【果物】都市別世帯支出ランキング|2025年最新データで地域比較

野菜・果実

2025年4月の果物支出の全国平均は3,141円で、さいたま市(4,237円)、奈良市(4,230円)、松江市(4,100円)などが上位。松江市は購入頻度でもトップ(11.15回)で、日常的な果物摂取が定着している。奈良市や横浜市では支出と回数ともに増加しており、健康志向や高齢化が背景にある。果物消費は都市ごとに文化や習慣の違いが色濃く出ている。

果物の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国3055100+3.384
1水戸市4715154.3+2.455
2宮崎市4571149.6+93.03
3長崎市4436145.2-4.929
4横浜市4089133.8+14.41
5奈良市3976130.1+38.68
6京都市3909128+22.16
7富山市3820125+16.53
8相模原市3811124.7+16.79
9東京都区部3804124.5+0.715
10新潟市3769123.4+11.84
11松江市3590117.5+17.13
12千葉市3538115.8-11.22
13名古屋市3527115.5+33.5
14山口市3395111.1+27.25
15甲府市3391111+19.7
16山形市3384110.8-5.554
17長野市3317108.6+21.72
18広島市3307108.2-0.211
19神戸市3288107.6-10.63
20さいたま市3259106.7-11.2
21仙台市3244106.2-2.729
22宇都宮市3231105.8+19.89
23津市3173103.9+80.8
24盛岡市3107101.7+17.82
25青森市3094101.3+10.62
26福島市3066100.4+11.9
27堺市3056100+4.052
28鹿児島市301898.79+27.99
29福井市301498.66+16.69
30熊本市295496.69-16.91
31浜松市295496.69+31.23
32前橋市293396.01-3.393
33徳島市290395.02+13.18
34川崎市290294.99-41.93
35大阪市289694.8-9.131
36金沢市288294.34+0.418
37岐阜市281892.24-14.03
38高松市280091.65+0.828
39高知市279791.55+6.309
40岡山市279291.39-4.022
41大分市275290.08+37.67
42北九州市273589.53+2.167
43佐賀市270088.38+16.83
44福岡市268187.76-2.046
45大津市268087.73-0.997
46秋田市265186.78-15.57
47札幌市262986.06-4.016
48鳥取市248881.44+13.4
49松山市241779.12-14.44
50和歌山市238678.1+2.272
51那覇市236077.25+3.554
52静岡市229775.19-22.82

月間支出の推移

果物の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国7.74100+2.246
1松江市10.48135.4+22.57
2富山市9.85127.3+12.44
3神戸市9.74125.8-7.414
4長崎市9.63124.4+12.63
5東京都区部9.3120.2+2.31
6山口市9.19118.7+12.76
7堺市9116.3+6.509
8水戸市8.94115.5-3.037
9奈良市8.9115+19.78
10新潟市8.75113+4.665
11京都市8.75113-1.13
12相模原市8.65111.8-1.705
13高松市8.47109.4+9.149
14宮崎市8.46109.3+29.95
15仙台市8.35107.9+5.296
16横浜市8.26106.7-1.667
17広島市8.2105.9-8.99
18青森市8.19105.8+9.492
19さいたま市8.16105.4-18.24
20福井市8.12104.9+18.71
21前橋市7.99103.2-4.994
22福島市7.83101.2+8.299
23大阪市7.8100.8-9.827
24盛岡市7.74100+0.259
25長野市7.6899.22-1.538
26甲府市7.6698.97+9.272
27松山市7.5998.06-4.887
28岡山市7.5897.93-1.558
29福岡市7.5697.67+0.935
30鹿児島市7.5397.29+15.49
31金沢市7.4796.51-7.435
32秋田市7.4596.25-11.73
33千葉市7.4395.99-17.72
34岐阜市7.4195.74-2.5
35鳥取市7.3895.35+18.27
36浜松市7.3594.96+23.95
37名古屋市7.3394.7+2.805
38宇都宮市7.2693.8+4.46
39徳島市7.2293.28+7.922
40北九州市7.1692.51
41静岡市7.1492.25-14.59
42川崎市7.1291.99-22.69
43津市6.8888.89+34.11
44山形市6.8788.76-17.53
45高知市6.8588.5-15.22
46佐賀市6.8488.37+12.5
47大津市6.8187.98-7.724
48熊本市6.786.56+1.824
49大分市6.6686.05+6.731
50和歌山市6.685.27+0.763
51札幌市6.5584.63-12.32
52那覇市6.0678.29-5.46

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

果物の月間支出の現状と今後

日本の食生活において果物は、ビタミン・食物繊維などの栄養素を豊富に含み、季節感のある嗜好品として長年親しまれてきました。健康志向の高まりと共に果物の価値は再認識されつつありますが、近年では価格の上昇や他食品との競合により、家庭での果物支出には地域差が表れやすくなっています。本章では2008年〜2025年4月のデータをもとに、都市別の果物支出額と購入頻度から見える生活実態を考察します。


果物への支出が多い都市とその特徴

2025年4月時点の果物に対する全国平均支出は3,141円です。これを上回る上位都市は以下の通りです。

  1. さいたま市:4,237円(+17.24%)

  2. 奈良市:4,230円(+31.65%)

  3. 松江市:4,100円(+49.8%)

  4. 水戸市:4,098円(+4.78%)

  5. 横浜市:4,012円(+25.41%)

このような都市では、高品質な果物を定期的に購入する生活スタイルが見られます。特に松江市の+49.8%という急増率は全国的にも顕著で、地域的なプロモーションや産地との接近による供給体制の充実が背景にあると考えられます。

また、横浜市・東京都区部・京都市などの大都市圏も、支出額が高く、都市生活者の健康意識の高さやギフト文化が影響している可能性があります。


購入頻度から見える習慣と支出の関係

果物購入の全国平均回数は月7.88回です。これを超える高頻度の都市は以下の通りです。

  • 松江市:11.15回(+43.69%)

  • 神戸市:10.27回(+5.99%)

  • 山口市:9.51回(+11.75%)

  • 奈良市:9.3回(+17.87%)

  • さいたま市:9.28回(-4.13%)

松江市は支出額・回数ともにトップクラスで、日常的に果物を食べる文化が強く根付いていると見られます。また、奈良市・山口市・神戸市などの中規模都市でも、健康意識と地域での流通体制の良さが支出の高さと回数の多さにつながっていると考えられます。

1方でさいたま市は支出は高いが回数は減少しており、高単価の果物をまとめて購入する傾向がうかがえます。


増加傾向と減少傾向の分析

前年比で最も支出が増加した都市は以下の通りです。

  • 松江市:+49.8%

  • 奈良市:+31.65%

  • 広島市:+27.6%

  • 横浜市:+25.41%

  • 京都市:+23.25%

これらの都市では、健康への意識、地産地消の推進、高齢者世帯の増加などが影響している可能性があります。地方都市と都市圏での支出増加が並行して進行している点も注目です。

1方で、千葉市では-13.56%と支出が大きく減少しています。これは、果物の価格上昇や他の支出項目との兼ね合いによって家計内での優先度が下がっている可能性を示しています。


今後の展望と消費の多様化

今後、果物の支出傾向は以下の2極化が進むと考えられます。

  1. 日常的・健康志向で果物を頻繁に取り入れる家庭

  2. 高品質な果物を贈答用や嗜好品として購入する家庭

都市によっては、観光農園や地産果実の普及により果物の地元消費が促され、支出が今後さらに上昇する可能性もあります。また、高齢世帯を中心とした少量多頻度購入型の消費も今後注目すべき流れです。

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