日本の音楽・映像(ダウンロード版)購入支出は2020年以降増加傾向で、四国や東北、北海道で特に伸びが顕著です。全国平均は4,359円、購入世帯割合は約6.35%と都市圏で高く、地方での需要拡大が見られます。ストリーミングの普及で競合はあるものの、多様化と地域差解消が今後の市場成長の鍵となります。
家計調査結果
音楽・映像(ダウンロード版)の相場
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 四国 | 東北 | 関東 | 中都市 | 小都市A | 大都市 | 全国 | 北陸 | 近畿 | 北海道 |
最新値[円] | 4359 | 5756 | 5188 | 4745 | 4532 | 4428 | 4423 | 4392 | 4368 | 4299 | 4295 |
前年同月比[%] | +17.25 | +90.47 | +43.43 | +31.88 | +16.29 | +38.5 | +15.48 | +17.4 | -1.333 | +1.727 | +56.07 |
音楽・映像(ダウンロード版)支出の世帯割合
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 関東 | 大都市 | 中都市 | 北陸 | 全国 | 近畿 | 東海 | 小都市A | 中国 | 九州・沖縄 |
最新値[%] | 6.354 | 8.61 | 8.27 | 7.26 | 7.24 | 6.98 | 6.97 | 6.1 | 5.87 | 5.61 | 5.45 |
前年同月比[%] | +4.193 | -0.347 | +0.731 | +9.668 | +5.08 | +5.598 | +14.08 | +44.89 | +0.514 | +13.79 | +19 |
音楽・映像(ダウンロード版)の推移


詳細なデータとグラフ
音楽・映像(ダウンロード版)のデジタルコンテンツ現状と今後
2020年11月から2025年4月までのデータによると、音楽・映像のダウンロード版に対する日本の世帯の月間平均支出は4,359円で、全体として増加傾向にあります。特に4国や東北、北海道など地方での支出増加が顕著で、デジタルコンテンツ消費の地域格差が浮き彫りになっています。
地域別支出の特徴
4国は5,756円と最も高く、前年同月比で90.47%の大幅な増加を示しています。東北も5,188円で43.43%の増加と目覚ましい伸びです。北海道も56.07%増加しており、都市圏以外でのデジタルコンテンツ需要の高まりがわかります。関東や中都市でも堅調な伸びを示し、全国平均の17.25%増をけん引しています。1方で北陸では前年比で若干の減少(-1.33%)が見られ、地域ごとの差異は今後の課題と言えます。
支出世帯割合の動向
音楽・映像のダウンロード版を購入する世帯の割合は全国平均で6.354%です。関東や大都市圏で8%前後と高い数値を示す1方、小都市や9州・沖縄では5%台とやや低めの水準にとどまっています。前年同月比では全国的に微増(約+4.2%)で、特に東海(+44.89%)や近畿(+14.08%)、中国(+13.79%)などで利用者の増加が目立ちます。関東はわずかに減少していますが、これは成熟市場ならではの横ばいかもしれません。
課題と今後の期待
音楽・映像のダウンロード版市場は、ストリーミングサービスの台頭によりダウンロード需要が横ばいまたは減少する傾向があるものの、地方を中心に支出増が見られるのは興味深い点です。今後はストリーミングとの棲み分けや、より多様なコンテンツ提供が重要となるでしょう。加えて、地域差を埋めるためのインフラ整備や利用促進策も求められます。技術の進化により利便性が向上すれば、ダウンロード版の魅力も再評価される可能性があります。
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