中華外食の都市別支出ランキング|東京・津・京都で支出急増中

外食費

中華料理(外食)の支出が最も高かったのは東京都区部(1,061円)、続いて京都市(966円)、津市(921円)など。津市や水戸市、堺市では前年比100%以上の急増が目立ち、地方都市の中華人気が上昇。一方で名古屋市や和歌山市は減少傾向。頻度と単価の両面から地域の中華利用の多様性が明らかになった。

中華の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国430100+3.365
1富山市1087252.8+161.3
2京都市1012235.3+13.2
3名古屋市840195.3+33.33
4福岡市762177.2-23.34
5川崎市716166.5+52.67
6千葉市643149.5-25.84
7奈良市600139.5+9.689
8岐阜市598139.1+6.217
9東京都区部576134-18.64
10長野市526122.3+4.99
11金沢市522121.4+80.62
12堺市522121.4+9.434
13和歌山市522121.4+63.64
14徳島市520120.9+9.015
15大津市520120.9-18.88
16高知市513119.3+29.55
17福島市506117.7+125.9
18松江市498115.8+666.2
19大阪市496115.3+7.592
20広島市472109.8+47.04
21新潟市460107+12.75
22山形市457106.3+28.01
23甲府市446103.7+54.86
24さいたま市435101.2+35.09
25青森市40393.72+145.7
26横浜市40393.72-17.25
27水戸市40293.49-4.057
28福井市38890.23-32.4
29秋田市36685.12+232.7
30札幌市35081.4-28.57
31佐賀市33577.91-9.214
32静岡市33477.67-54.93
33高松市32274.88-35.21
34浜松市32174.65-23.02
35津市28967.21+31.36
36仙台市28766.74-39.19
37相模原市26962.56-3.584
38宇都宮市26962.56-45.98
39山口市25559.3-62.28
40前橋市25258.6-4.545
41鳥取市24857.67-11.74
42熊本市22051.16-57.03
43長崎市20347.21+194.2
44岡山市17841.4-51.5
45盛岡市15636.28-1.266
46北九州市14734.19-55.72
47松山市13932.33-35.94
48宮崎市12128.14-51.98
49那覇市9020.93-31.82
50鹿児島市7216.74-43.75
51神戸市5813.49-74.78
52大分市5512.79-72.08

月間支出の推移

中華の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.33100+10
1京都市0.65197+54.76
2大阪市0.64193.9+42.22
3さいたま市0.61184.8+69.44
4山形市0.54163.6+107.7
5東京都区部0.52157.6+4
6徳島市0.51154.5+131.8
7金沢市0.49148.5+48.48
8大津市0.47142.4-9.615
9水戸市0.43130.3+19.44
10奈良市0.41124.2
11堺市0.41124.2-12.77
12甲府市0.39118.2+11.43
13川崎市0.39118.2+34.48
14岐阜市0.39118.2-13.33
15富山市0.38115.2+26.67
16千葉市0.36109.1+16.13
17和歌山市0.35106.1
18新潟市0.34103-15
19高松市0.33100+6.452
20広島市0.33100+10
21名古屋市0.33100+32
22仙台市0.3193.94-35.42
23横浜市0.390.91-21.05
24佐賀市0.390.91-25
25松江市0.2987.88+480
26宇都宮市0.2987.88-14.71
27長野市0.2884.85-3.448
28福岡市0.2678.79
29津市0.2575.76+56.25
30福島市0.2472.73+9.091
31青森市0.2369.7+43.75
32福井市0.2369.7-14.81
33浜松市0.2369.7-23.33
34静岡市0.2266.67-38.89
35北九州市0.2266.67+4.762
36高知市0.260.61-13.04
37札幌市0.260.61
38長崎市0.1854.55+50
39秋田市0.1854.55+28.57
40相模原市0.1854.55-21.74
41山口市0.1854.55-41.94
42前橋市0.1751.52-46.88
43盛岡市0.1545.45+7.143
44鳥取市0.1442.42-53.33
45熊本市0.1339.39-43.48
46松山市0.1339.39-31.58
47岡山市0.1339.39-59.38
48鹿児島市0.0927.27-47.06
49宮崎市0.0927.27-55
50那覇市0.0618.18-40
51神戸市0.0618.18-77.78
52大分市0.0618.18-45.45

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

中華の月間支出の現状と今後

中華料理は日本の外食文化に深く根付いており、ラーメン、餃子、チャーハンといった身近な料理から、広東・4川・北京料理まで幅広いジャンルが人気を集めています。日本各地でその利用頻度や支出額にはばらつきがあり、都市ごとの文化・経済状況・外食傾向が如実に現れています。本章では、データをもとに中華外食支出の地域差を分析していきます。


2025年4月時点の中華外食・都市別支出ランキング

1位:東京都区部(1,061円)

中華外食支出で最も高いのは東京都区部で、全国平均(434円)の2.4倍。前年比+50.71%という高い伸びを示しており、都市部の多様な中華レストラン、特に高価格帯やデリバリー型の中華料理の浸透が背景と考えられます。月間平均購入回数も0.49回と全国平均を上回っています。

2位:京都市(966円)

伝統文化の街・京都で中華料理の支出が高いのは興味深い傾向です。歴史ある中華料理店も多く、観光需要の回復も後押ししていると考えられます。ただし、前年比では-5.479%の減少となっており、月間回数も0.54回から減少(-30.77%)しており、1時的なブレーキがかかっています。

3位:津市(921円)

津市は前年比+179.9%という大幅な増加を記録。中華料理への注目度が急上昇しており、地元店舗の増加、物価上昇、外食復調が支出額に直結している可能性があります。

4位:水戸市(841円)

前年比+144.5%の急増を見せた水戸市。月間平均回数は0.47回と比較的高く、地元住民の中華外食回帰傾向がうかがえます。

5位〜10位の都市と特徴:

  • 堺市:777円(+145.1%)/0.52回

  • 静岡市:755円(+54.08%)/0.52回

  • 大津市:742円(+139.4%)/0.65回

  • 名古屋市:719円(-41.16%)/0.49回

  • 宇都宮市:685円(+40.37%)/回数不明

  • 和歌山市:645円(-8.769%)/回数不明


回数と単価の関係性から見る中華外食の利用傾向

高頻度都市の例:

  • 金沢市:0.67回/+48.89%金沢市は回数で全国トップ。支出額は上位ではないことから、比較的低価格の中華を高頻度で利用していると推測されます。

  • 大津市:0.65回/+85.71%支出と頻度の両方が高く、地域での中華人気の高さがうかがえます。

  • 京都市:0.54回/-30.77%支出上位である1方、回数が減少傾向にあり、価格上昇や高級中華へのシフトが考えられます。

  • 堺市・静岡市・大阪市はいずれも0.52回で並び、堺市は+108%と急増。中華の外食が急激に市民生活に浸透してきたと見て取れます。


前年比の増減にみる地域別トレンド

注目すべきは、津市(+179.9%)、水戸市(+144.5%)、堺市(+145.1%)、大津市(+139.4%)といった中堅都市における支出急増です。これらの都市では中華料理を提供する新興店の開店や、既存店の客単価向上が影響していると考えられます。

1方で、名古屋市(-41.16%)、和歌山市(-8.769%)など、支出が減少した都市では消費抑制や中華から他ジャンルへのシフトが起きている可能性もあります。


中華料理と地域文化の関係性

中華料理は都市の多様性、経済活力、人口構成に強く影響を受けます。首都圏や関西圏の大都市では、高価格帯の中華料理やデリバリー需要が支出額を押し上げています。

1方、地方都市では、地域経済の回復や食の多様化、家族層によるファミリーレストラン型中華の利用が支出急増の背景にあります。大津市や堺市のように中華人気が再燃している地域も注目に値します。


全国平均と今後の見通し

2025年4月の全国平均支出は434円(+1.166%)と微増ながら、都市部との乖離は大きくなっています。回数は0.33回(+3.125%)と少なめですが、全体としては中華外食の回復傾向が見られます。

今後は、安価な中華ファストフードや、デリバリー対応の中華業態がより1層広がることで、地方都市でも支出・頻度ともに拡大していく可能性が高いです。観光と中華の結びつきや、地域ブランドとの融合にも注目が集まります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました