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VIX指数 (1時間足)
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2025/1/1 10:00単位:
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単位:VIX指数 (1月足)
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単位:VIX指数とは
VIX指数(Volatility Index)は、米シカゴ・オプション取引所(CBOE)がS&P500種株価指数のオプション取引の変動率を基に算出・公表する指標で、「恐怖指数」とも呼ばれます。この指数は投資家の将来の相場に対する心理を反映し、通常は10~20程度で推移しますが、相場の先行きに不安が生じると20を超え、大きく上昇する傾向があります。数値が高いほど、投資家の先行き不透明感が強いとされます。
過去20年間でVIX指数が40を超えた局面は5回ありましたが、その後のS&P500種株価指数はいずれも1年後にプラスリターンを記録し、2年後、3年後にはさらに大きなリターンとなりました。このことから、VIX指数が急上昇した後には、相場が回復する可能性が高いと示唆されています。VIX指数は投資家心理を示す重要な指標であり、リスク管理や市場動向を分析する上で欠かせない存在といえます。
VIX指数のこれまで
VIX指数は、株式市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を示す指標であり、特に不安や恐怖が広がると急上昇します。最も大きな変動は2008年のリーマン・ショック時に見られ、世界的な金融危機を受けてVIXは89.53という歴史的高値を記録しました。これにより、投資家はリスク回避の姿勢を強化し、市場は大きな混乱に見舞われました。次に、2011年には米国の債務上限問題と格付けの引き下げにより、VIXは48以上に達しました。さらに、2020年の新型コロナウイルスパンデミックによる経済活動の停滞と不確実性から、VIXは85.47に上昇し、リーマン・ショックに匹敵するレベルとなりました。これらの出来事は、世界経済に大きな影響を与え、市場のボラティリティを急激に高めました。
2008年のリーマン・ショック
2008年の金融危機、特にリーマン・ブラザーズの破綻は、VIX指数にとって最も劇的な上昇を引き起こした出来事です。リーマン・ブラザーズの破綻後、株式市場は急激に下落し、投資家はリスク回避のために市場から撤退しました。このため、VIX指数は89.53という歴史的な高値を記録し、ボラティリティが極度に高い状態が続きました。この時期は、世界的な金融不安と経済の崩壊が連動し、VIX指数は非常に高い値を維持しました。
2011年の米国債格下げ
2011年には、米国の格付けがスタンダード&プアーズ(S&P)によってAAAからAA+に引き下げられ、これが市場に大きな衝撃を与えました。米国債の信用不安が広がる中、VIX指数は急激に上昇し、48以上に達しました。これは、市場が米国経済の信用度低下を懸念し、リスク回避の姿勢を強化したためです。この時期、投資家の不安が高まり、株式市場は不安定な状態が続きました。
2020年の新型コロナウイルスパンデミック
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは、世界中の経済活動に重大な影響を与え、VIX指数を再度急激に押し上げました。特に、2020年2月から3月にかけて、感染拡大とその経済への影響に対する懸念から株式市場は大幅に下落しました。この期間中、VIX指数は85.47に達し、これはリーマン・ショック時に次ぐ高水準でした。この上昇は、投資家がリスクを回避し、安全資産への逃避を強化した結果です。
2022年のインフレ懸念と利上げ
2022年、米国のインフレ率が高騰し、FRB(米連邦準備制度)が金利を急激に引き上げる方針を取ったことにより、市場は不安定化しました。この時期、VIX指数は再度上昇し、30を超えることが多く、特に株式市場の動きが激しくなる局面ではボラティリティが急増しました。インフレの影響と金融政策の変更が、投資家にとっての不確実性を増大させたためです。
VIX指数は、これらの重大な世界的出来事に対して、株式市場の不安定さを反映し、特にリスク回避の動きが強まると急激に上昇します。VIX指数の変動は、投資家が市場のリスクをどれだけ警戒しているかを示す重要な指標となります。
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