鯛の支出都市ランキング:奈良・福岡・佐賀が高水準の背景とは

肉・魚

2025年4月の鯛の全国平均支出は112円で、前年より約11%増。奈良市や福岡市、佐賀市など関西・九州の都市で支出額が高く、祝い事や食文化の影響が大きい。佐賀市では購入頻度も高く、日常消費が根付いている地域もある。今後も文化的要因が消費を左右する見込み。

鯛の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国104100+13.04
1広島市298286.5+159.1
2福岡市264253.8+84.62
3堺市257247.1+91.79
4奈良市242232.7+18.63
5和歌山市228219.2+26.67
6京都市210201.9+105.9
7山口市197189.4-21.51
8松山市195187.5-10.55
9北九州市184176.9-11.96
10佐賀市169162.5+77.89
11長崎市168161.5-0.592
12熊本市168161.5-14.72
13横浜市160153.8+68.42
14神戸市159152.9-52.25
15鹿児島市156150+90.24
16金沢市156150-7.692
17高松市154148.1-19.79
18さいたま市147141.3+113
19岡山市139133.7-33.49
20大阪市125120.2+3.306
21東京都区部120115.4+16.5
22富山市111106.7+79.03
23川崎市110105.8+8.911
24青森市108103.8+350
25宮崎市108103.8+151.2
26大分市107102.9+9.184
27長野市105101+191.7
28岐阜市10399.04+56.06
29盛岡市9793.27+142.5
30津市9389.42+220.7
31高知市9288.46-35.66
32秋田市9187.5+44.44
33福井市9086.54+69.81
34松江市8682.69-27.12
35千葉市8177.88-22.12
36那覇市8076.92+86.05
37徳島市7774.04+2.667
38鳥取市7269.23+14.29
39前橋市6966.35
40相模原市6663.46-27.47
41名古屋市6158.65-38.38
42甲府市5149.04+155
43新潟市4947.12+308.3
44静岡市4745.19+30.56
45浜松市4644.23-48.31
46福島市4442.31-39.73
47大津市4442.31-66.41
48水戸市4038.46-29.82
49仙台市4038.46+344.4
50札幌市3937.5+95
51宇都宮市2423.08+60
52山形市98.654-79.55

月間支出の推移

鯛の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.17100
1堺市0.47276.5+95.83
2松山市0.46270.6+12.2
3広島市0.46270.6+100
4福岡市0.4235.3+25
5山口市0.4235.3+11.11
6和歌山市0.38223.5+46.15
7奈良市0.33194.1
8北九州市0.33194.1+3.125
9佐賀市0.33194.1+43.48
10高松市0.32188.2-20
11熊本市0.32188.2-17.95
12京都市0.31182.4+106.7
13長崎市0.3176.5+15.38
14さいたま市0.3176.5+172.7
15神戸市0.27158.8-49.06
16鹿児島市0.25147.1+31.58
17金沢市0.25147.1+38.89
18岡山市0.25147.1-43.18
19秋田市0.24141.2+33.33
20横浜市0.24141.2+60
21富山市0.24141.2+84.62
22福井市0.22129.4+175
23徳島市0.2117.6+42.86
24東京都区部0.19111.8+18.75
25大阪市0.19111.8-9.524
26高知市0.18105.9-37.93
27青森市0.18105.9+200
28長野市0.18105.9+157.1
29松江市0.18105.9-30.77
30川崎市0.18105.9-5.263
31大分市0.17100+13.33
32鳥取市0.1694.12+60
33盛岡市0.1694.12+100
34岐阜市0.1694.12+33.33
35宮崎市0.1694.12+45.45
36津市0.1588.24+114.3
37那覇市0.1270.59+50
38千葉市0.1270.59-25
39相模原市0.1164.71-45
40甲府市0.158.82+233.3
41浜松市0.158.82-37.5
42名古屋市0.158.82-44.44
43新潟市0.0952.94+350
44水戸市0.0847.06+14.29
45前橋市0.0847.06-42.86
46大津市0.0741.18-69.57
47仙台市0.0741.18+133.3
48福島市0.0635.29-50
49札幌市0.0635.29+50
50静岡市0.0529.41-28.57
51宇都宮市0.0529.41+66.67
52山形市0.0211.76-75

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

鯛の月間支出の現状と今後

2025年4月時点の鯛の全国平均支出額は112円であり、魚類の中ではやや高めの水準に位置します。前年同月比で+10.89%の上昇は、価格上昇や季節需要、あるいは祝い事等での購入増が影響していると考えられます。購入頻度は全国平均で月0.19回と多くはないものの、特定の地域では習慣的な消費が根付いています


支出額上位都市の特徴

最も支出が多いのは奈良市(306円)で、全国平均の約2.7倍となっています。次いで福岡市(295円)佐賀市(292円)、北9州市(284円)と、9州北部地域が目立って高水準です。これは、祝いの席や法事で鯛を使用する文化が強い地域的特性に加え、地元の漁場からの安定供給も寄与していると見られます。

また、関西地方の都市(奈良・大阪・京都)も全体的に支出が高く、食文化の中で鯛の存在感が大きいことを示しています。


購入頻度と消費の定着度

購入頻度では佐賀市(0.53回)が最も高く、福岡市(0.4回)北9州市(0.39回)が続きます。支出額と頻度が共に高い都市は、日常的に鯛を調理・消費している世帯が多い地域であることが伺えます。1方で、奈良市は支出が突出しているにもかかわらず、購入頻度は0.37回とやや控えめで、単価の高い鯛を購入する傾向が強いと推察されます。


前年同月比から見る変化

前年同月比で最も支出増が大きかったのは福岡市(+103.4%)で、急激な需要増あるいは価格高騰が考えられます。佐賀市(+82.5%)、大阪市(+60.14%)なども大幅に増えており、消費の拡大が特定の都市で顕著です。1方、松山市(-10.2%)や堺市(-9.626%)では減少傾向が見られ、地域ごとに消費動向が異なることが浮き彫りになっています。


文化と市場背景からの考察

鯛は日本において「めでたい魚」として重宝されることから、地域の慣習や祝祭の有無が消費に大きく影響しています。特に関西・9州地方では食文化と結びつきが強く、日常にも浸透していることが支出額・頻度に反映されています。今後もこのような文化的背景が消費動向を左右すると予想されます。

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