2008年から2025年の家計調査で、二人以上世帯の米支出は平均3212円。宮崎市や大阪市などで前年同期比100%超の大幅増加が見られる一方、津市や秋田市など地方都市は支出額が低く増加率も様々。都市間の経済格差や食生活の変化、物価上昇が背景にあり、今後も地域や世代による米消費の差異は続くと予測される。
米の家計調査結果
米の多い都市
米の少ない都市
これまでの米の推移


詳細なデータとグラフ
米の穀類現状と今後
米は日本の伝統的主食であり、2人以上世帯では毎日の食卓の基盤として重要な位置を占めています。最新の調査では、2025年3月時点の2人以上世帯の米の支出平均は3212円で、食文化の変化や経済状況の影響を受けながらも、依然として根強い消費が見られます。世帯規模や構成員の年齢層によって消費パターンに違いがあり、これが支出額の地域差にもつながっています。
都市別の米支出水準と顕著な増加傾向
2025年の最新データに基づく米の支出が高い都市とその前年同期比増加率は以下の通りです(円・前年比増加率):
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宮崎市:5609円(+210.7%)
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大阪市:4664円(+120.7%)
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福岡市:4608円(+115.0%)
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前橋市:4383円(+132.0%)
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川崎市:4334円(+132.3%)
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京都市:4284円(+174.1%)
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浜松市:4225円(+104.4%)
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那覇市:4108円(+88.1%)
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岐阜市:4078円(+106.7%)
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堺市:4071円(+83.2%)
宮崎市や京都市は前年から200%を超える大幅な増加となっており、米の消費が急増していることが分かります。都市部だけでなく地方の1部でも支出増加が見られ、地域ごとの食生活の変化や価格上昇、嗜好の多様化などが影響しています。
米の支出が低い都市と増加率の多様性
1方、支出が低い都市と増加率は以下の通りです:
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津市:1699円(+65.9%)
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鳥取市:1753円(+116.7%)
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秋田市:1968円(+40.1%)
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福井市:1993円(+49.1%)
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高松市:2049円(+76.6%)
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山口市:2054円(+50.9%)
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松山市:2345円(+86.9%)
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岡山市:2352円(+97.8%)
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北9州市:2359円(+38.5%)
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水戸市:2361円(+69.5%)
支出額は全体的に都市部に比べ低いものの、増加率は鳥取市や岡山市で100%超えもあり、地域差は増加率にも見られます。人口減少や経済力の違いに加え、食文化の変容や世代交代も影響していると考えられます。
都市間の差異を生む背景要因
物価と流通コストの影響
都市部では生活物価や米の価格上昇が支出増の1因です。特に高品質やブランド米の消費が増加している地域も多く、宮崎や京都のように地域産品を重視する動きもあります。地方都市は物価は相対的に低いものの、経済力の差が支出に影響しています。
食生活の変化と嗜好多様化
都市部ではパンや麺類など穀類の代替品が増えているものの、米の価値回復や健康志向で「和食復権」の動きもあり、米消費が増加しています。地方では伝統的に米中心の食生活が根強く、支出の増減が緩やかです。
世代別の影響
高齢層は依然として米消費が高い傾向がありますが、若年世代は多様な食事を好むため米消費が減少傾向。世代間の価値観の違いが都市間の消費差を拡大させています。
過去の動向と課題
2008年以降、米の消費は減少傾向が続いてきましたが、近年は物価上昇や健康志向の影響で1部で消費回復の兆しがあります。しかし、食生活の多様化に伴い米離れも続いており、特に若い世代や都市部で顕著です。また、経済格差や人口減少による地方の米消費低迷も大きな課題です。
今後の推移予測と展望
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物価高やブランド米志向の拡大により、都市部の米支出は増加傾向が続く可能性が高い。
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地方では人口減少や経済的制約が米消費の足かせとなり、支出低迷が続く見込み。
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健康志向の高まりにより、雑穀混合米や機能性米の需要が増え、全体の米支出に影響を与える。
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世代間での米消費差が拡大し、若年層の食生活変化に対応した新しい米製品や食べ方の提案が重要となる。
まとめと政策的視点
2人以上世帯における米消費は都市間・世代間で大きな差があり、生活様式や経済状況の影響を強く受けています。今後は都市部での高付加価値米の普及と、地方での消費維持のための地域活性化策が求められます。また、若年層の食文化変化に対応する施策や米の多様化促進が課題となるでしょう。
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