1+37.18
21新潟市107108.1+64.62
22浜松市104105.1-13.33
23徳島市104105.1-9.565
24福島市100101-25.93
25広島市100101-16.67
26水戸市9898.99-26.32
27福井市9797.98+40.58
28前橋市9797.98+76.36
29静岡市9595.96-26.36
30岡山市9191.92-9
31宇都宮市9090.91+8.434
32佐賀市8787.88+52.63
33鳥取市8585.86-18.27
34東京都区部8383.84-17
35札幌市8080.81-25.23
36川崎市7979.8-36.8
37福岡市7878.79-29.73
38長崎市7777.78-25.96
39山口市7777.78-18.95
40大分市7575.76+82.93
41千葉市7474.75-8.642
42堺市7272.73-33.33
43北九州市7171.72-28.28
44さいたま市7171.72+14.52
45神戸市6565.66-48.41
46長野市6464.65-54.61
47甲府市6464.65-43.36
48和歌山市5959.6-14.49
49熊本市5656.57-30
50相模原市4949.49-27.94
51松山市4444.44-64.23
52那覇市3232.32+14.29

月間支出の推移

だいこん漬の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.39100+2.632
1宮崎市0.69176.9+72.5
2横浜市0.63161.5+50
3青森市0.59151.3
4大津市0.58148.7+81.25
5津市0.52133.3+126.1
6奈良市0.52133.3+79.31
7京都市0.52133.3+23.81
8松江市0.51130.8+6.25
9岡山市0.51130.8+82.14
10仙台市0.51130.8+30.77
11新潟市0.49125.6+58.06
12高松市0.47120.5+42.42
13金沢市0.47120.5+62.07
14岐阜市0.47120.5-25.4
15大阪市0.47120.5-26.56
16名古屋市0.47120.5+42.42
17山形市0.46117.9-11.54
18富山市0.46117.9-8
19高知市0.44112.8-15.38
20福島市0.43110.3-20.37
21前橋市0.43110.3+104.8
22徳島市0.41105.1+2.5
23水戸市0.4102.6-18.37
24堺市0.4102.6-18.37
25鳥取市0.39100-23.53
26広島市0.39100-18.75
27浜松市0.3897.44-24
28盛岡市0.3794.87-46.38
29秋田市0.3692.31-42.86
30宇都宮市0.3692.31+5.882
31福井市0.3589.74+12.9
32静岡市0.3487.18-24.44
33神戸市0.3487.18-37.04
34山口市0.3487.18
35鹿児島市0.3384.62-15.38
36長崎市0.3384.62-29.79
37東京都区部0.3282.05-13.51
38札幌市0.3282.05-36
39千葉市0.3179.49+3.333
40長野市0.2974.36-42
41甲府市0.2974.36-42
42川崎市0.2974.36-29.27
43大分市0.2974.36+45
44和歌山市0.2974.36-23.68
45佐賀市0.2974.36-3.333
46北九州市0.2871.79-28.21
47さいたま市0.2871.79-3.448
48福岡市0.2666.67-27.78
49熊本市0.2564.1-34.21
50相模原市0.2358.97-32.35
51松山市0.1948.72-64.81
52那覇市0.1538.46+25

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

だいこん漬の月間支出の現状と今後

だいこん漬は、日本の食卓に古くから根付いた漬物の代表格であり、保存食としてだけでなく、ご飯のお供やお茶請け、弁当の定番としても愛されています。とりわけ地方の家庭では、食文化や生活習慣に深く結びついており、都市ごとに支出額や購入頻度に顕著な差が見られます。2025年4月時点の全国平均支出額は月108円、平均購入回数は0.42回で、年々じわじわと上昇しています。


支出上位都市 ― 秋田・仙台・長野など東北・中部地域の優位性

最新データで最も支出額が高いのは秋田市(163円)で、前年同月比+13.19%と堅調な伸びを示しています。秋田は、いぶりがっこなどの漬物文化が盛んで、冬場の保存食文化が今も根強く残っていることが大きな要因と考えられます。購入回数も0.52回と高水準です。

次いで仙台市(157円)も支出額は高水準ですが、前年比は-8.19%、購入頻度も-11.94%とやや低下傾向。これは価格高騰による買い控えや、家庭での漬物離れの兆候を示唆している可能性があります。

長野市(148円、+25.42%)も高水準で、伝統的に野菜の保存食文化が強く、寒冷地であることも相まって家庭用だいこん漬の定着が堅調であると読み取れます。


南北に分布する消費上位都市 ― 鹿児島・松江・山口の存在感

鹿児島市(141円)松江市(139円)、山口市(136円)といった西日本の地方都市でも、だいこん漬の支出額が急増しており、それぞれ前年比+36.89%、+36.27%、+61.9%と大幅な伸びが目立ちます。

これらの地域では、都市化が進んでいてもなお、家庭料理や伝統食品への親しみが強く、地元食材を使った調味漬けや地域ブランド商品が広く消費されていると見られます。特に山口市は購入頻度も0.56回(+69.7%)と急増しており、家庭での消費拡大が進んでいることが顕著です。


都市圏の中で健闘する地域 ― 横浜・大阪・奈良

横浜市・大阪市・奈良市は支出額が131~133円台と比較的高い水準にありますが、それぞれの動向には差が見られます。横浜市は+14.91%と堅調、大阪市は+10.08%だが購入頻度は-10.17%とやや2極化の様子。

特に大阪市では、平均購入回数が0.53回と依然高く、価格上昇が支出額の増加に直結していることがうかがえます。奈良市も+29.13%と顕著な伸びを示しており、関西圏では「和の食材」としての再評価が進んでいる可能性があります。


購入頻度の高さが示す定着度 ― 鳥取・甲府・徳島など地方都市の特徴

購入頻度では、鳥取市・甲府市(各0.53回)徳島市(0.51回)などが上位に入り、いずれも地方中核都市で地元密着型の食生活が維持されている点が特徴的です。

徳島市(+24.39%)や高松市(+25%)のように4国地域でも支出・頻度ともに増加傾向にあり、都市圏よりも地元の味や手作り志向が強く、漬物文化の残存率が高いと推察できます。


全体の傾向と今後の見通し

全国的には、だいこん漬の支出・購入頻度はともに緩やかに上昇しており、平均支出+8%、平均頻度+2.439%と堅調です。都市によっては急増しているところもあり、家庭料理の復権や健康志向、あるいは地場産業振興による地域ブランド漬物の浸透が後押ししていると見られます。

今後は、価格変動や漬物離れといった要因も警戒される1方で、健康食品としての機能性や和食回帰のトレンドによって新たな需要層の獲得が期待されます

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