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冷凍米飯の全国平均価格は93.89円で、前年比+11.05%と大幅に上昇。盛岡、岡山、甲府など内陸都市で高価格傾向が目立ち、輸送コストや地元需要の集中が要因とされる。近年の需要拡大や原材料費の上昇も影響し、今後も価格高止まりの懸念がある。

都市別の冷凍米飯100gの相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均93.89+11.05
1盛岡106+10.42
2岡山105+10.53
3甲府103+15.73
4熊本102+13.33
5水戸101+16.09
6山形101+10.99
7富山101+4.124
8奈良101+12.22
9那覇100+6.383
10大分100+14.94
11札幌99+11.24
12徳島99+6.452
13広島99+12.5
14松江98+8.889
15松山98+10.11
16佐賀97+11.49
17静岡96+20
18さいたま96+17.07
19高松95
20青森95+28.38
21横浜95+13.1
22仙台95+15.85
23福岡94+10.59
24東京都区部94+11.9
25山口94+20.51
26長崎93-1.064
27秋田93+6.897
28大津93+12.05
29名古屋92+9.524
30鹿児島91+19.74
31鳥取91
32和歌山91+13.75
33千葉91+9.639
34金沢90+13.92
35福島90+26.76
36岐阜90+21.62
37高知89+12.66
38大阪88+8.642
39長野87+16
40福井87+14.47
4187+7.407
42京都87
43神戸86+8.861
44新潟86+10.26
45宇都宮84+6.329
46宮崎83-3.488
47前橋80+6.667
冷凍米飯100g

詳細なデータとグラフ

冷凍米飯の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での冷凍米飯100gあたりの全国平均価格は93.89円。この価格は近年の食品価格全体の上昇傾向を反映しており、前年比+11.05%という2桁の上昇幅となっています。

価格が特に高い都市は以下の通りです:

  • 盛岡:106円(+10.42%)

  • 岡山:105円(+10.53%)

  • 甲府:103円(+15.73%)

  • 熊本:102円(+13.33%)

  • 水戸:101円(+16.09%)

東北、山陽、甲信、9州など、地域バラつきはあるものの、内陸都市や中規模都市で高価格帯が目立ちます。


都市別の価格傾向と背景

内陸部で高価格傾向が顕著

盛岡、甲府、水戸といった内陸部の都市では、輸送コストや小売店舗の集約度の影響で、他地域よりも価格がやや高くなる傾向が見られます。とくに水戸(+16.09%)や甲府(+15.73%)の上昇幅は大きく、物流経路の制限や地元需要の集中が要因と考えられます。

9州・沖縄エリアの堅調な価格推移

熊本(102円、+13.33%)や大分(100円、+14.94%)、那覇(100円、+6.38%)も全国平均を上回っています。これは輸送コストの高さに加え、冷凍食品の需要が都市部よりも安定しているため、価格が崩れにくいことが背景にあります。


過去からの推移と価格上昇の要因

コロナ禍以降の需要急増

2020年以降、在宅勤務の普及や時短ニーズの高まりにより、冷凍米飯の需要が全国的に拡大しました。とくに個食対応の商品が売れ筋となり、価格上昇に拍車をかけました。

原材料と製造コストの上昇

冷凍米飯の主要原材料である米、包装資材、冷凍流通コストの上昇が価格に反映されています。また、加工食品全般においてエネルギー費の高騰人件費の増加が負担となっており、企業側は値上げを避けにくくなっています。


今後の展望と消費者への影響

今後も冷凍食品市場は拡大基調にあると見られますが、物価高が続くなかで容量の縮小(ステルス値上げ)ブランド間の価格差が顕著になる可能性があります。

また、冷凍米飯は「手軽・安価」のイメージが強かったため、価格上昇が進むことで他の主食類(カップ麺やレトルト米飯)との競合が激化し、今後の価格設定にも影響を及ぼす可能性があります。

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