魚介類支出は富山市がトップ!魚介類支出ランキング

肉・魚

2025年4月時点での魚介類の全国平均支出は5,889円。最も高いのは富山市で7,754円、次いで千葉市、東京都区部が続きます。富山市は購入頻度も最多で20.11回。川崎市や松江市では前年比で2~4割の大幅増が見られ、地域ごとの食文化や価格変動が支出に影響を与えています。

魚介類の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国6048100+3.686
1富山市7916130.9+1.331
2長野市7757128.3+17.69
3横浜市7397122.3+13.63
4青森市7244119.8+2.854
5京都市7203119.1+25.79
6奈良市7033116.3+17.79
7津市6890113.9+33.04
8松江市6829112.9+17.28
9長崎市6766111.9+11.21
10東京都区部6725111.2+3.318
11川崎市6508107.6+11.23
12堺市6481107.2-6.14
13水戸市6408106+17.71
14千葉市6385105.6-2.146
15山口市6377105.4+1.545
16福島市6337104.8+2.127
17相模原市6278103.8-1.196
18秋田市6233103.1-15.51
19仙台市6220102.8-5.572
20金沢市6196102.4+21.18
21静岡市6146101.6-7.994
22大阪市6138101.5+18.86
23福井市6069100.3+31.79
24名古屋市6062100.2+16
25岡山市597798.83+7.134
26大津市594798.33+6.121
27新潟市592798+11.56
28札幌市592497.95-7.783
29盛岡市590897.69-7.803
30甲府市590197.57+11.59
31鳥取市568493.98-2.37
32神戸市560592.68-27.14
33さいたま市560492.66-14.02
34宮崎市559492.49+13.91
35山形市556191.95-14.37
36熊本市549690.87+10.74
37浜松市548190.63-16.66
38福岡市545490.18+4.044
39北九州市542989.77-12.44
40徳島市540289.32+0.465
41広島市538889.09+13.86
42和歌山市536988.77-9.123
43佐賀市525986.95+29.37
44岐阜市522986.46-9.266
45松山市521486.21-7.7
46大分市517485.55+34.92
47高松市509284.19-6.603
48宇都宮市508684.09+2.088
49前橋市502883.13-12.25
50鹿児島市489480.92-7.521
51高知市489280.89-11.74
52那覇市421169.63-0.0475

月間支出の推移

魚介類の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国14.28100+0.919
1富山市19.61137.3+7.57
2秋田市18.65130.6-10.38
3長野市18.53129.8+7.984
4青森市17.69123.9-4.688
5長崎市17.41121.9+19.9
6津市16.33114.4+17.48
7山口市16.28114+5.236
8奈良市16.27113.9+21.42
9鳥取市16.09112.7-5.13
10堺市15.94111.6-8.548
11京都市15.93111.6+14.94
12新潟市15.85111+15.61
13松江市15.73110.2+5.429
14福島市15.68109.8-7.109
15岡山市15.48108.4+4.453
16金沢市15.44108.1+17.95
17宮崎市15.36107.6+3.995
18盛岡市15.3107.1-14.14
19山形市15.21106.5-6.515
20福井市15.08105.6+13.98
21徳島市15.08105.6+1.14
22仙台市15.06105.5-8.45
23水戸市14.92104.5+11.68
24静岡市14.85104-7.188
25松山市14.64102.5-6.454
26横浜市14.61102.3+4.506
27相模原市14.43101.1-5.871
28札幌市14.42101-2.304
29佐賀市14.38100.7+18.65
30神戸市14.1699.16-20.58
31大阪市14.0498.32+8.083
32東京都区部1498.04-2.235
33北九州市13.8897.2-3.745
34甲府市13.5895.1-6.731
35大津市13.4293.98-0.813
36高知市13.3793.63-17.77
37浜松市13.3593.49-13.09
38さいたま市13.3493.42-10.23
39高松市13.2893-5.211
40川崎市13.2893+7.01
41千葉市13.0891.6-2.315
42熊本市13.0691.46-2.246
43福岡市13.0291.18+8.229
44大分市12.9390.55+16.8
45岐阜市12.7389.15-13.4
46鹿児島市12.7189.01-8.098
47広島市12.4587.18+0.565
48和歌山市12.386.13-18.33
49前橋市12.1685.15-19.04
50名古屋市12.184.73-2.419
51宇都宮市12.0384.24-9.276
52那覇市9.2164.5-3.053

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

魚介類の月間支出の現状と今後

魚介類は日本の食生活に深く根付いた食材であり、その支出額や購入頻度は地域によって大きく異なります。2025年4月時点での全国平均支出は月額5,889円ですが、都市ごとに支出の高さや増減、購入スタイルには顕著な差があり、食文化や生活コスト、物価動向が色濃く反映されています。


支出額トップの富山市──伝統的な魚食文化の反映

富山市は7,754円と、全国平均を約1,900円上回る圧倒的な魚介類支出額でトップに立っています。月間購入回数も20.11回と全国最多で、ほぼ毎日購入している計算になります。これは富山湾の豊富な海産物を背景とした強い魚食文化があり、鮮魚の地産地消が進んでいることを示しています。ただし前年比では-8.084%と支出額が減少しており、物価高や購買抑制の傾向も1部で見られます。


首都圏の堅調な伸び──千葉市・東京都区部・横浜市・川崎市

千葉市(7,268円)、東京都区部(6,994円)、横浜市(6,833円)、川崎市(6,553円)と、首都圏の主要都市は魚介類支出の上位を占めています。特に川崎市は前年比+24.49%、横浜市は+17.22%と大幅な伸びを記録しており、都市部での健康志向や家庭内調理の増加が要因と考えられます。これらの都市は鮮魚の入手が比較的容易な地域であり、魚介類を日常的に取り入れる消費行動が根付いています。


近畿地方の上昇傾向──奈良市・京都市・大阪市

近畿圏では奈良市(6,786円)、京都市(6,782円)、大阪市(6,615円)が上位に位置し、いずれも前年比プラスとなっています。特に大阪市は+14.45%、奈良市は+9.26%と2桁に迫る伸びを記録しています。奈良市は内陸県ながら、購入回数は15.69回と高水準で、冷凍や加工品を含めた魚介類消費の広がりがうかがえます。


中国・9州地方の安定的な魚介需要──長崎市・松江市

長崎市(6,490円)と松江市(6,431円)は、いずれも水産資源に恵まれた地域で、魚介類消費が文化として根付いています。特に松江市は前年比+41.71%という異常なまでの急増を示し、購入頻度も+37.15%と大幅な上昇。この背景には、地元での水揚げ価格や観光需要、自炊率の変化などが関係している可能性があります。長崎市も+8.4%と安定的な増加を見せています。


購入頻度に見る地道な魚消費──秋田・長野・青森など

支出額で上位にないものの、秋田市(17.59回)、長崎市(17.33回)、長野市(16.45回)、青森市(16.41回)といった都市は、購入頻度が全国平均(14.26回)を大きく上回っています。日常的に少量ずつ購入するスタイルが根付いており、地域密着型の消費傾向が表れています。ただし、青森市では前年比-12.53%、秋田市でも-6.38%といった減少もあり、消費の調整が進んでいる様子も見られます。


まとめ──魚介類支出に見る地域特性と変化の兆し

日本各地の魚介類支出は、地域の文化・地理・物価と密接に関連しており、特に富山市や首都圏、近畿圏で高水準が見られます。1方、消費スタイルの変化や価格の上昇により、従来の高支出都市で支出減がみられる場合もあります。購入頻度と支出の関係から、地域によって「高頻度少額」型と「低頻度高額」型の違いがあることも明らかです。今後は食生活の多様化や健康意識の高まりが、さらなる地域差を生み出す要因となるでしょう。

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