魚介のつくだ煮支出ランキング｜京都・大津・奈良で高水準の背景とは

2025年4月の魚介のつくだ煮の全国平均支出は66円で、京都市が233円でトップ。大津、奈良、名古屋など近畿・東海地域で支出・購入頻度ともに高く、地域の味付け文化が反映されている。一方で、秋田や岐阜などでは支出が減少傾向にあり、今後は若年層の嗜好への対応が課題となる。

魚介のつくだ煮の月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年9月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	61	100	+3.39
1	長野市	137	224.6	+59.3
2	名古屋市	127	208.2	+122.8
3	大津市	117	191.8	+7.339
4	北九州市	109	178.7	+194.6
5	静岡市	106	173.8	-14.52
6	青森市	106	173.8	+783.3
7	甲府市	102	167.2	+64.52
8	浜松市	100	163.9	+69.49
9	岐阜市	96	157.4	-19.33
10	堺市	95	155.7	-20.17
11	福岡市	86	141	+120.5
12	宮崎市	81	132.8	+440
13	秋田市	80	131.1	+26.98
14	津市	77	126.2	-3.75
15	横浜市	71	116.4	-36.61
16	山形市	65	106.6	-29.35
17	奈良市	61	100	-35.11
18	大阪市	60	98.36	+9.091
19	札幌市	55	90.16	+120
20	川崎市	55	90.16	+25
21	東京都区部	53	86.89	-34.57
22	佐賀市	53	86.89	+130.4
23	京都市	51	83.61	-47.96
24	高知市	50	81.97	-5.66
25	和歌山市	50	81.97	-39.02
26	千葉市	49	80.33	+48.48
27	盛岡市	46	75.41	+187.5
28	岡山市	45	73.77	+28.57
29	松江市	43	70.49	+290.9
30	新潟市	43	70.49	-14
31	広島市	43	70.49	-15.69
32	福島市	42	68.85	+68
33	相模原市	41	67.21	-21.15
34	富山市	41	67.21	-59.41
35	鹿児島市	40	65.57	-21.57
36	水戸市	40	65.57	-56.52
37	前橋市	38	62.3	-39.68
38	さいたま市	32	52.46	+166.7
39	鳥取市	30	49.18	-30.23
40	福井市	30	49.18	-16.67
41	宇都宮市	29	47.54	+20.83
42	徳島市	27	44.26	-12.9
43	山口市	27	44.26	-63.51
44	長崎市	26	42.62	-58.73
45	高松市	24	39.34	-17.24
46	大分市	24	39.34
47	金沢市	23	37.7	-76.77
48	神戸市	17	27.87	-84.82
49	仙台市	17	27.87	-56.41
50	熊本市	10	16.39	-70.59
51	松山市	10	16.39	-56.52
52	那覇市	7	11.48	+133.3

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年9月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.14	100	+7.692
1	甲府市	0.31	221.4	+82.35
2	名古屋市	0.3	214.3	+66.67
3	長野市	0.25	178.6	+92.31
4	静岡市	0.24	171.4	-4
5	浜松市	0.24	171.4	+71.43
6	岐阜市	0.24	171.4	-27.27
7	秋田市	0.22	157.1	+4.762
8	津市	0.21	150	+23.53
9	横浜市	0.18	128.6	+20
10	山形市	0.17	121.4
11	大阪市	0.16	114.3	+60
12	堺市	0.16	114.3	-44.83
13	千葉市	0.16	114.3	+60
14	京都市	0.16	114.3	-20
15	福岡市	0.15	107.1	+50
16	宮崎市	0.15	107.1	+200
17	福島市	0.14	100	+180
18	大津市	0.14	100	-12.5
19	盛岡市	0.13	92.86	+160
20	和歌山市	0.13	92.86	-13.33
21	高知市	0.12	85.71	+100
22	水戸市	0.12	85.71	-50
23	松江市	0.12	85.71	+300
24	東京都区部	0.12	85.71	+9.091
25	新潟市	0.12	85.71	-20
26	奈良市	0.12	85.71	-14.29
27	前橋市	0.12	85.71	-33.33
28	相模原市	0.11	78.57	-8.333
29	北九州市	0.11	78.57	+10
30	鹿児島市	0.1	71.43	+11.11
31	青森市	0.09	64.29	+200
32	福井市	0.09	64.29	-10
33	広島市	0.09	64.29	-10
34	富山市	0.09	64.29	-60.87
35	高松市	0.08	57.14	-11.11
36	長崎市	0.08	57.14	-52.94
37	岡山市	0.08	57.14	-20
38	佐賀市	0.08	57.14	+33.33
39	さいたま市	0.08	57.14	+33.33
40	鳥取市	0.07	50	-41.67
41	金沢市	0.07	50	-53.33
42	札幌市	0.07	50
43	山口市	0.07	50	-56.25
44	大分市	0.07	50	+16.67
45	徳島市	0.06	42.86	-40
46	川崎市	0.06	42.86	-50
47	仙台市	0.06	42.86	-25
48	宇都宮市	0.05	35.71	-44.44
49	神戸市	0.04	28.57	-69.23
50	熊本市	0.03	21.43	-66.67
51	松山市	0.03	21.43	-50
52	那覇市	0.02	14.29	+100

月間購入回数の推移

家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

家計調査は、統計理論に基づき選定された全国約9千世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しています。　家計調査の結果は、我が国の景気動向の把握、生活保護基準の検討などの基礎資料として利用のほか、地方公共団体、民間の会社な...

詳細なデータとグラフ

小売物価統計調査小売物価統計調査（動向編） | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

小売物価統計調査は、消費者物価指数やその他物価に関する基礎資料を得ることを目的とした調査です。毎月、全国的規模で国民の消費生活上重要な財の小売価格、サービスの料金及び家賃を、店舗及び世帯を対象に調査しています。調査結果は、年金等の給付見直し...

魚介のつくだ煮の月間支出の現状と今後

2025年4月時点での全国平均の世帯支出は66円、平均購入頻度は0.15回。つくだ煮は保存性が高く、少量消費の食品であるため支出額も頻度も控えめだが、前年同月比では+11.86%と全体的に支出が増加している。

支出トップは京都市―伝統食文化が反映

支出額で全国トップを記録したのは京都市（233円）。前年同月比では+115.7%の大幅増で、平均購入頻度も0.21回と全国平均を上回る。京料理に代表される繊細な味付けの文化の中で、つくだ煮はご飯のお供や酒肴として根強い支持を受けている。

滋賀・奈良・名古屋と続く近畿・東海圏の強さ

2位は大津市（158円、+159%）、3位は神戸市（111円、-8.26%）、4位は奈良市（109円、+109.6%）と近畿地方が上位を占める。特に奈良市では購入頻度も0.23回（+155.6%）と伸びが著しく、家庭での常備食としての定着が推測される。名古屋市（103円、+186.1%）も注目で、購入頻度0.28回は全国トップ。東海地域における濃い味付けの嗜好が、つくだ煮の消費に直結していると考えられる。

その他の高支出都市―東北・北陸から関東へ

秋田市（102円）は上位に入っているが、支出-17.07%、購入頻度-50%と減少傾向が強い。かつての常備食としての需要が高齢化や食生活の変化で縮小していることが背景にあると見られる。横浜市（90円、+66.67%）や福井市（82円、+74.47%）は都市部・地方中核市として安定した消費が見られ、特に横浜市は購入頻度0.22回（+46.67%）と伸びている。

購入頻度と支出の相関

名古屋市、岐阜市、奈良市、大津市といった高支出都市では、購入頻度も全国平均を大きく上回っている。つくだ煮は比較的単価が安く、購入頻度が上昇すれば支出額も比例して上がる傾向が顕著に見られる。1方、京都市や福井市のように支出が高くても頻度は0.21回とやや低い例もあり、高単価な贈答品や品質の高いつくだ煮を選ぶ傾向も推察される。