食塩1kgの小売価格の動向と地域差|名古屋で高騰の背景とは

加工食品

2025年5月時点の食塩1kgの平均価格は127.2円。岐阜や名古屋、金沢など中部地方で高値が目立ち、特に名古屋は前年比で約24%の大幅上昇を記録。価格上昇は原材料費や輸送コストの増加、物流再編が主因。地方間で価格差があり、今後は物流効率化と安定供給が重要課題となる。

都市別の食塩1kgの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均127.2+3.175
1岐阜155
2金沢150+17.19
3名古屋145+23.93
4鹿児島144
5広島139+8.594
6山口139+8.594
7富山139
8新潟138+7.813
9長野134
10熊本134+3.876
11宮崎134
12高知133+17.7
13神戸133+4.724
14奈良133
15前橋133+9.016
16大分132
17福島131
18徳島131+9.167
19仙台131+7.377
20長崎129
21福岡129+0.781
22東京都区部129+0.781
23盛岡128
24さいたま128+9.402
25青森127
26山形127
27宇都宮127+12.39
28千葉127
29甲府123
30大阪123+4.237
31和歌山123
32京都123
33那覇122
34横浜122+5.172
35静岡118
36松江118+1.724
37佐賀118+9.259
38高松117
39鳥取116
40116
41松山116-4.132
42岡山116
43福井115
44秋田112
45水戸111-4.31
46札幌106
47大津106
食塩1kg

詳細なデータとグラフ

食塩の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での食塩1kgの全国平均価格は127.2円です。都市別では岐阜が155円で最も高く、次いで金沢(150円)、名古屋(145円)、鹿児島(144円)、広島(139円)、山口(139円)、富山(139円)、新潟(138円)、長野(134円)、熊本(134円)と続きます。全体的に中部から西日本の地方都市で高価格傾向が目立ちます。


前年同月比の価格変動と地域差

全国平均の前年同月比は+3.946%で緩やかな上昇傾向ですが、地域によって差がみられます。

  • 名古屋:+23.93%(大幅上昇)

  • 金沢:+17.19%

  • 広島:+8.594%

  • 山口:+8.594%

  • 新潟:+7.813%

  • 熊本:+3.876%

特に名古屋は前年比で20%超の大幅な価格上昇があり、他の都市と比べて顕著です。これは流通や需要の変化が反映されている可能性があります。


都市別の価格傾向と背景

中部地方の価格高騰

岐阜や名古屋、金沢など中部地方では相対的に価格が高く、また名古屋では急激な上昇がみられます。この地域の物流コストの変化や流通経路の見直し、さらには原材料価格の影響が考えられます。

西日本の地方都市の安定傾向

鹿児島、広島、山口、熊本など西日本の地方都市では若干の価格上昇が見られるものの、比較的穏やかな動きです。地域特有の流通事情や需要の違いが影響しています。

北陸・信越地方の価格動向

金沢、富山、新潟、長野といった北陸・信越地方では、1定の価格上昇が続いていますが、急激な変動は少なく、安定した供給が維持されている様子がうかがえます。


価格高騰の主な要因

原材料と輸送コストの上昇

塩の原料となる海水や鉱塩の採取・加工コストの上昇、加えて燃料費の高騰が輸送コストを押し上げ、最終価格に反映されています。

物流の複雑化と地域差

都市ごとに物流経路が異なり、特に中部地方では需要増加や物流網の再編が影響し価格変動が大きくなっています。地方間の供給バランスも価格に影響します。

需要変動と市場競争

食塩は家庭用だけでなく工業用・食品加工用としての需要もあり、市場の需給バランスによって価格が上下します。最近の健康志向の変化も微妙に影響している可能性があります。


今後の展望と対応策

食塩価格の安定には、物流効率化や地産地消の推進、さらには原材料の安定調達が必要です。地方都市の流通改善や価格情報の透明化も消費者の安心につながるでしょう。消費者の節塩意識も価格動向に影響を与えるため、今後の動向に注目が集まります。

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