昆布支出ランキング|青森・富山が上位、地域別消費傾向を解説

乾物・大豆

昆布の月間支出は全国平均53円。青森市が140円で首位、購入頻度も0.52回と全国の3倍以上。関西や北陸でも高支出都市が並び、出汁文化の根強さが反映されている。一方、全国的には支出額・購入回数とも減少傾向。和食回帰の影響で一部都市では支出が大きく伸びている。

昆布の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国51100+6.25
1富山市162317.6+67.01
2津市128251+341.4
3高松市117229.4+254.5
4金沢市109213.7+75.81
5青森市103202+33.77
6福井市102200+20
7宮崎市93182.4+78.85
8鹿児島市89174.5+242.3
9松江市82160.8+203.7
10奈良市81158.8+35
11長崎市73143.1+7.353
12浜松市72141.2+2.857
13山形市71139.2-12.35
14東京都区部68133.3+94.29
15千葉市67131.4-25.56
16福島市66129.4-39.45
17横浜市62121.6+26.53
18秋田市60117.6-40
19長野市58113.7+205.3
20京都市57111.8+96.55
21盛岡市56109.8-48.62
22北九州市56109.8+12
23岡山市52102+44.44
24山口市51100+24.39
25大阪市51100-46.88
26高知市4996.08+81.48
27仙台市4996.08+13.95
28甲府市4792.16-11.32
29堺市4792.16-45.35
30札幌市4690.2-47.13
31前橋市4588.24+21.62
32神戸市4282.35-33.33
33相模原市4078.43+100
34新潟市3976.47-25
35宇都宮市3976.47-17.02
36大分市3976.47+85.71
37那覇市3772.55-9.756
38水戸市3772.55-44.78
39大津市3772.55-27.45
40松山市3568.63-32.69
41岐阜市3568.63-25.53
42広島市3466.67+21.43
43静岡市3262.75-21.95
44川崎市3160.78-11.43
45佐賀市3160.78-27.91
46熊本市3058.82-33.33
47福岡市2956.86-59.15
48さいたま市2752.94+12.5
49徳島市1121.57-87.64
50鳥取市1019.61-44.44
51名古屋市1019.61-37.5
52和歌山市917.65-86.96

月間支出の推移

昆布の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.16100+6.667
1青森市0.38237.5+22.58
2富山市0.38237.5+40.74
3長崎市0.31193.8+6.897
4福井市0.29181.3+11.54
5金沢市0.28175+33.33
6浜松市0.27168.8+35
7秋田市0.24150-27.27
8宮崎市0.24150+50
9高松市0.2125+42.86
10盛岡市0.2125-50
11山形市0.2125-45.95
12奈良市0.2125+33.33
13仙台市0.2125+81.82
14長野市0.19118.8+111.1
15福島市0.18112.5
16岡山市0.18112.5+38.46
17水戸市0.17106.3-19.05
18神戸市0.16100-38.46
19津市0.16100+6.667
20横浜市0.16100+14.29
21宇都宮市0.16100+33.33
22大分市0.16100+100
23京都市0.16100+100
24松江市0.1593.75-6.25
25北九州市0.1593.75+36.36
26甲府市0.1487.5-6.667
27東京都区部0.1487.5+16.67
28札幌市0.1487.5
29新潟市0.1487.5-26.32
30前橋市0.1487.5+7.692
31さいたま市0.1487.5+100
32静岡市0.1275-20
33那覇市0.1275-7.692
34相模原市0.1275+20
35佐賀市0.1275
36山口市0.1168.75-38.89
37大阪市0.1168.75-15.38
38大津市0.1168.75-31.25
39堺市0.1168.75-45
40鹿児島市0.162.5
41福岡市0.162.5-56.52
42松山市0.162.5-56.52
43高知市0.0956.25-18.18
44熊本市0.0956.25-50
45広島市0.0956.25-35.71
46川崎市0.0850-33.33
47千葉市0.0850-60
48岐阜市0.0743.75-41.67
49名古屋市0.0637.5
50鳥取市0.0531.25-50
51和歌山市0.0531.25-68.75
52徳島市0.0425-83.33

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

昆布の月間支出の現状と今後

昆布(こんぶ)は日本の食文化に欠かせない海藻であり、出汁や煮物、佃煮など幅広く使われています。保存性が高く、家庭での備蓄にも適しているため、地域や世代によって消費の仕方や頻度に違いが出やすい食材のひとつです。


支出額の上位都市 ― 青森・富山・長崎の傾向

2025年4月の全国平均支出は53円。中でも青森市(140円)が突出しており、購入回数0.52回と全国平均(0.15回)の3倍以上です。これは、東北地域での出汁文化の根強さや、寒冷地での保存食品としての昆布の重要性が背景にあります。富山市(114円)は前年から35.6%減少しているものの、依然として支出額は高く、昆布消費が日常的である様子が伺えます。長崎市(100円)も前年比+37%と大幅に増加しており、9州でも昆布が広く使われている実態が見て取れます。


近畿・中部地方の特徴 ― 堺市・新潟市・金沢市など

堺市(90円)神戸市(77円)などの近畿地方、新潟市(87円)金沢市(77円)など北陸地方も支出が高い傾向です。これはいずれの地域でも出汁を多用する食文化が根強く、特に関西では昆布出汁が1般的なため、日常の食事に不可欠な存在となっています。新潟市の前年比+171.9%、神戸市の+120%は、家庭内調理の回帰や和食需要の再評価も1因と考えられます。


購入回数と消費習慣の差異

購入回数の全国平均は0.15回ですが、青森市(0.52回)長崎市(0.34回)など、支出額上位の都市では回数も高い傾向があります。これは、単価の高い高級昆布の利用というよりも、日常使いされていることの証左です。1方、金沢市(0.28回)神戸市(0.28回)などでは支出額と回数がバランスしており、家庭の料理頻度が高い可能性が示唆されます。富山市のように支出額は高いが回数は0.29回と変化がない場合は、単価の高い昆布の購入や1度にまとめ買いする傾向があるとも解釈できます。


前年比の動きと今後の展望

全国平均は前年比で-3.6%(支出額)-11.76%(購入回数)と全体としては減少傾向にあります。これは、昆布の価格高騰や簡便調理の浸透による「出汁離れ」が背景にあるかもしれません。しかし1方で、静岡市(+225%)神戸市(+120%)などでは著しい増加が見られ、健康志向や和食回帰といった消費スタイルの変化が局所的に反映されています。

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