魚介の漬物支出ランキング|富山・長野が全国平均の2倍超

肉・魚

2025年4月時点で魚介の漬物の全国平均支出は203円、富山市が532円で全国トップ。長野市や金沢市など北陸・東北に高支出都市が集中し、発酵文化や家庭料理の伝統が反映されている。購入頻度も富山や青森などで高く、都市部でも川崎市などで需要増。地域文化が支出傾向に強く影響している。

魚介の漬物の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国199100-7.009
1京都市788396+258.2
2青森市439220.6-12.55
3新潟市390196+3.723
4長野市386194-10.65
5甲府市352176.9+2.924
6福島市324162.8+2.857
7秋田市321161.3+10.69
8東京都区部307154.3+22.31
9金沢市286143.7+66.28
10相模原市281141.2+5.243
11札幌市276138.7+50.82
12富山市276138.7-32.85
13岐阜市264132.7+112.9
14さいたま市255128.1-38.85
15川崎市250125.6-32.43
16福井市248124.6+5.085
17千葉市239120.1+21.32
18水戸市228114.6+28.81
19山形市223112.1-15.85
20仙台市206103.5-10.04
21横浜市204102.5-22.73
22前橋市203102-33.66
23松江市202101.5+98.04
24北九州市200100.5+61.29
25名古屋市19497.49+53.97
26盛岡市19095.48-22.45
27堺市19095.48-1.554
28静岡市18190.95-27.02
29福岡市17487.44+9.434
30大津市16683.42-18.63
31広島市16582.91+51.38
32大阪市16482.41+16.31
33宇都宮市15879.4-46.26
34津市15678.39+52.94
35浜松市15276.38-49.33
36奈良市13266.33-26.26
37神戸市12361.81-57.88
38岡山市11959.8+30.77
39高知市11457.29-17.99
40徳島市11256.28-8.943
41佐賀市11055.28-25.68
42和歌山市10954.77+28.24
43鳥取市10150.75-2.885
44鹿児島市9949.75-36.13
45宮崎市9748.74-34.01
46高松市9648.24+43.28
47長崎市8643.22-14.85
48山口市8241.21-35.43
49大分市7638.19+20.63
50那覇市6934.67-9.211
51熊本市6432.16-44.83
52松山市3919.6-31.58

月間支出の推移

魚介の漬物の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.38100-2.564
1青森市1.06278.9-17.83
2秋田市0.88231.6+12.82
3甲府市0.82215.8+38.98
4長野市0.75197.4
5新潟市0.69181.6-9.211
6福島市0.67176.3-22.99
7札幌市0.65171.1+71.05
8相模原市0.61160.5+56.41
9山形市0.54142.1-22.86
10富山市0.54142.1-32.5
11金沢市0.52136.8+18.18
12盛岡市0.52136.8-28.77
13さいたま市0.52136.8-11.86
14東京都区部0.5131.6+31.58
15千葉市0.46121.1+24.32
16水戸市0.45118.4-2.174
17仙台市0.44115.8+10
18福井市0.43113.2+2.381
19横浜市0.42110.5-10.64
20岐阜市0.38100+46.15
21宇都宮市0.3797.37-30.19
22浜松市0.3694.74-41.94
23川崎市0.3694.74-26.53
24大津市0.3694.74-2.703
25松江市0.3592.11+45.83
26静岡市0.3489.47-42.37
27津市0.3489.47+36
28前橋市0.3489.47-54.05
29京都市0.3489.47+47.83
30名古屋市0.378.95+20
31鹿児島市0.2976.32-6.452
32徳島市0.2976.32
33福岡市0.2873.68
34広島市0.2873.68+16.67
35岡山市0.2873.68+47.37
36佐賀市0.2771.05-12.9
37神戸市0.2668.42-33.33
38大阪市0.2668.42-21.21
39北九州市0.2565.79-7.407
40宮崎市0.2463.16-38.46
41奈良市0.2463.16-20
42高知市0.2360.53+53.33
43鳥取市0.2257.89-18.52
44高松市0.2257.89+22.22
45長崎市0.2155.26-19.23
46和歌山市0.2155.26
47堺市0.1847.37-50
48大分市0.1642.11+6.667
49那覇市0.1231.58-42.86
50熊本市0.1128.95-60.71
51山口市0.0923.68-70
52松山市0.0821.05-38.46

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

魚介の漬物の月間支出の現状と今後

2025年4月時点での全国の世帯あたり魚介の漬物の月間平均支出は203円、購入頻度は0.41回。前年同月比では支出が-4.695%、購入頻度は-8.889%と、全国的には減少傾向にある。これは健康志向や塩分制限の高まり、家庭内での調理の簡略化などが背景にあると考えられる。


トップは富山市―伝統と嗜好の両立

支出額でトップを記録したのは富山市(532円)で、全国平均の2.5倍以上。前年同月比でも+36.41%と大幅増加しており、購入頻度も0.99回(+33.78%)とほぼ月1回の高水準を維持している。北陸地方に根付く発酵食文化や、家庭での副菜需要が強く反映されていると考えられる。


高支出地域の構成―長野、青森、金沢、山形

2位の長野市(417円、+30.72%)は伝統的に漬物文化が根強く、魚介を使った珍味系の漬物も多い。購入頻度は0.92回と高く、安定した消費が続いている。3位の青森市(354円)も支出額が高いが、-30.45%の減少と購入頻度も-30.94%減と落ち込んでおり、需要の減退傾向が見られる。金沢市(338円)は前年同月比+129.9%、購入頻度も+110.7%と急増しており、観光地や地場食材の再評価が影響していると考えられる。


東北・北陸に偏る消費の地理的特徴

上位10都市のうち青森、山形、札幌、新潟、金沢、富山、長野といった北日本と北陸圏の都市が多数を占めている。これらの地域は気候的に塩蔵・発酵食品の文化が発達しており、魚介の漬物が長く保存食・酒肴として親しまれてきた歴史がある。


都市部でも根付く需要―川崎市・東京都区部

川崎市(291円)東京都区部(265円)も上位にランクイン。いずれも前年同月比で増加しており(+50%、+13.73%)、都市部でも高齢者層や地方出身者を中心に1定の需要が継続している。特に川崎市は購入頻度0.6回(+33.33%)と、都市圏としては非常に高水準。


消費頻度から見える傾向と文化的背景

全国平均は0.41回だが、富山、長野、青森などでは月1回近く購入しており、家庭で常備菜やご飯のお供として使う傾向が強い。1方、仙台や盛岡、秋田といった地域では支出水準は高いものの、購入頻度が減少しており(いずれも前年比マイナス)、世代交代や消費の変化が進んでいる可能性がある。


今後の注目点と展望

全体としては減少傾向だが、1部地域では急増している都市もあり、伝統食材の再評価や観光・地場振興の影響がうかがえる。特に金沢や富山のように、文化・観光と結びついた商品展開が功を奏している地域では今後も支出が維持・拡大する可能性が高い。

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