野菜・海藻加工品の支出都市ランキング|京都・奈良が突出する理由とは

野菜・果実

野菜・海藻加工品の月間支出は全国平均1,136円。京都市や奈良市など伝統食文化の根付く都市で支出額が高く、青森市や仙台市では購入頻度が特に高い。保存性・利便性を兼ねた加工食品への需要が、各地域で独自の消費スタイルを形成している。

野菜・海藻加工品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1168100+0.172
1宮崎市1552132.9+63.89
2京都市1509129.2-6.331
3横浜市1462125.2+13.6
4東京都区部1432122.6+0.491
5青森市1424121.9-6.928
6仙台市1365116.9+6.474
7千葉市1335114.3+18.67
8富山市1320113+6.195
9福井市1318112.8+30.5
10川崎市1315112.6+16.17
11奈良市1307111.9+12
12秋田市1296111-0.766
13福島市1283109.8-15.43
14津市1254107.4+20.23
15さいたま市1244106.5+7.892
16広島市1207103.3+19.5
17名古屋市1206103.3+3.077
18山形市1180101-22.06
19水戸市1178100.9-15.43
20静岡市1173100.4-12.33
21和歌山市1168100+12.2
22松江市116699.83+16.83
23盛岡市116499.66-4.276
24北九州市116099.32+30.48
25長崎市115899.14+25.05
26大阪市113597.17-8.541
27堺市113296.92-7.137
28岐阜市112095.89-5.803
29前橋市111795.63-12.32
30新潟市111695.55-4.697
31浜松市110794.78-2.553
32鳥取市108993.24-3.968
33甲府市108993.24-11.75
34長野市108492.81-23.18
35山口市107592.04+9.359
36神戸市106190.84-25.6
37佐賀市105890.58+23.31
38宇都宮市104889.73-24.17
39金沢市104089.04+20.09
40相模原市101086.47-22.49
41大津市100886.3+7.463
42大分市100285.79+29.46
43高松市98684.42+1.025
44熊本市97483.39-3.564
45岡山市96782.79-6.208
46鹿児島市95481.68-10.76
47札幌市91978.68-36.09
48徳島市90177.14-18.76
49高知市89876.88-4.06
50福岡市87174.57+0.694
51松山市76165.15-18.08
52那覇市75064.21-12.69

月間支出の推移

野菜・海藻加工品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国4.72100-1.871
1青森市6.37135+3.746
2富山市5.82123.3+15.94
3宮崎市5.81123.1+26.86
4仙台市5.79122.7+7.421
5京都市5.72121.2+4.762
6奈良市5.6118.6+32.08
7福島市5.39114.2-15.78
8横浜市5.38114+6.746
9秋田市5.35113.3-6.305
10福井市5.33112.9+23.09
11山形市5.17109.5-21.43
12新潟市5.13108.7-1.912
13盛岡市5.1108.1-12.22
14神戸市5.07107.4+2.632
15さいたま市5.04106.8+4.564
16長崎市4.97105.3+28.09
17水戸市4.97105.3-11.57
18東京都区部4.88103.4-8.098
19津市4.79101.5+11.92
20堺市4.78101.3-8.253
21前橋市4.74100.4-1.044
22長野市4.73100.2-11.09
23名古屋市4.72100+1.071
24松江市4.799.58+10.85
25大阪市4.799.58-8.382
26山口市4.6698.73+9.133
27静岡市4.6598.52-7.186
28川崎市4.5897.03+1.778
29和歌山市4.5796.82+6.032
30岐阜市4.5195.55-11.22
31千葉市4.4794.7-0.887
32高松市4.3993.01+4.773
33岡山市4.3692.37-3.326
34金沢市4.3491.95+13.02
35広島市4.3391.74-0.23
36大津市4.3291.53-1.818
37浜松市4.2990.89-11.18
38宇都宮市4.2990.89-17.18
39北九州市4.2990.89+5.926
40佐賀市4.2690.25+13.3
41鳥取市4.2590.04-8.798
42甲府市4.2590.04-24.91
43相模原市4.2489.83-25.74
44徳島市4.0385.38-4.048
45札幌市484.75-27.93
46大分市484.75+7.817
47熊本市3.9683.9-16.46
48鹿児島市3.7880.08-19.75
49高知市3.6276.69-17.35
50福岡市3.676.27-8.397
51松山市3.4372.67-19.48
52那覇市363.56+2.041

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

野菜・海藻加工品の月間支出の現状と今後

野菜・海藻の加工品は、日本の食卓に欠かせない常備菜のひとつであり、漬物、乾物、惣菜など多様な形で登場します。保存性が高く、健康志向の高まりと共に消費が安定的に推移するカテゴリです。全国平均支出は月1,136円で、家庭ごとの嗜好と地域文化の違いが明確に現れています。


支出額の上位都市 ― 京都・奈良・仙台の文化的背景

京都市(1,499円)奈良市(1,485円)が支出額で突出しています。これらの都市は伝統的な和食文化が根強く、漬物やひじき煮、切干大根などの加工品を多用する食文化が反映されています。保存食としてだけでなく、副菜の1部としての消費頻度が非常に高いのが特徴です。

仙台市(1,386円)も高い支出を記録しており、東北地方特有の保存食品文化の名残が伺えます。ただし、前年比では-2.737%の微減となっており、購入習慣の緩やかな変化も見て取れます。


支出が急増した地域 ― 大津・水戸・宮崎の動き

前年比での支出増が目立つのは、大津市(+42.53%)宮崎市(+42.66%)、京都市(+40.49%)です。とくに大津市では近年、地場野菜の加工品や惣菜販売の充実がみられ、家庭内調理の補完的役割として需要が拡大していると推測されます。

水戸市(+20.29%)川崎市(+16.41%)でも加工品の購入額が上昇しており、簡便性を重視した食品購入へのシフトや健康志向の拡大が背景にあると考えられます。


購入頻度の高さと支出額の関係

購入頻度では、青森市(5.81回/月)仙台市(5.77回)がトップ。月6回近い購入頻度は、ほぼ毎週1回以上の購入を意味し、冷蔵庫に常備される「惣菜的な位置づけ」を示唆しています。

青森市は支出額でも1,254円と全国平均を大きく上回り、支出と頻度のバランスが取れた消費スタイルです。1方、仙台市は高頻度だが支出額は前年より微減しており、低価格商品の選好や節約志向の可能性がうかがえます。


支出の地域的傾向と消費構造の変化

全体として、関西圏(京都・奈良・大津)と首都圏(川崎・横浜・千葉)で支出額が高い傾向にあります。これらの都市では加工食品が豊富に流通しており、外食を控えて家庭内で手軽に済ませる傾向が背景にあると考えられます。

1方、北日本(青森・仙台)では高頻度購入が特徴。これは、伝統的な保存食文化高齢世帯の比率の高さなどが影響している可能性があります。


まとめ ― 地域文化と利便性が支出を左右

野菜・海藻加工品の支出は、地域の食文化、購買環境、家族構成に強く影響されており、その多様性が際立っています。京都や奈良では伝統文化、青森や仙台では保存食品としての習慣、大津や水戸では利便性志向が消費を押し上げる要因となっています。今後もこうした食の多様性に対応する商品の展開が、地域別の支出傾向を大きく左右していくでしょう。

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