2025年最新版|せんべい支出が多い都市ランキングと消費傾向分析

菓子類

2025年4月のデータでは、せんべい支出が最も高いのは福島市(897円)、次いで横浜市や水戸市。購入頻度では福井市が月3.37回と最多。全体としてせんべいは高齢者世帯や地方都市を中心に日常的に消費されており、近年は都市部でも再注目されている。

せんべいの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国598100+10.54
1福島市897150+0.112
2横浜市893149.3+37.81
3水戸市857143.3+3.628
4福井市802134.1+10.47
5岐阜市802134.1+9.863
6奈良市789131.9+20.46
7長野市767128.3+35.99
8津市754126.1+23.81
9千葉市710118.7+23.69
10さいたま市700117.1+3.245
11高松市698116.7+25.99
12浜松市682114+13.1
13宮崎市673112.5+86.94
14山形市667111.5-14.81
15名古屋市648108.4+12.5
16前橋市648108.4+35.85
17富山市640107-12.93
18川崎市629105.2+0.159
19徳島市626104.7+20.15
20相模原市619103.5+18.36
21盛岡市617103.2-13.34
22宇都宮市617103.2-18.6
23東京都区部600100.3-2.28
24新潟市59399.16-3.105
25堺市59098.66+25.27
26京都市58798.16-10.24
27松江市58297.32+7.38
28鳥取市57095.32+7.345
29甲府市56894.98+65.6
30大阪市56594.48-30.16
31静岡市56394.15+24.28
32岡山市54591.14+8.135
33山口市54390.8+5.233
34金沢市53689.63-34.55
35札幌市53689.63+32.35
36広島市51986.79+28.78
37青森市50384.11-1.949
38秋田市49783.11-3.119
39高知市48881.61+18.16
40鹿児島市48581.1+19.16
41大津市47980.1-6.628
42仙台市46076.92-43.56
43佐賀市45676.25+65.22
44大分市45375.75-16.73
45神戸市44273.91-1.996
46那覇市42470.9+63.08
47和歌山市42070.23-3.89
48長崎市40567.73+29.81
49熊本市39666.22-9.174
50松山市37662.88+18.99
51福岡市36861.54+52.07
52北九州市33355.69-0.893

月間支出の推移

せんべいの支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国2.19100+6.311
1福井市3.37153.9+15.02
2福島市2.87131.1-7.717
3水戸市2.87131.1+20.59
4長野市2.73124.7+16.17
5盛岡市2.7123.3+2.662
6岐阜市2.64120.5+17.33
7山形市2.63120.1-14.61
8さいたま市2.59118.3+18.81
9高松市2.58117.8+18.89
10川崎市2.58117.8+28.36
11横浜市2.57117.4+1.984
12奈良市2.51114.6+13.57
13浜松市2.49113.7+20.29
14大阪市2.47112.8+10.76
15前橋市2.47112.8+41.14
16新潟市2.41110+2.119
17相模原市2.39109.1+32.04
18富山市2.33106.4+7.373
19津市2.32105.9+8.92
20山口市2.31105.5+7.944
21徳島市2.3105+6.481
22岡山市2.28104.1+30.29
23鳥取市2.23101.8-3.463
24宇都宮市2.22101.4-21.28
25静岡市2.2100.5+11.68
26青森市2.2100.5+1.852
27札幌市2.19100+24.43
28甲府市2.1698.63+21.35
29宮崎市2.1497.72+34.59
30名古屋市2.1397.26-1.843
31大津市2.0995.43-13.64
32秋田市2.0894.98-12.24
33東京都区部2.0894.98+7.772
34千葉市2.0593.61-9.292
35堺市2.0292.24+4.124
36金沢市1.9689.5-35.53
37高知市1.9187.21+13.02
38京都市1.8986.3-19.92
39松江市1.8684.93-5.102
40松山市1.8484.02+43.75
41広島市1.8484.02+15.72
42仙台市1.8484.02-32.1
43鹿児島市1.8383.56+24.49
44長崎市1.7680.37+23.94
45熊本市1.7479.45+6.098
46大分市1.7479.45-12.12
47神戸市1.6776.26-23.74
48和歌山市1.6374.43-8.939
49佐賀市1.5872.15+24.41
50北九州市1.5168.95-3.205
51福岡市1.4465.75+14.29
52那覇市0.9844.75-2

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料



詳細なデータとグラフ

 

せんべいの月間支出の現状と今後

せんべいは、日本の伝統的な米菓として長く愛されてきました。甘味よりも塩味やしょうゆ味を中心とした味付けが多く、世代を超えて親しまれています。特に高齢者層からの支持が厚く、世帯構成や地域の食文化によって消費動向が大きく異なる点が特徴です。本稿では、2008年から2025年4月までの総務省統計に基づく都市別の月間支出データをもとに、せんべいの消費傾向を丁寧に解説します。


2025年4月時点の都市別せんべい支出ランキング

全国平均の支出額は598円。その中で最も支出が多かった上位10都市は以下の通りです:

  1. 福島市:897円

  2. 横浜市:893円

  3. 水戸市:857円

  4. 福井市:802円

  5. 岐阜市:802円

  6. 奈良市:789円

  7. 長野市:767円

  8. 津市:754円

  9. 千葉市:710円

  10. さいたま市:700円

いずれも全国平均を大きく上回っており、福島市ではほぼ月に900円、横浜市でもほぼ同水準の消費が確認されています。特筆すべきは、地方都市だけでなく、関東圏の大都市(横浜、千葉、さいたま)も上位に名を連ねている点です。


前年同月比から見る消費の動き

全体の前年同月比は+10.54%と堅調な伸びを見せています。以下の都市で特に支出の増加が目立ちました:

  • 横浜市:+37.81%

  • 長野市:+35.99%

  • 津市:+23.81%

  • 千葉市:+23.69%

  • 奈良市:+20.46%

横浜市では約4割の伸びが確認され、せんべいが再び「注目の和スナック」として家庭に戻ってきた印象を与えます。長野市や津市などの地方都市でも、家庭でのお茶請け需要や地域ブランドの人気などが要因と考えられます。

1方、トップの福島市では前年と比較して+0.112%と横ばいに近く、すでに高い水準で安定していることがうかがえます。


購入頻度から見た「せんべい常食化」の実態

せんべいの月間購入頻度(全国平均2.19回)に対し、以下の都市では特に高い頻度で購入されています:

  1. 福井市:3.37回

  2. 福島市・水戸市:2.87回

  3. 長野市:2.73回

  4. 盛岡市:2.7回

  5. 岐阜市:2.64回

  6. 山形市:2.63回

  7. さいたま市:2.59回

  8. 高松市・川崎市:2.58回

月に2回以上買う都市が多く、福井市では月3回以上購入されており、せんべいが「日常のおやつ」として深く根付いていることがわかります。

前年と比較した購入頻度の増加率では以下の都市が目立ちます:

  • 川崎市:+28.36%

  • 水戸市:+20.59%

  • さいたま市:+18.81%

  • 岐阜市:+17.33%

  • 長野市:+16.17%

1方で、福島市(-7.717%)や山形市(-14.61%)は頻度が減少しており、消費の形態が変化している可能性もあります(例:まとめ買いによる単価上昇など)。


都市別の消費傾向と文化的背景

以下に、各都市のせんべい消費に見られる特徴をまとめます:

  • 福島市・水戸市:東北~北関東にかけて、農産物ベースの伝統食文化が根付き、素朴な味のせんべいが根強い人気。

  • 横浜市・千葉市・さいたま市:都市部においても和菓子専門店の存在や高齢化世帯による定期購入の需要が高い。

  • 福井市・岐阜市・奈良市:歴史ある城下町文化が残る地域で、茶菓子としてのせんべい需要が堅調。

  • 長野市・津市:地場メーカーの展開により、品質と価格のバランスがよい地元商品が消費を支える。


今後の展望 ― せんべい市場の持続可能性

せんべい市場は、以下のような進化が期待されます:

  • 個包装・健康志向商品の拡大:減塩・グルテンフリー・ノンフライなどの選択肢増加。

  • 贈答需要の活性化:地方都市では今も手土産や仏事などでの活用が根強い。

  • 外国人観光客向け商品の開発:インバウンド需要で“ジャパニーズスナック”としての輸出が注目。

また、高齢社会における“安心のおやつ”としての地位を今後さらに強めていくと予想されます。

 

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