清酒支出ランキング|札幌が支出首位、長崎は消費頻度1位

酒類費

清酒の支出は札幌市がトップで、全国平均の2倍以上を記録。長崎市や松江市は購入回数が多く、地元密着型の酒文化が根付いています。多くの都市で支出・回数ともに増加しており、観光や外食の回復が影響。一方、福島市では大幅な減少が見られ、地域経済や外食事情の変化が消費に直結しています。

清酒の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国439100+14.03
1札幌市1047238.5+141.2
2さいたま市853194.3+33.07
3福島市786179-42.33
4秋田市695158.3+9.968
5前橋市678154.4+53.05
6東京都区部643146.5+52.73
7長野市641146+34.95
8金沢市636144.9+50.71
9新潟市615140.1+61.42
10京都市615140.1+34.28
11浜松市592134.9+4.042
12名古屋市576131.2+51.18
13青森市558127.1+47.62
14宇都宮市539122.8+21.95
15大津市539122.8+101.1
16岐阜市510116.2+65.05
17盛岡市505115+20.24
18松江市495112.8+18.71
19奈良市465105.9+3.563
20長崎市452103+59.72
21北九州市441100.5-0.451
22和歌山市43097.95+64.12
23岡山市37585.42-11.76
24広島市36683.37-34.05
25津市36282.46-21.13
26川崎市34779.04+37.15
27神戸市33676.54-50
28佐賀市32674.26+111.7
29富山市31772.21-61.29
30山口市31671.98+75.56
31福岡市31070.62+13.55
32福井市29968.11-27.6
33徳島市27362.19+50
34大阪市27061.5-12.34
35山形市25658.31+8.475
36堺市25157.18-29.3
37鳥取市23854.21-31.81
38横浜市22350.8-44.53
39水戸市22050.11-48.96
40千葉市19644.65-53.77
41仙台市17940.77-64.27
42松山市17239.18-41.69
43静岡市16637.81-41.34
44高松市16136.67-24.77
45甲府市16136.67-56.84
46熊本市15735.76-73.07
47大分市15635.54+97.47
48高知市14933.94-17.22
49那覇市14132.12+51.61
50鹿児島市7015.95+9.375
51宮崎市6615.03-63.74
52相模原市6514.81-91.06

月間支出の推移

清酒の支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.34100+6.25
1長崎市0.75220.6+177.8
2松江市0.63185.3+110
3和歌山市0.55161.8+71.88
4京都市0.54158.8+63.64
5札幌市0.53155.9+51.43
6大阪市0.52152.9+57.58
7さいたま市0.49144.1+11.36
8秋田市0.45132.4+9.756
9福島市0.42123.5-48.15
10金沢市0.4117.6+17.65
11東京都区部0.4117.6+33.33
12奈良市0.39114.7+25.81
13名古屋市0.38111.8+40.74
14盛岡市0.37108.8+8.824
15宇都宮市0.37108.8+27.59
16大津市0.36105.9+44
17岡山市0.35102.9+12.9
18堺市0.35102.9+9.375
19浜松市0.3294.12+45.45
20横浜市0.388.24-44.44
21長野市0.2985.29-30.95
22川崎市0.2985.29+70.59
23福岡市0.2882.35+47.37
24水戸市0.2882.35+12
25岐阜市0.2882.35+55.56
26北九州市0.2882.35+21.74
27青森市0.2779.41-34.15
28山口市0.2779.41+50
29神戸市0.2676.47-29.73
30山形市0.2676.47-13.33
31富山市0.2676.47-31.58
32高松市0.2573.53+19.05
33新潟市0.2573.53+19.05
34静岡市0.2470.59+14.29
35甲府市0.2470.59
36佐賀市0.2470.59+14.29
37福井市0.2367.65-53.06
38鳥取市0.2264.71-29.03
39徳島市0.2161.76
40千葉市0.2161.76-51.16
41前橋市0.2161.76-38.24
42松山市0.258.82-57.45
43広島市0.258.82-41.18
44津市0.1852.94-45.45
45熊本市0.1750-74.24
46那覇市0.1544.12
47仙台市0.1544.12-72.22
48大分市0.1235.29+9.091
49高知市0.1132.35-52.17
50宮崎市0.1132.35-35.29
51相模原市0.0823.53-87.1
52鹿児島市0.038.824-66.67

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料



詳細なデータとグラフ

 

清酒の月間支出の現状と今後

日本酒(清酒)は単なるアルコール飲料ではなく、地域文化や食生活の縮図ともいえる存在です。特に外食における清酒の支出は、その地域での外食スタイルや地酒の普及、観光との関係を映し出しています。今回は2008年から2025年4月までの長期データをもとに、都市別の清酒支出傾向を掘り下げていきます。


支出額トップ10都市の動向と背景

2025年4月の時点で、清酒の外食支出が最も高い都市は札幌市(1,047円)です。全国平均(439円)の2.4倍以上で、前年比も+141.2%と圧倒的な伸びを示しています。この背景には、北海道の観光復活、郷土料理店の充実、そして地酒とともに味わう外食体験の普及が挙げられます。

次いで、さいたま市(853円)福島市(786円)が続きます。福島市は支出額では高い位置にありながら、前年比-42.33%と急減しているのが特徴です。これは1過的な減退である可能性があり、例えば地元飲食店の閉業やイベントの減少などが影響したと考えられます。

他にも秋田市(695円)新潟市(615円)といった日本酒どころが名を連ねており、地域の伝統的酒文化と外食が密接に結びついていることがわかります。


支出額と消費回数のギャップに注目

支出額だけでなく、月間の清酒の購入回数にも注目すると、興味深い違いが見えてきます。たとえば、支出額で上位に入っていない長崎市(0.75回)松江市(0.63回)が回数ではトップクラスです。つまり、「少額でもこまめに飲む」文化が存在している地域と、「高額でも特別な場で飲む」文化がある地域に分かれていると言えます。

札幌市は支出額・回数ともに高く、全体的な消費水準の高さが窺えます。1方で東京都区部(643円、回数データなし)京都市(615円、0.54回)などは、観光客やビジネス層による「1杯の価値」が高い外食スタイルが支出額を押し上げていると考えられます。


前年比の変動から見る地域動向

前年比での変動は、地域経済や観光業の回復と密接に関係しています。たとえば、長崎市(+177.8%)松江市(+110%)、札幌市(+51.43%)は清酒の購入回数が急増しています。これは、地元の居酒屋文化や旅行者による飲酒機会の回復などが後押ししていると推測できます。

逆に、福島市(-48.15%)は回数・支出ともに急落しており、地元経済やイベントの減少などの影響が色濃く出ているとみられます。


清酒支出の特徴を形成する要因とは?

清酒の外食支出は、以下の要因に大きく左右されます:

  • 地酒文化:新潟や秋田、京都のような地域は、地元産の清酒に強い誇りと需要がある。

  • 観光要素:札幌、金沢、京都などの観光都市は観光客による外食需要が高く、高価格帯でも清酒が選ばれやすい。

  • 外食インフラ:飲食店の密度や価格帯も支出額に大きく影響。高級料亭や割烹の多い都市は支出が高くなる傾向。


おわりに:清酒支出から見える地域の顔

清酒の外食支出という1項目にも、地域ごとの文化、経済状況、観光の回復といったさまざまな要素が反映されています。外食における清酒消費は、地域の活力やライフスタイルを映す重要な指標であり、今後も注目すべき分野です。

 

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