さつまいも月間支出ランキング:青森・秋田が全国平均を大幅上回る

根菜野菜

2025年4月時点で、さつまいもの世帯当たり月間支出が最も高かったのは青森市(177円)で、全国平均の97円を大きく上回る。支出が増加した都市は熊本市(+182%)や青森市(+129.9%)などで、頻度では秋田市がトップ(0.61回)。地域の食文化や世帯構成が支出動向に影響を与えている。

さつまいもの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国97100
1青森市177182.5+129.9
2秋田市162167+65.31
3相模原市155159.8+58.16
4京都市154158.8+33.91
5さいたま市149153.6+71.26
6高松市145149.5+2.837
7熊本市141145.4+182
8堺市139143.3+16.81
9福井市134138.1+21.82
10那覇市133137.1+38.54
11神戸市133137.1+56.47
12水戸市130134+145.3
13山口市129133+61.25
14奈良市126129.9-16.56
15金沢市118121.6-1.667
16前橋市116119.6+16
17鹿児島市114117.5-1.724
18千葉市112115.5+31.76
19広島市109112.4-4.386
20東京都区部106109.3+2.913
21松江市105108.2+208.8
22高知市103106.2+145.2
23徳島市103106.2-7.207
24北九州市102105.2-25.55
25札幌市101104.1-0.98
26和歌山市101104.1+20.24
27仙台市99102.1+39.44
28長崎市98101-16.95
29山形市98101-2
30新潟市97100+32.88
31横浜市9698.97+3.226
32宇都宮市9496.91+14.63
33佐賀市9496.91+34.29
34川崎市9193.81+71.7
35富山市9193.81-37.24
36宮崎市9193.81-31.58
37盛岡市8688.66+68.63
38大津市8486.6-25
39長野市7779.38+26.23
40大阪市7779.38-34.75
41岡山市7678.35-24
42名古屋市7476.29-5.128
43静岡市7274.23-21.74
44鳥取市7072.16-52.38
45福岡市7072.16-12.5
46岐阜市6061.86-32.58
47福島市4748.45-51.04
48甲府市4445.36-53.68
49松山市4445.36-52.69
50浜松市4344.33-23.21
51大分市4041.24-37.5
52津市2828.87-51.72

月間支出の推移

さつまいもの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.34100-8.108
1秋田市0.61179.4+64.86
2相模原市0.57167.6+29.55
3神戸市0.53155.9+55.88
4水戸市0.53155.9+103.8
5堺市0.5147.1+6.383
6奈良市0.49144.1-3.922
7京都市0.48141.2
8さいたま市0.47138.2+38.24
9青森市0.43126.5+30.3
10熊本市0.43126.5+126.3
11山口市0.43126.5+7.5
12仙台市0.43126.5+26.47
13金沢市0.42123.5-4.545
14高松市0.41120.6-21.15
15福井市0.4117.6+11.11
16徳島市0.39114.7+2.632
17鹿児島市0.38111.8+2.703
18松江市0.38111.8+137.5
19新潟市0.38111.8+52
20和歌山市0.38111.8+8.571
21長崎市0.37108.8-21.28
22那覇市0.37108.8+23.33
23東京都区部0.37108.8-5.128
24札幌市0.36105.9-23.4
25広島市0.35102.9-20.45
26千葉市0.35102.9+34.62
27高知市0.3397.06+73.68
28静岡市0.3397.06-13.16
29横浜市0.3397.06-5.714
30北九州市0.3294.12-38.46
31長野市0.3191.18+14.81
32宮崎市0.3191.18-32.61
33宇都宮市0.3191.18-11.43
34大阪市0.3191.18-32.61
35盛岡市0.388.24+11.11
36岡山市0.388.24-14.29
37佐賀市0.388.24+15.38
38川崎市0.2985.29+26.09
39山形市0.2985.29-29.27
40富山市0.2985.29-39.58
41大津市0.2882.35-37.78
42前橋市0.2882.35-24.32
43福岡市0.2676.47-25.71
44鳥取市0.2470.59-52
45福島市0.2470.59-33.33
46名古屋市0.2367.65-34.29
47松山市0.258.82-50
48岐阜市0.258.82-41.18
49甲府市0.1852.94-47.06
50浜松市0.1647.06-20
51大分市0.1647.06-33.33
52津市0.1132.35-50

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

さつまいもの月間支出の現状と今後

さつまいもは、栄養価が高く調理もしやすいため、日本の家庭料理で広く親しまれている食材の1つです。しかし、その消費実態は地域により大きな違いが見られ、支出金額や購入頻度に特色が浮かび上がっています。ここでは、2025年4月時点の最新データに基づき、都市ごとの支出動向を多角的に解説します。


支出金額の上位都市とその背景

さつまいもの月間支出額で最も高かったのは青森市で177円、全国平均(97円)の約1.8倍にのぼります。次いで秋田市(162円)相模原市(155円)、京都市(154円)と続き、上位はいずれも100円を大きく超えています。これらの都市に共通するのは、高齢者人口の多さや、地元での農産物への親しみ、調理スタイル(煮物、焼き芋など)による需要の高さです。

特に青森市の+129.9%、熊本市の+182%という前年比大幅増は注目に値します。熊本はさつまいも産地としても知られ、地産地消や価格変動の影響が支出額の増加に直結したと考えられます。


支出回数から見る地域の消費習慣

支出金額だけでなく、月間の購入回数にも顕著な差があります。最も高いのは秋田市(0.61回)で、相模原市(0.57回)、神戸市・水戸市(各0.53回)と続きます。これは単価よりも購入頻度に基づいた支出傾向を示しており、例えば秋田市では頻繁に少量を購入する家庭が多いことがうかがえます。

特に水戸市の+103.8%熊本市の+126.3%といった増加は、生活スタイルの変化や、さつまいもへの再評価が進んでいる可能性を示唆します。なお、全国平均は0.34回で前年比-8.1%と減少傾向にあり、全体的な購買意欲は抑制気味である1方、特定都市では逆に関心が高まっている地域もあります。


都市別ランキングにみる地域の特性

さつまいも支出の高い都市は、東北(青森・秋田)や関東(相模原・さいたま)、そして西日本(京都・堺・熊本)と全国に分布しており、特定の地域に集中しているわけではありません。これは、さつまいもという食材の全国的な人気と同時に、地域の食文化、世帯構成、購買習慣、地産地消の状況などが複雑に影響していることを示しています。

また、例えば京都市は伝統的な和食文化が根強く残る土地柄であり、煮物や天ぷらなどでの使用が支出を後押ししている可能性が高いです。相模原市やさいたま市といった都市圏では、子育て世帯が多く、離乳食やおやつなど家庭内需要が堅調である点も見逃せません。


おわりに:支出動向から見える食と暮らしの地域性

さつまいもという1つの食材を通じて見えてくるのは、各都市の暮らし方や食のあり方の違いです。高支出・高頻度の都市では、日常的に家庭での調理が行われ、さつまいもが生活に密着した存在となっています。今後も、エネルギー価格や食料自給率の変化により、こうした地域間格差はさらに顕在化する可能性があります。

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