魚肉練製品の都市別支出ランキング:長崎・富山・鳥取が上位に

肉・魚

魚肉練製品は全国的に安定した需要があり、西日本の都市(長崎・富山・鳥取など)を中心に支出額が高い傾向が続いています。富山市は支出が減少する一方で購入頻度は全国最多で、価格帯の変化も影響しています。静岡市や川崎市では支出と購入回数の両方が増加し、消費拡大の兆しが見られます。

魚肉練製品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国692100+3.593
1鳥取市1060153.2+17.26
2仙台市1025148.1-12.54
3山口市951137.4+26.63
4長崎市948137-8.228
5川崎市922133.2+49.92
6福島市911131.6-6.179
7富山市879127+20.74
8徳島市851123+22.98
9佐賀市843121.8+39.11
10神戸市822118.8-4.196
11京都市818118.2+53.47
12松江市816117.9+13.65
13奈良市814117.6+46.67
14鹿児島市812117.3+24.35
15横浜市799115.5+23.49
16津市795114.9+14.88
17金沢市781112.9+32.15
18岡山市772111.6+3.071
19宮崎市762110.1+28.5
20高松市756109.2-12.09
21松山市748108.1-11.69
22堺市734106.1-11.57
23山形市732105.8-0.136
24新潟市721104.2+13.54
25大阪市709102.5+21.2
26福井市703101.6+21.63
27福岡市702101.4+6.849
28北九州市702101.4+7.504
29浜松市68799.28-7.909
30水戸市65895.09+20.73
31静岡市65294.22-2.687
32長野市64493.06-16.15
33札幌市64292.77-12.41
34相模原市62890.75-15.59
35千葉市61488.73+0.491
36さいたま市61388.58-0.809
37青森市61288.44-11.82
38東京都区部60787.72-9.941
39高知市60086.71-25
40名古屋市59485.84-1.329
41熊本市59285.55-13.07
42岐阜市57683.24-26.81
43前橋市57282.66+6.32
44和歌山市56982.23-24.83
45甲府市55880.64-11.99
46宇都宮市55580.2-11.06
47秋田市54779.05-20.03
48盛岡市54779.05-20.03
49広島市54779.05-14.66
50大津市53176.73-5.348
51大分市53176.73-8.606
52那覇市45165.17+24.93

月間支出の推移

魚肉練製品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.68100+2.222
1鳥取市5.56151.1+2.773
2富山市5.45148.1+31.96
3山口市5.15139.9+18.66
4長崎市4.99135.6-0.795
5松山市4.96134.8+2.692
6佐賀市4.96134.8+28.5
7徳島市4.91133.4+18.6
8神戸市4.65126.4-6.25
9津市4.65126.4+13.97
10奈良市4.59124.7+50
11宮崎市4.55123.6+17.57
12北九州市4.52122.8+15.9
13京都市4.52122.8+31.78
14金沢市4.48121.7+19.79
15岡山市4.35118.2+0.23
16高松市4.14112.5-2.817
17大阪市4.11111.7+11.68
18福井市4.08110.9+11.48
19福島市4.02109.2-11.45
20福岡市3.89105.7+5.707
21鹿児島市3.86104.9+12.87
22松江市3.86104.9+3.763
23新潟市3.74101.6+7.163
24仙台市3.69100.3-13.38
25水戸市3.68100+25.6
26堺市3.68100-26.84
27静岡市3.6799.73-7.557
28札幌市3.6799.73+2.801
29山形市3.697.83+0.559
30熊本市3.5897.28-10.05
31長野市3.5195.38-12.25
32浜松市3.5195.38-7.632
33岐阜市3.595.11-17.45
34秋田市3.4493.48-11.34
35横浜市3.492.39+12.21
36大分市3.3891.85-6.887
37和歌山市3.3891.85-18.75
38高知市3.3591.03-33.53
39青森市3.2889.13-11.59
40相模原市3.2889.13-13.23
41千葉市3.2488.04+30.65
42広島市3.1986.68-14.93
43大津市3.1685.87-2.769
44さいたま市3.1585.6+1.942
45前橋市3.1485.33-5.136
46川崎市3.184.24+7.639
47盛岡市3.0582.88-13.35
48東京都区部3.0181.79-6.522
49宇都宮市3.0181.79-16.85
50甲府市2.9580.16-12.2
51名古屋市2.6471.74-15.92
52那覇市2.2761.68+23.37

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

魚肉練製品の月間支出の現状と今後

魚肉練製品(かまぼこ、ちくわ、はんぺん等)は、日本の食卓における伝統的かつ日常的な食品であり、全国平均では689円の月間支出が記録されました。前年同月比で+3.45%の増加となっており、依然として安定した需要があることが読み取れます。購入回数は月平均3.73回と、週1回近い頻度で消費されており、調理の手軽さや保存性の高さが背景にあると考えられます。


支出金額の上位都市の特徴

  • 長崎市(1172円) 全国1位の支出で、9州地方特有の練製品文化が色濃く反映されています。月平均5.5回の購入は高水準で、地域料理や行事食に多く用いられていることが伺えます。

  • 富山市(1122円) 北陸地域の特徴として、魚介類の消費が豊富で、練製品も例外ではありません。支出は前年比で-35.5%と大きく減少しましたが、購入回数は5.84回と全国最多で、価格帯の変動や安価品の購入傾向が影響している可能性があります。

  • 鳥取市(1004円)・山口市(936円)・徳島市(889円) これらの地域も伝統的な練製品の需要が根強く、いずれも購入回数が5回前後と高頻度であることが特徴です。特に鳥取市では前年比+22.4%、山口市で+29.1%と大きな伸びを見せています。


支出・購入頻度から見た地域文化

西日本の都市(長崎、徳島、高松など)では、魚肉練製品が日常食材として定着しており、家庭料理や惣菜としての利用が浸透していることが、支出や購入頻度の高さに反映されています。加えて、静岡市や川崎市など太平洋沿岸都市でも支出額が高めで、特に川崎市では前年比+90.7%の大幅増が注目されます。背景には家庭内調理回帰や地元商品の見直しなどの消費行動の変化が考えられます。


支出の増減から見た今後の傾向

富山市のように支出額が減少しても購入回数は増加している例もあり、価格の低下や小分け製品の普及が支出金額の低下に影響を与えている可能性があります。逆に、川崎市や静岡市のように支出・回数ともに伸びている地域では、消費者の購買意欲そのものが高まっていることがうかがえます。

また、神戸市のように支出が減少傾向(-10.1%)でも1定の購入頻度が維持されており、家庭での継続的な需要の存在を示唆しています。

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