2025年最新版:日本の電池支出都市別ランキングと地域消費の傾向

教育・教養

2025年4月時点で、日本の電池に対する世帯あたりの月間支出は全国平均で162円。最も支出が多いのは横浜市(399円)で、新潟市、札幌市、千葉市が続く。特に新潟市では前年比+535.3%と大幅な増加が見られ、購入頻度でも全国トップの0.39回を記録。寒冷地や高齢化の進む地域で支出が高くなる傾向があり、災害対策やリモコン需要なども要因として推察される。

電池の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国147100+3.521
1水戸市361245.6+296.7
2前橋市312212.2+153.7
3相模原市289196.6+82.91
4川崎市284193.2+55.19
5佐賀市275187.1+205.6
6鳥取市232157.8+74.44
7大阪市224152.4+103.6
8高松市213144.9+61.36
9津市196133.3+88.46
10東京都区部195132.7+50
11宇都宮市194132-23.02
12新潟市190129.3+65.22
13堺市189128.6+110
14札幌市187127.2+392.1
15松江市181123.1+103.4
16さいたま市166112.9+0.606
17富山市165112.2+37.5
18長崎市164111.6+70.83
19神戸市159108.2
20福岡市148100.7+100
21山形市147100+96
22横浜市14699.32+30.36
23徳島市14195.92+127.4
24金沢市13994.56+59.77
25長野市13893.88-13.21
26盛岡市13793.2+24.55
27名古屋市13692.52+38.78
28和歌山市13390.48+10.83
29宮崎市13289.8+112.9
30千葉市13289.8+62.96
31浜松市12987.76-2.273
32岐阜市12383.67-1.6
33高知市12282.99+130.2
34熊本市11980.95-8.462
35松山市11880.27+51.28
36那覇市11175.51-17.16
37大分市10974.15-56.22
38岡山市10873.47+14.89
39京都市10571.43+20.69
40山口市10269.39-40
41北九州市10068.03+5.263
42大津市9967.35-50.5
43広島市9765.99+29.33
44甲府市9665.31
45秋田市9463.95-50.26
46奈良市9463.95-11.32
47福井市9363.27-28.46
48青森市9262.59-14.02
49仙台市8255.78-28.07
50鹿児島市6342.86-40.57
51静岡市5034.01-77.68
52福島市4933.33-47.31

月間支出の推移

電池の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.2100
1長崎市0.34170+161.5
2佐賀市0.33165+106.3
3甲府市0.31155+24
4松山市0.3150+57.89
5相模原市0.29145+123.1
6宇都宮市0.29145+31.82
7松江市0.28140+40
8岡山市0.27135+50
9富山市0.26130+36.84
10大阪市0.26130+23.81
11横浜市0.25125+19.05
12徳島市0.25125+78.57
13堺市0.25125+31.58
14札幌市0.24120+242.9
15岐阜市0.24120+50
16さいたま市0.24120+20
17新潟市0.23115+35.29
18川崎市0.23115+76.92
19山口市0.23115+9.524
20前橋市0.23115+43.75
21福岡市0.22110+37.5
22盛岡市0.22110+15.79
23山形市0.22110+83.33
24大津市0.22110-8.333
25大分市0.21105-8.696
26名古屋市0.21105+16.67
27金沢市0.2100+5.263
28高知市0.1995+35.71
29熊本市0.1995-29.63
30浜松市0.1995+46.15
31東京都区部0.1995
32鳥取市0.1890-10
33秋田市0.1890-33.33
34福井市0.1890+80
35千葉市0.1890+38.46
36仙台市0.1890+5.882
37京都市0.1890+20
38高松市0.1785-5.556
39長野市0.1785+21.43
40津市0.1785-10.53
41広島市0.1785+21.43
42青森市0.1680-27.27
43宮崎市0.1575-11.76
44那覇市0.1470-30
45和歌山市0.1470-33.33
46北九州市0.1470-33.33
47水戸市0.1260-14.29
48鹿児島市0.1155-52.17
49静岡市0.1155-56
50福島市0.150-47.37
51奈良市0.0945-55
52神戸市0.0840-61.9

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

電池の月間支出の現状と今後

日本における「電池」への支出は、2008年から2025年の長期的なスパンではおおむね安定的に推移している。2025年4月の全国平均は月162円であり、前年同月比で+7.285%の増加となった。これは新型家電の普及や備蓄意識の高まり、また高齢世帯での電池使用機器(リモコン・血圧計・懐中電灯など)の需要によるものと考えられる。


都市別に見る電池支出の上位地域

横浜市(399円/前年比+124.2%、平均回数0.23回)

大都市圏ながらも支出額は突出しており、家電所有率の高さや災害備蓄意識が影響か。マンション住まいでも備蓄を行う家庭が多い可能性。

札幌市(374円/+59.15%)

寒冷地特有の暖房機器用リモコンや乾電池式時計などの利用頻度の高さが背景にある。電池が早く消耗する冬季の影響も。

千葉市(343円/+157.9%)

首都圏でも支出が急増。リモートワークや小型家電の増加が原因と考えられる。

新潟市(324円/+535.3%、購入回数0.39回)

全国で最も購入頻度が高い都市。高齢者世帯の多さや寒冷地特性、災害備蓄の習慣が複合的に影響している可能性。

松江市(310円/+138.5%、回数0.29回)

地方中核都市として、スーパーやホームセンターでの安価購入の動機が強く、日用品としての電池購入が根強い。


購買頻度から見る使用実態

全国平均の電池購入回数は月0.22回であり、月1回以下の非常に低い水準。ただし、新潟市(0.39回)、宮崎市(0.36回)、高松市(0.31回)などは、ほぼ3ヶ月に1回以上購入している計算になる。これらの地域では以下の傾向が考えられる:

  • 家庭用機器の乾電池依存率が高い

  • 日用品購入の習慣が店舗利用ベースである

  • 地域特有のイベントや季節要因(例:雪かき道具のLEDライト使用など)


前年比の動向から読み取れる地域性

急増が目立つ都市として、新潟市(+535.3%)、徳島市(+376.5%)、松江市(+138.5%)、鹿児島市(+130.3%)などが挙げられる。これらは大規模消費地とは異なり、ローカルな生活様式の影響を強く受ける。また、災害や停電など、「備え」としての電池需要の波も、統計上は年単位で顕著に現れる。

1方で、広島市(-21.95%)や浜松市(-11.11%)など、マイナス成長の都市も存在する。これは太陽光充電器やUSB式製品などへの移行が進んでいる可能性がある。


今後の展望と課題

  1. エネループなどの充電式電池の浸透 消費者のエコ意識と経済性志向により、乾電池から充電池へ移行が進むことで、今後は「購入回数は減るが単価は上がる」という傾向が強まると予測される。

  2. 災害対策としての「電池需要の季節性」 豪雪地帯や台風常襲地域では、秋冬にかけて懐中電灯・ラジオ・LEDランタンなどの使用が集中する傾向がある。

  3. 高齢化社会と電池依存家電の普及 血圧計・補聴器・センサー系機器など、電池で動く医療・介護系家電の需要は今後も持続的に拡大すると予想される。


まとめ

電池の月間支出は全体としては緩やかな増加傾向を示しつつも、都市ごとに大きな差がある。新潟市や札幌市などの寒冷地・高齢化地域では使用頻度・支出額ともに高く、生活スタイルや地域特性が色濃く反映されている。今後は充電式電池への移行やデバイスの多様化によって、「支出の質」が問われる時代になるといえる。

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