調理食品の月間支出が多い都市ランキング|最新データで見る地域差

調理食品

日本の世帯における調理食品の月間支出は平均1.238万円で、都市ごとの傾向には大きな違いが見られます。特に東京都区部や川崎市、広島市、大阪市は高水準で、利便性重視の生活スタイルや外食代替の需要が背景にあります。購入頻度では新潟市や富山市が上位で、地元密着型の購入傾向がうかがえます。前年同月比では広島市や長崎市などの地方都市で大きな伸びを示しており、物価高やライフスタイルの変化が影響しています。

調理食品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1.238100+3.383
1東京都区部1.502121.3-1.041
2川崎市1.494120.8-3.649
3広島市1.494120.7+20.05
4大阪市1.482119.8+8.674
5相模原市1.469118.7+14.24
6浜松市1.46117.9+17.13
7さいたま市1.445116.7+0.522
8千葉市1.414114.2+17.44
9横浜市1.401113.2+7.811
10那覇市1.395112.7+12.17
11新潟市1.383111.7+2.172
12福島市1.377111.3+10.09
13山口市1.364110.3+25.15
14静岡市1.348108.9-0.999
15福井市1.346108.8+22.39
16富山市1.315106.3+3.575
17大津市1.312106.1-9.813
18長崎市1.287104+12.45
19奈良市1.269102.5+23.33
20長野市1.238100.1+43.18
21佐賀市1.238100.1-3.709
22宮崎市1.23499.72+7.566
23前橋市1.22899.2+8.965
24高知市1.21598.2+12.78
25青森市1.20697.43+6.803
26北九州市1.19796.74+16.36
27仙台市1.19596.57-3.035
28岡山市1.19396.4+7.692
29高松市1.18695.87+7.415
30宇都宮市1.18395.6-0.387
31和歌山市1.15893.61-9.493
32京都市1.14692.59+7.144
33水戸市1.13992.06-15.04
34堺市1.13891.94+2.754
35松山市1.13891.92+10.54
36熊本市1.13491.66-11.4
37甲府市1.1391.3-7.696
38山形市1.12791.04-1.123
39大分市1.12791.04+1.222
40神戸市1.12190.57-6.005
41鳥取市1.11690.17+3.747
42福岡市1.11189.75+6.349
43名古屋市1.11189.74-17.04
44松江市1.1189.66+1.901
45鹿児島市1.10989.58+20.72
46徳島市1.188.85-2.527
47津市1.08487.57-6.746
48秋田市1.06886.3+3.398
49金沢市1.05885.46-23.33
50岐阜市0.99580.41-11.87
51盛岡市0.90473.07-5.95
52札幌市0.84368.1-20.19

月間支出の推移

調理食品の支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国30.23100+0.0662
1新潟市39.24129.8+12.11
2富山市36.99122.4+0.19
3大阪市36.29120-0.0826
4相模原市35.98119+5.606
5福島市35.68118+9.616
6福井市35.32116.8+14.56
7広島市35.19116.4+17.81
8川崎市35.06116-2.611
9長崎市34.58114.4+25.24
10さいたま市33.86112-2.252
11佐賀市33.6111.1-2.918
12静岡市33.58111.1+0.299
13山口市33.56111+19.3
14仙台市33.07109.4+4.289
15高知市32.88108.8+1.014
16東京都区部32.42107.2-4.054
17大津市32.17106.4-10.74
18山形市31.56104.4+1.643
19長野市31.24103.3+31.43
20宮崎市31.04102.7-2.144
21岡山市30.87102.1-4.722
22浜松市30.84102-6.545
23千葉市30.46100.8+0.0986
24青森市30.39100.5-0.524
25前橋市30.31100.3+7.597
26高松市30.23100-3.726
27秋田市30.0699.44+1.967
28甲府市29.6798.15-8.398
29横浜市29.5997.88+1.929
30奈良市29.4497.39+12.54
31鳥取市29.3997.22-1.968
32北九州市29.2396.69+16.08
33金沢市29.0996.23-11.55
34和歌山市28.8195.3-13.92
35堺市28.7895.2+0.454
36松江市28.6994.91-3.433
37宇都宮市28.6394.71+2.177
38岐阜市28.5694.48-6.728
39那覇市28.3593.78+6.619
40熊本市28.2293.35-6.184
41松山市28.0792.85+3.085
42徳島市27.5791.2-10.11
43福岡市27.5191+11.87
44神戸市26.7688.52-13.45
45鹿児島市26.5287.73+11.95
46大分市26.4187.36-5.577
47水戸市25.9385.78-22.27
48津市25.9285.74-8.668
49京都市25.283.36-5.085
50名古屋市24.3680.58-22.45
51盛岡市23.1576.58-15.33
52札幌市21.5271.19-22.81

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料



詳細なデータとグラフ

 

調理食品の月間支出の現状と今後

調理食品とは、弁当・総菜・冷凍食品など、家庭で調理をほとんど必要としない食品を指します。2025年4月時点での全国平均は1.238万円/月となっており、家計における重要な支出項目のひとつです。共働き世帯や単身世帯の増加により、「時短・即食」のニーズが拡大し、年々支出額は増加傾向にあります。


支出金額が高い都市トップ10

最新データでは以下の都市が上位にランクインしています:

順位 都市 支出額(万円)
1位 東京都区部 1.502
2位 川崎市 1.494
2位 広島市 1.494
4位 大阪市 1.482
5位 相模原市 1.469
6位 浜松市 1.460
7位 さいたま市 1.445
8位 千葉市 1.414
9位 横浜市 1.401
10位 那覇市 1.395

これらの都市に共通するのは、都市部での生活の利便性や核家族・単身世帯の多さです。特に東京都区部では、外食代わりの高品質な総菜や弁当が普及し、結果として支出額も全国トップです。

また、川崎市・横浜市・相模原市といった首都圏近郊では、高収入層の多さと仕事に忙しいライフスタイルが即食食品の需要を押し上げています。


支出の変化と成長率

前年同月と比較した支出額の増加率を見てみると、注目すべきは広島市(+20.05%)や千葉市(+17.44%)といった地方・中核都市の伸びです。これは近年の物価上昇と、家庭内調理から外部調理(中食)へのシフトを示唆しています。

逆に東京都区部(-1.041%)や川崎市(-3.649%)は微減となっており、飽和状態や価格抑制の努力もあると考えられます。


購入頻度から見る生活習慣

購入回数の全国平均は月30.23回(1日1回程度)。特に新潟市(39.24回)や富山市(36.99回)は、地元のスーパーや小売店で日々購入する傾向が強く、中食文化が日常に溶け込んでいる地域といえます。

また、大阪市や相模原市も35回以上の購入を示し、コンビニやスーパーの利便性が高い都市では回数も増加傾向にあります。これは「都度買い」のスタイルが根付いている証左です。


今後の展望

今後も共働きや高齢者世帯の増加により、調理食品の需要は高水準で推移することが予想されます。特に地方都市での支出増は、大型商業施設やイオンモールの進出、ネットスーパーの浸透などが関係しており、今後も地域ごとのライフスタイルが支出額を左右するでしょう。


まとめ

調理食品への支出は、日本の家庭生活の変化を反映する鏡のような存在です。都市ごとの特徴を把握することで、消費の実態や地域経済の傾向を深く読み取ることができます。今後は健康志向・個食化の進行が、支出の中身をさらに変化させると考えられます。

 

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