音楽月謝支出ランキング2025|松江市が全国平均の5倍でトップに

教養娯楽

2025年4月時点の音楽月謝支出では、松江市が全国平均の約5倍と最も高く、横浜市や盛岡市も上位を占めています。秋田市や浜松市では前年比で400%以上の伸びを見せており、地方都市でも音楽教育が急速に浸透しています。利用頻度の増加も含め、地域による文化教育の差が鮮明に表れています。

音楽月謝の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国364100+6.745
1盛岡市1390381.9+565.1
2東京都区部856235.2+163.4
3富山市840230.8-19.92
4福岡市782214.8+240
5金沢市715196.4+119.3
6山形市702192.9+114.7
7長野市666183+239.8
8横浜市646177.5-37.46
9名古屋市639175.5+26.04
10秋田市611167.9
11浜松市563154.7+19.79
12佐賀市464127.5-64.2
13松江市460126.4+51.82
14岐阜市451123.9-58.62
15大阪市444122+200
16新潟市437120.1-30.52
17高知市431118.4+21.75
18堺市425116.8+52.88
19水戸市423116.2-21.38
20甲府市371101.9+231.3
21山口市364100-20.18
22広島市35497.25-47.56
23仙台市33190.93+298.8
24福島市31987.64+138.1
25岡山市29881.87-34.93
26徳島市27776.1-21.53
27相模原市27575.55+14.11
28津市26873.63-79.13
29鹿児島市26271.98-5.755
30札幌市26171.7+41.85
31熊本市25971.15+23.92
32高松市24968.41+14.22
33大津市24567.31-46.39
34宇都宮市21458.79-77.62
35神戸市18149.73-8.586
36宮崎市16946.43+85.71
37さいたま市15342.03-79.65
38千葉市15041.21+138.1
39長崎市14239.01+273.7
40那覇市13637.36+209.1
41松山市9927.2-86.27
42奈良市9024.73-39.6
43川崎市8122.25-53.98
44北九州市8122.25
45前橋市7921.7-52.12
46福井市5314.56-84.94
47和歌山市4311.81-44.16
48大分市328.791-89.91
49鳥取市00-100
50静岡市00-100
51青森市00-100
52京都市00

月間支出の推移

音楽月謝の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.05100+25
1金沢市0.09180+80
2富山市0.09180+12.5
3佐賀市0.09180-30.77
4相模原市0.08160+166.7
5盛岡市0.08160+60
6東京都区部0.08160+166.7
7神戸市0.07140+133.3
8横浜市0.07140-41.67
9前橋市0.07140+133.3
10高知市0.06120+50
11浜松市0.06120+20
12新潟市0.06120-33.33
13岡山市0.06120+20
14宮崎市0.06120+200
15大阪市0.06120+100
16大津市0.06120-14.29
17福岡市0.05100+150
18熊本市0.05100-16.67
19岐阜市0.05100-16.67
20山形市0.05100
21山口市0.05100
22名古屋市0.05100-16.67
23仙台市0.05100+400
24長野市0.0480+33.33
25秋田市0.0480
26甲府市0.0480+100
27津市0.0480-55.56
28水戸市0.0480-50
29松江市0.0480
30徳島市0.0480-73.33
31奈良市0.0480+33.33
32鹿児島市0.0360-50
33高松市0.0360
34長崎市0.0360+200
35福島市0.0360+50
36広島市0.0360-57.14
37那覇市0.0240+100
38松山市0.0240-71.43
39札幌市0.0240+100
40宇都宮市0.0240-75
41堺市0.0240-50
42和歌山市0.0240
43千葉市0.0240+100
44さいたま市0.0240-66.67
45福井市0.0120-80
46川崎市0.0120-50
47大分市0.0120-75
48北九州市0.0120
49鳥取市00-100
50静岡市00-100
51青森市00-100
52京都市00

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

音楽月謝の月間支出の現状と今後

音楽月謝とは、ピアノ・バイオリン・ギター・リトミックなどの音楽教室や個人レッスンに通う際に支払う定額の月謝を指します。これは、子どもにとっては情操教育や集中力の育成、大人にとっては趣味や自己表現の手段として、広く支持されている教育ジャンルです。家庭の経済状況や文化的志向が反映されやすい支出項目でもあります。


都市別の支出金額ランキングとその特徴

2025年4月時点における、全国の音楽月謝の平均支出額は430円ですが、都市別に見ると非常に大きな開きがあります。

上位10都市の支出額ランキング1位:松江市(2,138円)2位:横浜市(1,234円)3位:盛岡市(1,003円)4位:鹿児島市(984円)5位:東京都区部(888円)6位:長崎市(828円)7位:秋田市(800円)8位:浜松市(717円)9位:富山市(672円)10位:さいたま市(601円)

最も支出が多い松江市は、全国平均の約5倍にも達しており、地域における音楽教育の熱意が感じられます。大都市だけでなく、地方中核都市でも支出が高い点は特筆すべきです。


前年同月比から見る急伸・減少傾向

著しい増加を示した都市

  • 秋田市:+939%

  • 松江市:+363.8%

  • 鹿児島市:+284.4%

  • 盛岡市:+255.7%

  • 浜松市:+439.1%

  • 東京都区部:+130.1%

これらの都市では、音楽教育への関心が急速に高まっていることが読み取れます。背景には、コロナ禍後の対面レッスンの復活や、教室の新設、地元行政による文化振興支援などが考えられます。

支出減少を見せた都市

  • 富山市:-25.91%

  • さいたま市:-28.62%

都市によっては1時的な縮小や需要の揺り戻しも見られ、1定の波があることがわかります。


利用頻度から見える教育熱

音楽月謝の全国平均の購入頻度は0.05回/月で、やや低い水準ですが、以下の都市ではそれを大きく上回っています。

利用頻度上位都市

  • 佐賀市:0.13回

  • 横浜市:0.12回

  • 長崎市:0.11回

  • 盛岡市・富山市:0.10回

  • 東京都区部・広島市:0.08回

  • 秋田市・神戸市・宮崎市:0.07回

特に佐賀市や横浜市では、家族の中で複数人が音楽教室に通っている、あるいは月に複数回支払う形態があることも想定されます。

頻度の前年比増加率

  • 秋田市:+600%

  • 東京都区部:+166.7%

  • 盛岡市:+100%

  • 広島市:+60%

  • 神戸市:+40%

これらは単に教室が増えただけではなく、「音楽を学ぶことへの意識変化」や、家庭における習い事再編の1環とも言える現象です。


地域ごとの音楽文化と家計投資の傾向

松江市:地方の文化都市としての躍進

最も高い支出を記録した松江市では、音楽文化や芸術教育に対する意識が非常に高い地域性がうかがえます。小中学校での音楽教育の充実、地域イベントや合唱団の活発な活動も背景にある可能性があります。

横浜市・東京都区部:都市型の音楽教育市場

大都市では教室数も多く、講師の質や選択肢も豊富なことから、高額でも質の高い音楽教育を求める家庭が集まりやすい傾向にあります。子どもの受験対策として音楽を組み込む動きもあり、音楽は”教養資産”として位置づけられています。

秋田市・浜松市・盛岡市:再評価される地方の音楽文化

秋田市や浜松市(楽器製造が盛んな地)などでは、音楽が生活の1部として根づいており、地元文化と音楽教育が密接に結びついています。秋田市では前年比で600%以上の伸びを見せるなど、近年の文化教育政策の成果が表れた可能性もあります。


今後の展望と社会的意味

音楽月謝は、支出額の増減が顕著に地域差を伴っており、「音楽=ぜいたく品」ではなく「必要な教養投資」として捉える地域が増えていることがわかります。オンラインレッスンの登場や地域教室の再編、学校外教育への注目が今後の支出トレンドをさらに変化させていくでしょう。

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