食料支出の都市別ランキングと推移|全国平均と今後の課題を詳しく解説

食料

2025年6月の食料全般平均は8.995万円(89,950円)。都心の支出は高く、東京都区部110,200円、川崎103,000円、横浜102,400円が上位。全国は前年同月比+5.013%で、特に広島は+31.06%と突出。購入回数は全国222.7回で富山258.5回が最多。購入回数の小幅増を上回る支出増から、1回当たり支出は全国で上昇している。

食料全般の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国9.313100+6.211
1東京都区部11.08118.9+9.035
2さいたま市10.43112+4.891
3京都市10.25110.1+17.19
4川崎市10.21109.7+5.528
5千葉市10.15109+3.467
6広島市9.829105.5+19.39
7富山市9.827105.5+0.739
8高松市9.755104.7+18.01
9福島市9.667103.8+11.38
10堺市9.653103.6+0.639
11横浜市9.65103.6-4.273
12長野市9.627103.4+9.122
13松江市9.52102.2+19.94
14宇都宮市9.474101.7+11.97
15新潟市9.458101.5+4.469
16名古屋市9.346100.4-1.247
17大阪市9.29599.8+2.657
18山形市9.20898.87+5.62
19徳島市9.19898.77+6.799
20水戸市9.16698.42+15.04
21福岡市9.16298.37+3.224
22津市9.12898.01+7.809
23奈良市8.97796.39-1.393
24相模原市8.95296.12+1.459
25福井市8.9195.67-0.102
26大津市8.85995.12-7.668
27浜松市8.8394.81-2.752
28佐賀市8.8394.81+1.135
29熊本市8.8194.6-1.095
30山口市8.79894.46+6.626
31北九州市8.79194.39+0.592
32鳥取市8.7794.17+4.829
33神戸市8.7393.74-5.398
34岡山市8.71493.57-8.486
35甲府市8.67893.18-0.838
36長崎市8.65992.97+4.737
37札幌市8.62892.64+9.57
38秋田市8.61492.49+0.103
39和歌山市8.60692.4+1.748
40金沢市8.58792.2+5.011
41高知市8.54391.72-1.715
42仙台市8.51591.43+5.281
43宮崎市8.42990.5-1.269
44鹿児島市8.28388.94+1.263
45静岡市8.23788.44-8.784
46松山市8.22988.35+5.045
47岐阜市8.22888.35-12.41
48盛岡市8.22588.31+1.113
49青森市8.09986.96-0.0605
50前橋市7.85684.35-13.25
51那覇市7.77683.5-2.647
52大分市7.20377.34-3.135

月間支出の推移

食料全般の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国222.7100+1.062
1高松市254.8114.4+16.98
2さいたま市254114+3.674
3新潟市244.1109.6+0.627
4徳島市242.8109+5.744
5山口市238.9107.3+15.95
6堺市237.6106.6-0.615
7川崎市236.1106-1.629
8京都市235.7105.8+6.487
9富山市235.4105.7-3.501
10松江市235105.5+5.904
11大阪市234.6105.3-1.445
12佐賀市234.5105.3-2.746
13秋田市232.7104.4-0.0687
14長野市232.1104.2+2.264
15福岡市231.5103.9+18.01
16福島市230.2103.3-5.822
17北九州市229.7103.1+2.261
18広島市229.5103+4.489
19宇都宮市229.5103+9.768
20東京都区部229.4103-1.899
21大津市227.2102+1.23
22熊本市226.4101.6+4.069
23長崎市225101-1.329
24宮崎市224.8100.9-6.001
25相模原市224.4100.8+1.158
26金沢市224.2100.7+0.823
27山形市223.1100.2-0.375
28奈良市223100.1+3.973
29横浜市222.499.84-1.44
30鹿児島市221.399.34+2.288
31仙台市221.199.27+1.59
32盛岡市219.998.74-5.512
33高知市219.898.67+0.517
34浜松市219.598.56-8.434
35岡山市217.997.82-6.216
36神戸市217.697.69-3.285
37青森市217.497.61-5.679
38静岡市21696.96-7.957
39札幌市215.196.57+5.307
40水戸市215.196.57+10.2
41鳥取市212.895.54-4.415
42岐阜市209.894.2-12.93
43福井市208.393.54-5.899
44千葉市207.993.32-12.08
45甲府市206.592.73-10.3
46和歌山市205.992.43-3.01
47名古屋市205.692.3-7.371
48津市204.391.73-2.272
49前橋市200.890.16-10.24
50松山市200.690.07-9.003
51大分市194.487.26-1.46
52那覇市177.479.65-4.175

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

食料全般の月間支出の現状と今後

  • 全国平均(最新):8.995万円(89,950円/月)

  • 支出が高い都市(高い順、最新):

    1. 東京都区部:11.02万円(110,200円)

    2. 川崎市:10.30万円(103,000円)

    3. 横浜市:10.24万円(102,400円)

    4. さいたま市:10.12万円(101,200円)

    5. 千葉市:9.891万円(98,910円)

    6. 広島市:9.871万円(98,710円)

    7. 名古屋市:9.634万円(96,340円)

    8. 京都市:9.58万円(95,800円)

    9. 堺市:9.476万円(94,760円)

  1. 相模原市:9.388万円(93,880円)

各都市の額は全国平均との差として見ると、東京都区部が約+20,250円(+22.5%)と突出して高く、川崎・横浜・さいたまも全国を大きく上回っています(上位都市は概ね+4%〜+22%のレンジ)。

第2章 前年同月比(支出)の変化と注目点

  • 全国の前年同月比:+5.013%(前月比ではなく前年同月比)→ これは金額にして約+4,294円(前年同月は約85,656円)。

  • 都市別前年同月比(抜粋):東京都区部 +8.381%、横浜 +7.179%、京都 +9.296%、名古屋 +6.089%、堺 +4.004%、川崎 +2.431%、さいたま +1.412%、千葉 +0.201%、相模原 +2.196%

  • 特に目を引くのは広島:+31.06%(金額ベースで+23,393円、前年同月は約75,317円→今年98,710円)。このような大幅上昇は統計的な変動、サンプル構成の変化、物価ショック、支出項目の変化(外食増/特定品目高騰)など、複数の要因が考えられますが、与えられたデータだけでは原因特定できません(後述の注意3照)。

第3章 購入回数(頻度)とその差異——全国と都市の特徴

  • 全国の「各世帯が食料全般を購入した月間平均回数」:222.7回/月

  • 購入回数上位(最新):富山市 258.5回、さいたま市 249.8回、堺市 249.5回、仙台市 248.7回、新潟市 247.7回、高松市 247.6回、川崎市 244.1回、徳島市 241.9回、岡山市 240.9回、大阪市 240.5回

  • 購入回数の前年同月比(全国):+0.288%(ほぼ横ばい)。都市ごとの増減は富山 −2.735%、仙台 +11.61%、高松 +17.85%など。

1回当たり支出(実用的指標)

購入回数の変化と支出の変化を組み合わせると、「1回あたりに使う金額(=月支出 ÷ 月購入回数)」がわかり、実務的に買物単価の上昇/下降が把握できます。代表的な値(小数切上げで示します):

  • 全国(最新):約404円/回(前年度同月は約386円/回、増加率 約+4.71%)。

  • 川崎市:約422円/回(前年度比で+約1.46%)。

  • さいたま市:約405円/回(前年に比べ微減−約0.48%)。

  • 堺市:約380円/回(前年に比べ約+5.30%)。

→ まとめると、全国では「購入回数はほぼ横ばいだが総支出は上がっている」ため1回当たりの支出が増加している(価格上昇や買物1回あたりの購入量増・高付加価値品の購入などが考えられる)。ただし都市別では、さいたまのように購入回数増が支出増を上回り、1回当たりがやや低下する例もあります。

第4章 支出額と購入回数の関係性(短評)

  • ご提示の上位リストを見ると、支出上位と購入回数上位は完全には1致しない(例:富山市は購入回数が最も多いが支出上位には入っていない)。

  • リストの重複が少ないため、単純に「購入回数が多い=支出が大きい」とは言えません。都市ごとに「買い方のスタイル(頻繁に小分けで買う/まとめ買いで単価が高い)」や「物価」「所得」「外食率」「家族構成」などが影響していると考えられます。

  • (3考)川崎・さいたま・堺の3都市のみで単純相関を計算すると負の相関が出ますが、サンプルが極めて少ないため統計的な結論には使えません。

第5章 変動要因の考察(可能性の列挙)

与えられた数字だけで因果を断定することはできませんが、考えられる要因を整理します(あくまで仮説):

  1. 物価上昇(食材価格/外食価格):全国的な支出増に寄与。1回当たりの支出増加は物価上昇の影響を強く示唆します。

  2. 都市別の所得・消費行動:東京都区部・横浜・川崎など大都市圏は所得水準や外食比率が高く、支出が大きく出る傾向。

  3. 物流・販売条件:地方では輸送費や販売店密度が影響し、地域差を作る。

  4. 人口構成(高齢化・単身世帯):高齢者は小分け買いをしがちで購入回数が増えやすい;単身世帯は外食・中食利用が多く支出が増え得る。

  5. 1時要因・データ構成の変化:広島の +31% のような大幅上振れは、サンプル入替・調査方法の変更・特定食材高騰・季節要因・大型イベントなど単発要因の可能性あり。

第6章 実務的示唆とデータ利用上の注意点

  • 小売側:1回当たり支出が増えている自治体ではハイミール・プレミアム商品の展開や単価の高い商品群の訴求が有効。逆に購入頻度の高い地方都市では棚割りを工夫し「少量パック」や日常消費向けの価格訴求が有効。

  • 政策側:食料支出が大きく上昇している地域(例:広島)は物価ショック対策や低所得世帯支援の必要性を検討すべきかもしれません(ただし原因は要精査)。

  • 分析上の注意:今回の解析はユーザー提供の数値のみを用いており、地域別の生活費、外食率、世帯構成、調査時期の細分(季節変動)などを考慮していません。特に広島の急騰は外部データで原因を検証することを強く推奨します。

まとめ(まとめ)

  • 最新時点での都道府県別ランキングでは東京都区部が突出、続いて川崎・横浜・さいたまが高い。

  • 全国的には前年同月比で約+5.0%上昇しており、購入回数のわずかな増加を上回る支出増のため1回当たり支出が増えている。

  • 都市ごとの個別事情(広島の大幅上昇など)は与えられたデータだけでは原因特定できないため、詳細な要因分析(品目別の価格推移、サンプル構成、外食比率など)を行うなら追加データやウェブ確認が有効です(ご希望なら続けて調査できます。※今回は検索を行っていません)。

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