野菜・海藻の世帯支出ランキング|全国と都市別の支出傾向を解説

野菜・果実

日本の世帯における野菜・海藻の月間支出は、千葉市・奈良市・富山市などが高水準で、全体の平均は0.982万円。支出増加率では福井市や川崎市が際立ち、健康志向や調理習慣が反映されていると考えられます。購入頻度は秋田市や富山市などが特に高く、日常的に野菜を用いる食文化が影響しています。全体的に支出・頻度ともに緩やかな増加傾向が続いており、今後も健康ニーズに応じた消費が期待されます。

野菜・海藻の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国0.982100+5.377
1千葉市1.199122.1+12.25
2奈良市1.159118.1+15.49
3富山市1.158117.9+5.283
4さいたま市1.134115.5+9.699
5横浜市1.132115.3+2.258
6京都市1.129115+2.088
7東京都区部1.124114.5+5.047
8大阪市1.108112.9+13.93
9福井市1.107112.7+21.86
10川崎市1.105112.5+16.5
11相模原市1.104112.5+10.11
12秋田市1.091111.1+0.637
13松江市1.083110.3+42.74
14山形市1.082110.2-6.392
15福島市1.041106.1-10.63
16青森市1.04105.9+6.501
17盛岡市1.031105.1+0.311
18神戸市1.016103.5+2.111
19新潟市1.009102.8-5.036
20仙台市1.007102.6-12.22
21大津市1.004102.2+13.09
22福岡市1.001102+9.359
23堺市0.994101.2+9.545
24宇都宮市0.98299.99+6.072
25金沢市0.9899.8-0.488
26静岡市0.97799.46-2.095
27長崎市0.97499.19-0.205
28水戸市0.96398.03+6.613
29名古屋市0.95497.18+11.6
30広島市0.95397.02+20.31
31高松市0.95296.93+25.89
32長野市0.94496.16-4.829
33佐賀市0.94195.84+15.74
34熊本市0.9495.77-0.885
35甲府市0.92994.58-7.409
36宮崎市0.92794.39+14.08
37浜松市0.92594.24-3.655
38前橋市0.91593.17-4.3
39岡山市0.89591.11-4.82
40岐阜市0.87889.46-18.68
41北九州市0.87789.34-1.538
42鳥取市0.87589.09-2.399
43徳島市0.87489.06+4.995
44札幌市0.86788.31-14.82
45鹿児島市0.8687.56+6.822
46山口市0.85987.5+10.31
47大分市0.83885.36+12.21
48那覇市0.83585+3.305
49津市0.8384.58+14.27
50和歌山市0.81683.08+3.792
51松山市0.79580.92-5.134
52高知市0.77378.74-6.968

月間支出の推移

野菜・海藻の支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国50.79100+2.399
1秋田市61.7121.5-2.11
2富山市61.23120.6+2.925
3さいたま市58.98116.1+10.76
4福井市58.75115.7+17.15
5山形市58.14114.5-6.812
6青森市57.67113.5+5.237
7奈良市57.46113.1+10.59
8相模原市56.75111.7+7.197
9神戸市56.51111.3+6.865
10盛岡市56.02110.3-9.572
11仙台市55.84109.9-9.248
12松江市55.76109.8+29.04
13大阪市55.53109.3+9.96
14静岡市55.42109.1+5.663
15新潟市55.38109-0.485
16京都市55.08108.4-2.823
17千葉市54.73107.8+2.876
18長崎市54.49107.3+6.447
19福岡市54.3106.9+6.911
20福島市54.06106.4-11.33
21東京都区部53.75105.8+1.224
22横浜市53104.4-3.019
23宮崎市52.78103.9+6.519
24堺市52.25102.9+5.62
25熊本市51.29101-5.159
26長野市51.28101-4.79
27金沢市51.11100.6-3.53
28岡山市50.6499.7-2.597
29大津市50.4899.39-1.039
30川崎市50.3499.11+5.557
31宇都宮市49.9698.37+2.714
32高松市49.8598.15+12.48
33水戸市49.4897.42+3.862
34佐賀市49.0896.63+9.431
35広島市48.9896.44+9.575
36徳島市48.1994.88+5.264
37鹿児島市48.1294.74-1.575
38名古屋市47.7594.01+2.843
39前橋市47.3893.29-6.308
40山口市47.2693.05+3.868
41浜松市47.192.73-15.23
42北九州市47.0792.68-0.738
43岐阜市47.0392.6-17.24
44大分市46.9592.44+10.63
45鳥取市46.7892.1-5.818
46札幌市46.3191.18-14.6
47津市45.8890.33+12.37
48和歌山市45.2889.15+2.746
49甲府市44.8888.36-13.02
50松山市44.6387.87-8.918
51高知市44.3487.3-10.17
52那覇市38.5275.84+3.883

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料野菜・果実

野菜・果実


詳細なデータとグラフ

 

野菜・海藻の月間支出の現状と今後

日本の食卓に欠かせない野菜や海藻は、健康志向の高まりとともにその重要性が増している食材群です。世帯あたりの月間支出額や購入頻度は、都市の生活環境や消費スタイルを映す鏡でもあります。本稿では、2008年から2025年4月までのデータをもとに、都市ごとの支出額や特徴を読み解きながら、日本の食の傾向を明らかにしていきます。


最新の支出ランキング ~上位都市の顔ぶれ~

最新の月間支出金額では、千葉市が1.199万円で全国1位。次いで奈良市(1.159万円)富山市(1.158万円)さいたま市(1.134万円)、横浜市(1.132万円)と続きます。

上位都市の共通点としては、以下が挙げられます:

  • 都市規模が中〜大で、購買選択肢が多い

  • 健康志向が強く、野菜・海藻への関心が高い

  • 単身・共働き世帯も多く、外食や中食の1環での購入も多い可能性

特に千葉市は、前年同月比で+12.25%の増加と、伸び率も高く、地元野菜の流通や食育活動が消費を後押ししている可能性があります。


増加率で見る注目都市

前年比で最も支出が増加したのは福井市(+21.86%)川崎市(+16.5%)。福井市は月間1.107万円で地方都市ながらも高水準。家庭での調理文化が根付いているため、海藻類を含む手作りの献立が多いと予想されます。

1方、川崎市の増加も興味深く、都市化が進む中でも健康への意識が高まり、惣菜やカット野菜、冷凍野菜の購入なども増えていると考えられます。


購入頻度の都市間比較

支出額とは別に、購入頻度の観点から見ると、秋田市(61.7回)富山市(61.23回)、さいたま市(58.98回)など、北日本や内陸都市で高頻度となっています。

これらの地域では、日々の食卓に野菜を多く使う文化が定着していると考えられます。特に秋田や富山などでは、漬物や煮物、鍋物などで季節の野菜を頻繁に消費する習慣があります。

1方で、支出額は高くても回数がそこまで多くない都市(例:横浜市、東京都区部)では、単価の高い高品質な商品や外食・惣菜を通じた購入が多いと推測されます。


全体的な傾向と背景

全国平均で見れば、月間支出額は0.982万円、購入回数は50.79回と安定傾向。前年比では+5.377%の支出増、+2.399%の購入頻度増と、物価上昇だけでなく健康意識の向上や生活スタイルの変化が影響していることが分かります。

野菜・海藻類は、価格変動が季節や天候に左右されるため、地域での価格差もある1方、各家庭が日常的に購入し続ける基本食材として根強い位置を保っています。


今後の展望

持続可能な農業、地産地消、健康寿命の延伸といった観点から、今後も野菜・海藻の消費は1定の増加傾向を保つと見られます。特に都市部では、冷凍・カット・サラダ用といった利便性の高い商品の普及が、支出額や購入頻度を押し上げる要因となるでしょう。

 

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