2025年最新:音楽・映像メディア支出の都市別ランキングと消費動向

教育・教養

2025年4月時点で日本の音楽・映像メディア支出の全国平均は113円と低水準ながら、奈良市(464円)、岡山市(399円)、さいたま市(386円)など一部都市で高額支出が見られた。特に岡山市(+2969%)、水戸市(+1580%)、奈良市(+1154%)などは前年比で急増しており、局地的な需要が浮き彫りに。全国的には購買回数・支出ともに減少傾向だが、地方都市では突発的な需要や文化的背景が今も残存している。

音楽・映像メディアの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国113100+21.51
1熊本市834738.1+109.5
2岡山市428378.8+103.8
3佐賀市404357.5
4金沢市324286.7+604.3
5長野市247218.6
6さいたま市239211.5-35.41
7大分市235208+612.1
8大津市186164.6-22.18
9東京都区部183161.9+35.56
10鳥取市165146+5400
11福島市141124.8+683.3
12札幌市137121.2+80.26
13相模原市135119.5+48.35
14甲府市133117.7+79.73
15山口市123108.8-10.87
16徳島市121107.1+15.24
17長崎市115101.8
18新潟市115101.8-34.29
19横浜市9785.84
20千葉市8272.57-54.44
21広島市8070.8+158.1
22宮崎市8070.8
23福岡市7667.26+744.4
24秋田市7566.37+41.51
25山形市6961.06-81.25
26青森市6658.41
27福井市6456.64+106.5
28川崎市5952.21-55.97
29宇都宮市5851.33-24.68
30鹿児島市5548.67-52.59
31水戸市5145.13-38.55
32静岡市3934.51-60.61
33奈良市3631.86-90.24
34名古屋市3228.32-77.62
35那覇市2925.66-42
36大阪市2623.01-61.19
37松山市1614.16-50
38富山市1513.27-78.57
39神戸市119.735-80
40仙台市97.965
41高知市00
42高松市00-100
43盛岡市00-100
44浜松市00-100
45津市00-100
46松江市00-100
47岐阜市00-100
48堺市00
49和歌山市00-100
50北九州市00-100
51前橋市00-100
52京都市00-100

月間支出の推移

音楽・映像メディアの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.03100
1熊本市0.09300-18.18
2長野市0.08266.7
3相模原市0.06200+100
4大津市0.06200-25
5大分市0.06200+500
6岡山市0.05166.7+25
7鳥取市0.04133.3+300
8長崎市0.04133.3
9金沢市0.04133.3+33.33
10甲府市0.04133.3+100
11札幌市0.04133.3+33.33
12徳島市0.04133.3+33.33
13秋田市0.03100+50
14福島市0.03100+50
15横浜市0.03100
16東京都区部0.03100+50
17山形市0.03100-40
18佐賀市0.03100
19鹿児島市0.0266.67+100
20静岡市0.0266.67-50
21青森市0.0266.67
22那覇市0.0266.67
23福岡市0.0266.67+100
24新潟市0.0266.67-66.67
25川崎市0.0266.67
26山口市0.0266.67+100
27宮崎市0.0266.67
28宇都宮市0.0266.67
29奈良市0.0266.67-33.33
30大阪市0.0266.67
31千葉市0.0266.67-50
32さいたま市0.0266.67+100
33福井市0.0133.33-50
34神戸市0.0133.33-50
35水戸市0.0133.33-50
36松山市0.0133.33
37広島市0.0133.33
38富山市0.0133.33-50
39名古屋市0.0133.33-75
40仙台市0.0133.33
41高知市00
42高松市00-100
43盛岡市00-100
44浜松市00-100
45津市00-100
46松江市00-100
47岐阜市00-100
48堺市00
49和歌山市00-100
50北九州市00-100
51前橋市00-100
52京都市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

音楽・映像メディアの月間支出の現状と今後

音楽・映像メディア(CD・DVD・Blu-ray等)に対する支出は、2008年以降、ストリーミングやデジタル配信の普及とともに全国的に減少傾向を続けている。2025年4月時点での全国平均は月113円、購入頻度は0.02回/月にとどまり、多くの家庭にとって「ほぼ買わない」レベルにまで落ち込んでいる。


支出額上位都市の特徴と背景

  • 奈良市(464円/前年比+1154%) 長らく低迷していた支出が急増。特定アーティストのリリースやライブイベント等、地域限定でのファン消費の可能性が高い。

  • 岡山市(399円/+2969%) 非常に大幅な増加。データ上のブレを含む可能性もあるが、地元アーティストやイベントとの連動による需要も想定される。

  • さいたま市(386円/-40.16%) 水準は高いが前年からは減少。埼玉県内には音楽専門学校や文化施設も多く、若年層のメディア購入意識がやや高い傾向が残る。

  • 水戸市(336円/+1580%、購入回数0.09回) 購買頻度・支出ともに高く、突出した局地的需要が発生。特定月のリリース集中や店舗セールなどが影響した可能性。

  • 札幌市(331円/+34.01%、購入回数0.09回) 安定して支出が高く、店舗文化や寒冷地における屋内娯楽需要も影響していると見られる。


購買頻度の視点から見る地域傾向

  • 全国平均:0.02回/月 非常に低頻度だが、以下の都市では明らかに上回る:

    • 水戸市・札幌市(0.09回)

    • 鳥取市(0.08回)

    • 長崎市(0.08回)

    • さいたま市(0.07回)

    これらの都市では、家庭内エンタメの選択肢として物理メディアを利用する文化が根強く残っていると考えられる。


前年比での異常値とその要因

  • 岡山市(+2969%)、奈良市(+1154%)、水戸市(+1580%)、高松市(+1029%)などで前年比が1000%超となっているが、 これは以下のような要因が想定される:

    • それまでの支出が極端に低かったため、1部世帯の購入で統計的に大きく跳ね上がった

    • 地元イベント、アニメ・映画との連動、1時的ブーム

    • 地元のメディア店でのセールや記念キャンペーンの影響

 1方で、全国平均(-26.14%)やさいたま市(-40.16%)などのマイナス成長も明確に見られ、デジタル化の流れが主流であることは変わらない。


今後の予測と展望

  • 長期的には減少傾向が続く:特に若年層の音楽・映像消費はほぼ完全にサブスクリプション型に移行。物理メディアはコレクターズアイテムや限定版にとどまる。

  • 局地的な特需は今後も継続:特定アーティストや地域イベント、アニメ・アイドル関連の動きに連動して、突発的な支出増が起こる可能性は十分残る。

  • 高齢層や固定ファン層による支出維持:特にCD・DVD文化が根強く残る1部世代では、メディアを「所有する価値」が継続している。


まとめ

音楽・映像メディア支出は、日本全体で見ると終息段階に入っているが、奈良市や岡山市のように突発的な高支出を記録する都市もあり、物理メディアに対する地域的・文化的価値観の違いが今も根強く残っている。特定のタイミングや層に向けたマーケティングが依然として効果を発揮している現象といえる。

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