エステ料金の全国平均と地域差|高騰の背景と今後の価格動向

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2025年3月のエステ料金平均は1.274万円で、横浜・札幌・東京都区部など都市部を中心に高価格化が進行。高付加価値型サロンの拡大やインバウンド回復が背景。一方、地方では低価格維持の傾向が続き、全国で価格の二極化が顕著になっている。

エンタメの都市別小売価格

エステティック料金価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 横浜 徳島 札幌 神戸 東京都区部 前橋 新潟 広島 奈良 福島
最新値[万円] 1.274 2.569 2.09 2.074 1.98 1.838 1.777 1.774 1.705 1.584 1.573
平均比[%] 100 201.7 164.1 162.8 155.5 144.3 139.5 139.3 133.9 124.4 123.5
前年月同比[%] 3.757 25.88 0 22.4 0 6.705 0 8.402 0 9.506 -7.143

エステティック料金価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 佐賀 長野 山形 青森 松江 甲府 那覇 大分 福井 静岡
最新値[万円] 1.274 0.6 0.608 0.715 0.715 0.732 0.743 0.765 0.825 0.825 0.875
平均比[%] 100 47.11 47.7 56.14 56.14 57.43 58.3 60.06 64.77 64.77 68.7
前年月同比[%] 3.757 0 0 0 0 0 3.053 -0.649 37.5 7.143 0

 

これまでのエンタメの推移

エステティック料金の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

エステティック料金の現状と今後

エステティック料金は、フェイシャル、ボディケア、脱毛などの1回あたりの施術に対する小売価格を指します。内容には個室利用、化粧品代、施術者の技術料などが含まれ、価格設定は自由度が高いため、地域・店舗ごとの差異が非常に大きいのが特徴です。


全国平均の推移と価格上昇の背景

2025年3月時点の全国平均は1.274万円。2010年代には8,000〜9,000円台が主流でしたが、2020年代以降は原材料費・人件費・テナント費用の上昇により上昇傾向にあります。とくに、近年は高価格帯メニューの拡充や、サブスクリプション型の導入が広まり、単価自体が押し上げられる傾向にあります。


高価格地域の特徴 ― 大都市と富裕層向けの高付加価値サービス

上位10地域の料金(1回あたり)は以下の通りです:

  • 横浜:2.569万円(前年比+25.88%)

  • 徳島:2.09万円

  • 札幌:2.074万円(前年比+22.4%)

  • 神戸:1.98万円

  • 東京都区部:1.838万円(前年比+6.705%)

これらの都市には次のような共通点があります:

  1. 富裕層・高所得層が多く、ラグジュアリー需要が強い

  2. 海外ブランド系・医療提携サロンなど高額サービスが存在

  3. 観光やインバウンド客も利用を想定した英語対応・個室重視

  4. メディカルエステやハイフ(HIFU)など高機能機器導入

特に横浜の25.88%増加は異例で、近年の都心回避層の富裕層移住や、美容医療との連携施術拡大が要因と見られます。札幌も観光地型需要があり、インバウンド再開とともにプレミアムエステの需要が復活しています。


低価格地域の特徴 ― 地域密着・簡易サービス型の普及

以下は料金が低い上位10地域です:

  • 佐賀:0.6万円

  • 長野:0.608万円

  • 山形・青森:0.715万円

  • 松江:0.732万円

  • 甲府:0.743万円(前年比+3.053%)

  • 那覇:0.765万円(前年比-0.649%)

  • 大分:0.825万円(前年比+37.5%)

これらの地域では以下の傾向が見られます:

  1. 自宅兼サロン、個人事業形態が多く、コスト構造が軽い

  2. ワンコイン施術や短時間施術など低価格志向

  3. 都市部に比べ競争が少なく、料金の安定感がある

  4. 人件費・物価水準が全体的に低いため価格転嫁が難しい

特に大分の37.5%の急増は、地域再開発や商業施設内への高価格帯サロン進出が影響した可能性があります。


地域別の格差拡大 ― 二極化する美容市場

都市部では高単価・高機能エステが伸び、地方では継続的・手軽な価格重視型が主流という構図がより顕著になっています。以下の要因が地域ごとの価格格差を拡大させています:

  • 地価・テナント料の差

  • 顧客単価に対する感度

  • 美容機器導入の資本力

  • インバウンド需要の有無

  • 価格弾力性とリピート率の違い

また、地方では市町村が健康・美容支援事業として施術補助を行うケースもあり、公的支援の有無も料金に影響を与えています。


今後の見通し ― テクノロジーと個人化が価格を変える

今後のエステ料金は以下の要因により変化すると見られます:

  • AIスキンチェックやスマート美容機器の普及による単価の上昇

  • リラクゼーション型 vs 美容治療型の明確な市場分化

  • 外国人観光客の回復と高価格帯需要の再燃

  • サブスクモデルや都度払い制の拡充による価格柔軟化

一方、地方では価格据え置きや値下げ競争が続く可能性があり、価格の地域格差は今後も広がる傾向にあります。

 

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