梅干し支出ランキング|京都・仙台・奈良で高額消費の理由とは

野菜・果実

2025年4月時点で、梅干しの月間支出は京都市が243円で全国トップ。仙台市や奈良市も上位に入り、和食文化や健康志向が背景にあると考えられる。購入頻度は松江市が最多で、梅干しは地域ごとの食文化や機能性重視の傾向により消費スタイルが分かれる。

梅干しの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国105100+14.13
1京都市243231.4+440
2仙台市223212.4+36.81
3奈良市221210.5+116.7
4水戸市207197.1+152.4
5大津市159151.4+297.5
6川崎市149141.9+192.2
7盛岡市148141+24.37
8長崎市146139+5.797
9那覇市144137.1+51.58
10堺市137130.5+117.5
11浜松市133126.7+77.33
12横浜市125119+62.34
13山口市120114.3-16.08
14和歌山市114108.6+123.5
15松江市113107.6-9.6
16広島市108102.9+71.43
17熊本市105100-6.25
18岐阜市10499.05+55.22
19高松市10398.1+53.73
20山形市10297.14+21.43
21津市10095.24+35.14
22相模原市9792.38-19.17
23新潟市9792.38+10.23
24佐賀市9792.38+44.78
25長野市9388.57-6.061
26名古屋市9186.67+82
27東京都区部9085.71-37.06
28札幌市9085.71-62.81
29青森市8883.81-56.44
30宇都宮市8681.9+65.38
31福島市8379.05
32徳島市8278.1+6.494
33甲府市8177.14+35
34静岡市8076.19-48.05
35福井市7571.43-50
36富山市7470.48-35.65
37宮崎市7268.57-34.55
38鳥取市7167.62-21.98
39高知市7167.62+36.54
40秋田市7066.67-32.04
41大阪市6965.71-33.65
42松山市6864.76-20
43神戸市6561.9-35
44千葉市6561.9-65.05
45北九州市6561.9-49.61
46さいたま市6460.95-63.22
47福岡市6057.14+13.21
48大分市5956.19+9.259
49岡山市5653.33-45.1
50前橋市4744.76-51.55
51鹿児島市4441.9-52.17
52金沢市3028.57-65.12

月間支出の推移

梅干しの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.21100
1松江市0.39185.7+34.48
2長崎市0.36171.4+12.5
3仙台市0.34161.9-20.93
4山口市0.33157.1+17.86
5那覇市0.31147.6+40.91
6浜松市0.31147.6+29.17
7新潟市0.3142.9+20
8長野市0.29138.1+16
9岐阜市0.29138.1+141.7
10山形市0.28133.3+16.67
11堺市0.28133.3+64.71
12福島市0.26123.8+4
13甲府市0.26123.8+30
14宮崎市0.26123.8-16.13
15佐賀市0.26123.8+30
16高松市0.25119+31.58
17熊本市0.25119-19.35
18鳥取市0.24114.3-20
19青森市0.24114.3-22.58
20宇都宮市0.24114.3+60
21奈良市0.23109.5+21.05
22大津市0.23109.5+76.92
23名古屋市0.23109.5+109.1
24水戸市0.22104.8-15.38
25岡山市0.22104.8+10
26富山市0.22104.8+22.22
27京都市0.22104.8+120
28静岡市0.21100-25
29秋田市0.21100-30
30盛岡市0.21100-27.59
31横浜市0.21100+31.25
32松山市0.21100-4.545
33札幌市0.21100-46.15
34福井市0.295.24-13.04
35津市0.295.24+17.65
36徳島市0.295.24
37相模原市0.1990.48-17.39
38広島市0.1990.48+5.556
39北九州市0.1990.48+18.75
40高知市0.1885.71+50
41東京都区部0.1885.71-30.77
42川崎市0.1885.71+28.57
43神戸市0.1780.95-5.556
44さいたま市0.1780.95
45大阪市0.1676.19-27.27
46大分市0.1676.19-20
47和歌山市0.1571.43+15.38
48鹿児島市0.1466.67-44
49福岡市0.1361.9-7.143
50千葉市0.1361.9-43.48
51前橋市0.1361.9-45.83
52金沢市0.147.62-52.38

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

梅干しの月間支出の現状と今後

梅干しは、長らく日本の伝統的な保存食・健康食品として親しまれており、弁当や朝食のお供として欠かせない存在です。全国平均の月間支出額は105円と控えめながらも、地域によっては数倍の支出を記録しており、家庭での梅干しの位置づけや食文化の影響が色濃く表れています。


支出上位の都市 ― 京都・仙台・奈良・水戸の突出

2025年4月時点の梅干し支出トップは京都市(243円)で、前年同月比+440%という急増ぶりが際立ちます。京都では昔ながらの和食文化が根強く、贈答用や高品質な梅干しの需要が支出額を押し上げていると考えられます。

仙台市(223円、+36.81%)奈良市(221円、+116.7%)も支出額が高く、これらの都市では和朝食の継続的な人気や、地元産品へのこだわりが影響している可能性があります。

さらに水戸市(207円)は、納豆と並んで梅干しを使った伝統的な食事が多く、+152.4%の急増は価格変動や販促要因が影響していると推察されます。


中位層の都市 ― 大津・川崎・盛岡などの傾向

中間層に位置する大津市(159円)川崎市(149円)でも前年比+297.5%、+192.2%という著しい上昇が見られ、過去に比べて家庭での梅干し購入が増加傾向にあることがわかります。特に都市部では「機能性食品」としての再評価や、国産志向の高まりが影響していると考えられます。


購入頻度上位都市 ― 松江・長崎・仙台など

1方で月間購入頻度が最も高いのは松江市(0.39回)で、続いて長崎市(0.36回)、仙台市(0.34回)が続きます。松江や長崎では日常的な料理に梅干しが取り入れられている様子がうかがえます。特に松江市は購入回数が前年比+34.48%と堅調で、家庭内での食習慣の継続性が読み取れます。

仙台市は支出額が非常に高いにもかかわらず、購入回数が前年比-20.93%と減少しているため、高単価商品の購入が増えた可能性も考えられます。


西日本と沖縄の特徴 ― 那覇市・堺市など

南西地域では那覇市(144円、+51.58%)堺市(137円、+117.5%)が目立ち、特に那覇市は購入回数も0.31回(+40.91%)と比較的高水準です。沖縄では本土文化との融合が進んでおり、健康志向の中で梅干しが「新たな常備菜」として定着してきている可能性も考えられます。


全体の動向と今後の展望

全国的に見ると、梅干しの平均支出は前年比+14.13%、購入回数は0.21回とやや控えめなものの、1部都市での高額支出・頻度上昇が顕著です。これは、梅干しの機能性や地産地消の意識向上、贈答需要の高まりなど、単なる食品以上の価値が見直されている証左とも言えるでしょう。

特に関西・東北エリアでは歴史ある梅干し文化の継承が支出に表れ、西日本や沖縄でも消費が伸びつつある点に注目が集まります。

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