清酒支出ランキング|札幌が支出首位、長崎は消費頻度1位

酒類費

清酒の支出は札幌市がトップで、全国平均の2倍以上を記録。長崎市や松江市は購入回数が多く、地元密着型の酒文化が根付いています。多くの都市で支出・回数ともに増加しており、観光や外食の回復が影響。一方、福島市では大幅な減少が見られ、地域経済や外食事情の変化が消費に直結しています。

清酒の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国336100-4.274
1長野市762226.8+96.9
2仙台市752223.8+80.77
3福島市666198.2+12.69
4大津市662197+125.9
5盛岡市653194.3+344.2
6福井市592176.2+78.31
7鳥取市571169.9+87.21
8大阪市570169.6+95.21
9秋田市567168.8+8.621
10青森市533158.6-10.87
11山形市512152.4+2.196
12横浜市508151.2+37.3
13宇都宮市508151.2+90.26
14水戸市488145.2-33.88
15高松市484144+144.4
16東京都区部466138.7+34.29
17金沢市455135.4+2.477
18徳島市406120.8+68.46
19千葉市402119.6+100
20札幌市363108-22.93
21新潟市362107.7-0.275
22佐賀市356106+5.015
23京都市350104.2+124.4
24川崎市31393.15-0.949
25甲府市30791.37+6.597
26神戸市30490.48-49.42
27高知市28785.42+29.86
28静岡市28083.33+32.7
29浜松市27682.14-35.51
30長崎市26077.38-36.43
31福岡市24673.21-65.16
32松山市24673.21-35.09
33熊本市23971.13+6.222
34前橋市22366.37-36.1
35奈良市21864.88-57.42
36津市20561.01+97.12
37松江市19758.63+41.73
38さいたま市19357.44-76.63
39鹿児島市19257.14-19.67
40岐阜市19156.85+29.93
41広島市17150.89-2.286
42宮崎市15847.02-29.46
43北九州市15546.13-14.84
44和歌山市15245.24-19.58
45富山市14442.86-71.65
46名古屋市12737.8-65.21
47山口市12436.9-72.51
48相模原市9327.68-87.01
49那覇市8324.7+6.41
50大分市8023.81-55.8
51堺市6419.05-82.17
52岡山市4212.5-90.6

月間支出の推移

清酒の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.33100+13.79
1福岡市0.63190.9+57.5
2盛岡市0.57172.7+307.1
3大阪市0.55166.7+129.2
4高松市0.54163.6+170
5福島市0.54163.6+50
6仙台市0.47142.4+56.67
7長野市0.43130.3+86.96
8札幌市0.43130.3+86.96
9宇都宮市0.43130.3+115
10浜松市0.42127.3+31.25
11秋田市0.4121.2+8.108
12鳥取市0.39118.2+11.43
13青森市0.39118.2+25.81
14川崎市0.39118.2-2.5
15横浜市0.38115.2+8.571
16東京都区部0.37112.1+27.59
17徳島市0.37112.1+76.19
18金沢市0.36109.1-7.692
19水戸市0.35106.1-62.77
20大津市0.35106.1+66.67
21千葉市0.33100+13.79
22佐賀市0.33100
23福井市0.3296.97+68.42
24広島市0.390.91+66.67
25甲府市0.2987.88-12.12
26和歌山市0.2987.88+7.407
27京都市0.2987.88+163.6
28さいたま市0.2987.88-56.72
29高知市0.2781.82+28.57
30長崎市0.2781.82-12.9
31神戸市0.2781.82-18.18
32新潟市0.2781.82+8
33山形市0.2678.79-39.53
34岐阜市0.2472.73+84.62
35山口市0.2163.64+5
36松江市0.260.61-13.04
37北九州市0.260.61-13.04
38鹿児島市0.1957.58-5
39静岡市0.1957.58+11.76
40津市0.1957.58+35.71
41熊本市0.1854.55-21.74
42前橋市0.1854.55-33.33
43富山市0.1648.48-30.43
44宮崎市0.1648.48-23.81
45松山市0.1545.45-48.28
46名古屋市0.1545.45-55.88
47奈良市0.1442.42-57.58
48大分市0.1339.39-23.53
49相模原市0.1236.36-63.64
50堺市0.130.3-77.78
51那覇市0.0824.24-20
52岡山市0.0618.18-78.57

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

清酒の月間支出の現状と今後

日本酒(清酒)は単なるアルコール飲料ではなく、地域文化や食生活の縮図ともいえる存在です。特に外食における清酒の支出は、その地域での外食スタイルや地酒の普及、観光との関係を映し出しています。今回は2008年から2025年4月までの長期データをもとに、都市別の清酒支出傾向を掘り下げていきます。


支出額トップ10都市の動向と背景

2025年4月の時点で、清酒の外食支出が最も高い都市は札幌市(1,047円)です。全国平均(439円)の2.4倍以上で、前年比も+141.2%と圧倒的な伸びを示しています。この背景には、北海道の観光復活、郷土料理店の充実、そして地酒とともに味わう外食体験の普及が挙げられます。

次いで、さいたま市(853円)福島市(786円)が続きます。福島市は支出額では高い位置にありながら、前年比-42.33%と急減しているのが特徴です。これは1過的な減退である可能性があり、例えば地元飲食店の閉業やイベントの減少などが影響したと考えられます。

他にも秋田市(695円)新潟市(615円)といった日本酒どころが名を連ねており、地域の伝統的酒文化と外食が密接に結びついていることがわかります。


支出額と消費回数のギャップに注目

支出額だけでなく、月間の清酒の購入回数にも注目すると、興味深い違いが見えてきます。たとえば、支出額で上位に入っていない長崎市(0.75回)松江市(0.63回)が回数ではトップクラスです。つまり、「少額でもこまめに飲む」文化が存在している地域と、「高額でも特別な場で飲む」文化がある地域に分かれていると言えます。

札幌市は支出額・回数ともに高く、全体的な消費水準の高さが窺えます。1方で東京都区部(643円、回数データなし)京都市(615円、0.54回)などは、観光客やビジネス層による「1杯の価値」が高い外食スタイルが支出額を押し上げていると考えられます。


前年比の変動から見る地域動向

前年比での変動は、地域経済や観光業の回復と密接に関係しています。たとえば、長崎市(+177.8%)松江市(+110%)、札幌市(+51.43%)は清酒の購入回数が急増しています。これは、地元の居酒屋文化や旅行者による飲酒機会の回復などが後押ししていると推測できます。

逆に、福島市(-48.15%)は回数・支出ともに急落しており、地元経済やイベントの減少などの影響が色濃く出ているとみられます。


清酒支出の特徴を形成する要因とは?

清酒の外食支出は、以下の要因に大きく左右されます:

  • 地酒文化:新潟や秋田、京都のような地域は、地元産の清酒に強い誇りと需要がある。

  • 観光要素:札幌、金沢、京都などの観光都市は観光客による外食需要が高く、高価格帯でも清酒が選ばれやすい。

  • 外食インフラ:飲食店の密度や価格帯も支出額に大きく影響。高級料亭や割烹の多い都市は支出が高くなる傾向。


おわりに:清酒支出から見える地域の顔

清酒の外食支出という1項目にも、地域ごとの文化、経済状況、観光の回復といったさまざまな要素が反映されています。外食における清酒消費は、地域の活力やライフスタイルを映す重要な指標であり、今後も注目すべき分野です。

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