ごぼう支出ランキング:松江・福岡・大分が上位、地域別に消費傾向を分析

根菜野菜

2025年4月のごぼう支出で最も高かったのは松江市(143円)、次いで福岡市、大分市など。購入頻度でも松江市や盛岡市が高水準で、食卓での需要の強さが反映された結果に。支出・頻度ともに増加している都市が多く、地域によってごぼうの消費スタイルに明確な違いが見られる。

ごぼうの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国75100+5.634
1大分市120160+20
2堺市116154.7+52.63
3山口市110146.7+0.917
4高松市103137.3+83.93
5鹿児島市97129.3+5.435
6富山市95126.7+35.71
7熊本市92122.7+10.84
8長野市90120+66.67
9松江市89118.7+58.93
10前橋市89118.7+85.42
11青森市88117.3+29.41
12北九州市86114.7-30.65
13福島市84112+25.37
14盛岡市84112+50
15千葉市84112+37.7
16福岡市83110.7-21.7
17川崎市83110.7+7.792
18岡山市83110.7+27.69
19奈良市83110.7+22.06
20山形市82109.3+57.69
21浜松市81108+24.62
22宮崎市78104+1.299
23京都市77102.7+32.76
24さいたま市77102.7+32.76
25静岡市76101.3+28.81
26広島市76101.3-8.434
27長崎市7498.67+2.778
28横浜市7296-20
29仙台市7296-8.861
30神戸市7194.67+9.231
31新潟市7093.33-4.11
32佐賀市7093.33-36.36
33金沢市6688+6.452
34秋田市6688-10.81
35松山市6688-31.25
36岐阜市6688+4.762
37名古屋市6586.67-19.75
38高知市6485.33+20.75
39津市6384+1.613
40大阪市6282.67-8.824
41相模原市6181.33+24.49
42徳島市5978.67-9.231
43東京都区部5674.67-17.65
44和歌山市5370.67-22.06
45水戸市5168+15.91
46札幌市5168-32.89
47甲府市4864
48宇都宮市4560-18.18
49福井市4053.33-11.11
50那覇市3850.67-19.15
51大津市3749.33-56.98
52鳥取市3648-65.71

月間支出の推移

ごぼうの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.35100-14.63
1大分市0.65185.7+8.333
2鹿児島市0.53151.4-8.621
3熊本市0.52148.6+8.333
4松江市0.51145.7+34.21
5山口市0.51145.7-17.74
6堺市0.5142.9-1.961
7富山市0.46131.4+24.32
8北九州市0.46131.4-31.34
9長野市0.45128.6+21.62
10神戸市0.42120+2.439
11盛岡市0.42120+10.53
12奈良市0.42120+13.51
13福岡市0.41117.1-26.79
14川崎市0.41117.1-4.651
15山形市0.41117.1+36.67
16高松市0.4114.3+25
17青森市0.4114.3+2.564
18長崎市0.4114.3+2.564
19福島市0.4114.3-4.762
20宮崎市0.4114.3-13.04
21前橋市0.4114.3+42.86
22さいたま市0.39111.4+18.18
23千葉市0.38108.6+15.15
24仙台市0.38108.6-9.524
25佐賀市0.37105.7-46.38
26松山市0.36102.9-37.93
27静岡市0.35100+6.061
28京都市0.35100-5.405
29秋田市0.3497.14-20.93
30横浜市0.3394.29-32.65
31新潟市0.3394.29-25
32金沢市0.3188.57-16.22
33広島市0.3188.57-39.22
34岐阜市0.3188.57-16.22
35大阪市0.3188.57-32.61
36高知市0.385.71-9.091
37浜松市0.385.71-11.76
38津市0.385.71-18.92
39徳島市0.385.71-23.08
40岡山市0.385.71-23.08
41名古屋市0.385.71-28.57
42相模原市0.2880-12.5
43札幌市0.2880-37.78
44和歌山市0.2880-22.22
45水戸市0.2571.43-3.846
46福井市0.2468.57-17.24
47甲府市0.2468.57-17.24
48東京都区部0.2468.57-38.46
49鳥取市0.2365.71-65.15
50大津市0.2160-53.33
51那覇市0.1851.43-37.93
52宇都宮市0.1851.43-47.06

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

ごぼうの月間支出の現状と今後

ごぼうは、きんぴらや煮物、鍋物など日本の家庭料理に欠かせない根菜の1つであり、食物繊維が豊富で健康志向の高まりとも相まって継続的な需要があります。しかしながら、世帯ごとの支出金額や購入頻度を都市別に見ると、地域ごとの食文化、流通条件、購買行動に大きな違いが現れています。ここでは、2025年4月時点のデータに基づき、都市別のごぼう支出状況を見ていきます。


ごぼう支出額トップ都市とその特徴

ごぼうの世帯支出額が最も高かったのは松江市(143円)で、全国平均の77円の約1.86倍に相当します。次いで福岡市(142円)大分市(136円)秋田市(127円)、盛岡市(123円)と続いており、西日本と東北地方が上位に集中している点が特徴的です。

松江市の支出は前年比+146.6%と大きな伸びを示しており、急激な価格上昇や消費拡大があったことがうかがえます。福岡市、大分市といった9州圏でも支出が100円を超え、地域料理での使用頻度の高さや地元生産品の価格変動が背景にあると考えられます。

秋田市・盛岡市などの東北地方もごぼうの煮物や漬物など伝統的な保存食文化が残る地域であり、季節的な家庭料理への取り込みが支出額を押し上げる要因となっています。


購入頻度にみる日常利用の傾向

支出金額と並んで注目すべきは購入頻度です。全国平均は0.36回/月に対し、松江市は0.71回盛岡市0.69回福岡市0.64回大分市0.63回と、頻繁に購入されている都市がいくつか存在します。

松江市では、前年同月比+102.9%と購入頻度も倍増しており、価格上昇だけでなく消費回数そのものの増加が支出増加の背景にあることが分かります。同様に盛岡市でも+46.81%の頻度増が記録されており、需要が継続的に高まっている地域といえます。

1方、福岡市は-4.478%と若干の減少を見せており、価格の上昇による買い控えや、別の野菜への代替傾向が生じている可能性も考えられます。


支出と頻度のバランスから見る都市の傾向

支出額と購入頻度の両方が高い都市(松江市・盛岡市・大分市など)は、ごぼうが食卓の常連として安定した位置を占めていることがわかります。これらの都市では単価の上昇があっても購入頻度が高止まりしていることから、家庭での需要が非常に根強いと推察されます。

逆に、購入頻度がさほど高くないにも関わらず支出額が高い都市(秋田市、神戸市など)では、1度に購入する量が多いか、単価の上昇が顕著であると見られます。

また、富山市(98円)は支出額・購入頻度(0.46回)ともに中程度ながら前年比+34.25%(支出)、+31.43%(頻度)と増加しており、今後の消費動向の伸びが期待される地域です。


おわりに:地域に根ざすごぼう消費と今後の注目点

ごぼうは全国的に安定した需要のある野菜ですが、その消費スタイルには明確な地域性が存在しています。松江市や盛岡市のように支出と頻度が共に高い地域では、ごぼうが日々の料理に欠かせない存在である1方、都市部では価格変動や他野菜との代替が影響しやすい傾向も見られます。

特に今回のデータからは、西日本と東北におけるごぼう消費の堅調さが際立っており、これらの地域では今後も継続的な需要が見込まれるといえるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました