魚介の缶詰支出ランキング｜新潟・那覇・東北地域で高まる需要傾向

2025年4月の魚介の缶詰の全国平均支出は248円で、新潟市が480円と最も高い。那覇市は購入頻度が最も高く、備蓄文化が背景にあると見られる。東北や九州の都市でも支出が増加しており、保存性や利便性が評価されている。今後は災害備蓄や調理用途の拡大によってさらに消費が伸びる可能性がある。

魚介の缶詰の月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	248	100	+7.826
1	新潟市	480	193.5	+57.89
2	那覇市	366	147.6	-14.29
3	宇都宮市	329	132.7	-4.913
4	山形市	321	129.4	+15.88
5	津市	311	125.4	+27.46
6	秋田市	310	125	+25
7	福島市	291	117.3	+29.33
8	佐賀市	288	116.1	+88.24
9	大分市	280	112.9	+73.91
10	盛岡市	271	109.3	+46.49
11	奈良市	267	107.7	-3.61
12	前橋市	265	106.9	-8.621
13	札幌市	259	104.4	-5.128
14	千葉市	258	104	-64.61
15	広島市	253	102	+22.22
16	横浜市	251	101.2	-13.75
17	東京都区部	251	101.2	-17.16
18	仙台市	251	101.2	-22.29
19	鳥取市	245	98.79	+97.58
20	青森市	242	97.58	-21.17
21	山口市	241	97.18	+18.14
22	金沢市	237	95.56	+2.155
23	長野市	236	95.16	-27.38
24	水戸市	230	92.74	+8.491
25	北九州市	230	92.74	-6.122
26	鹿児島市	229	92.34	-12.6
27	浜松市	226	91.13	-43.36
28	熊本市	225	90.73	+11.39
29	名古屋市	224	90.32	+4.673
30	京都市	214	86.29	-0.465
31	高松市	211	85.08	+24.12
32	福岡市	210	84.68	-1.869
33	相模原市	210	84.68	-28.08
34	大阪市	210	84.68	+13.51
35	甲府市	208	83.87	-32.03
36	福井市	207	83.47	+115.6
37	岐阜市	207	83.47	-18.82
38	大津市	207	83.47	+7.254
39	神戸市	205	82.66	+36.67
40	松江市	203	81.85	+40.97
41	和歌山市	203	81.85	+38.1
42	岡山市	194	78.23	+0.518
43	松山市	191	77.02	+22.44
44	静岡市	190	76.61	+11.11
45	徳島市	184	74.19	-8.911
46	堺市	184	74.19	-14.02
47	宮崎市	181	72.98	+15.29
48	川崎市	173	69.76	-30.52
49	長崎市	172	69.35	+32.31
50	高知市	166	66.94	-19.02
51	富山市	155	62.5	+40.91
52	さいたま市	133	53.63	-63.26

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.61	100	+3.39
1	那覇市	1.06	173.8	+4.95
2	新潟市	0.97	159	+34.72
3	秋田市	0.9	147.5	+21.62
4	盛岡市	0.9	147.5	+63.64
5	青森市	0.83	136.1	-8.791
6	仙台市	0.8	131.1	+6.667
7	鳥取市	0.76	124.6	+85.37
8	札幌市	0.76	124.6	+16.92
9	前橋市	0.76	124.6	-7.317
10	宇都宮市	0.74	121.3	-11.9
11	奈良市	0.73	119.7	+23.73
12	高松市	0.68	111.5	+54.55
13	福島市	0.66	108.2	+4.762
14	広島市	0.66	108.2	+10
15	山形市	0.66	108.2	-17.5
16	神戸市	0.64	104.9	+36.17
17	浜松市	0.63	103.3	-37.62
18	津市	0.63	103.3	-12.5
19	松江市	0.63	103.3	+61.54
20	大分市	0.62	101.6	+21.57
21	佐賀市	0.62	101.6	+37.78
22	長野市	0.61	100	-32.22
23	宮崎市	0.61	100	+8.929
24	福岡市	0.6	98.36	-3.226
25	福井市	0.6	98.36	+93.55
26	熊本市	0.6	98.36	+9.091
27	東京都区部	0.59	96.72
28	山口市	0.59	96.72	-3.279
29	千葉市	0.59	96.72	-25.32
30	鹿児島市	0.58	95.08	-6.452
31	甲府市	0.58	95.08	-24.68
32	岡山市	0.58	95.08	-4.918
33	岐阜市	0.57	93.44	-6.557
34	大阪市	0.57	93.44	+11.76
35	水戸市	0.56	91.8	-5.085
36	横浜市	0.56	91.8	-21.13
37	大津市	0.56	91.8	+5.66
38	和歌山市	0.56	91.8	+33.33
39	北九州市	0.55	90.16	-16.67
40	静岡市	0.52	85.25	+6.122
41	京都市	0.51	83.61	-3.774
42	長崎市	0.5	81.97	+35.14
43	金沢市	0.5	81.97	-9.091
44	相模原市	0.5	81.97	-32.43
45	松山市	0.49	80.33	-2
46	堺市	0.49	80.33	-7.547
47	名古屋市	0.47	77.05	-17.54
48	高知市	0.45	73.77	-28.57
49	徳島市	0.44	72.13	-26.67
50	川崎市	0.43	70.49	-24.56
51	富山市	0.41	67.21	+7.895
52	さいたま市	0.35	57.38	-50.7

月間購入回数の推移

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魚介の缶詰の月間支出の現状と今後

2025年4月時点における魚介の缶詰の全国平均支出額は248円、月間購入頻度は0.61回で、前年同月比で支出は+7.826%と微増。物価の影響に加え、非常食・保存食としての認知の高まりが背景にあるとみられる。特に地方都市を中心に支出額が伸びる傾向が顕著である。

支出トップの新潟市とその背景

支出額1位は新潟市（480円、+57.89%）で、購入頻度も0.97回（+34.72%）と高水準。新潟は魚介類全般の消費が伝統的に多く、加工品としての缶詰も食卓に定着していることが要因と考えられる。家庭内備蓄や、冬場の保存食ニーズも関連している。

那覇市―高頻度と減少傾向の交差

2位は那覇市（366円）で、購入頻度1.06回と全国最多。1方、支出は前年比-14.29%と減少しており、缶詰の単価の低下や安価商品へのシフトが示唆される。台風など災害リスクに備える文化が背景にあり、日常的な缶詰消費が浸透している地域である。

東北地方の高支出地域

秋田市（310円、+25%）、山形市（321円、+15.88%）、盛岡市（271円、+46.49%）など、東北地方の都市が上位に多く含まれている。いずれも購入頻度も0.9回前後と高く、長い冬季や交通インフラ事情が保存性の高い缶詰需要を下支えしていると見られる。

北関東・中部圏の都市の台頭

宇都宮市（329円、-4.91%）、福島市（291円、+29.33%）など、北関東でも支出は高い。宇都宮市では支出が高水準ながら、購入頻度が0.74回とやや控えめで、高単価の缶詰が好まれる傾向か。福島市は震災以降、備蓄習慣が根付きやすく、消費が堅調に推移していることも想定される。

9州勢の躍進

佐賀市（288円、+88.24%）や大分市（280円、+73.91%）は前年同月比で非常に大きな伸びを示している。これらの都市では、地場産魚介の加工需要が高まり、地域ブランド缶詰が普及してきた可能性がある。

支出と購入頻度のギャップ分析

高支出で高頻度な都市（新潟市、秋田市、盛岡市など）は家庭内常備の意識が高いことがうかがえる。1方、那覇市のように購入頻度が高くても支出が減っているケースは、単価抑制や選択肢の多様化が進んでいると分析できる。宇都宮市のように支出が高くても頻度が低い場合は、贈答用や高級缶詰の購入が中心になっていると考えられる。