2025年鍋の平均価格と地域差|高騰の背景と今後の価格動向分析

家庭用品

2025年5月時点の鍋1個の全国平均は1,644円で、前年比+6.6%の上昇。立川や福島、旭川など地方都市で40%以上の急騰が目立ち、高付加価値商品の浸透や店舗構造の変化が影響。一方、宮崎などでは価格安定傾向。今後も原材料費の高騰や機能性重視の製品増加により価格上昇が続くと予想される。

都市別の鍋1個の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均1640+6.15
1福島2178+40.06
2福山2178+13.38
3西宮2105+29.3
4郡山2031+19.61
5宮崎2013+2.704
6佐賀2002+37.69
7神戸1944+8.664
81943+22.82
9旭川1939+41.43
10今治1885+19.83
11鳥取1872-22.71
12豊橋1855
13福井1848+10.99
14立川1818+15.58
15奈良1815
16福岡1811
17府中1811+24.55
18山形1808-12.4
19小山1804+4.217
20高知1775+11.57
21水戸1773+9.108
22鹿児島1738+45.44
23八戸1734
24大阪1732+26.33
25東京都区部1712+18.81
26横浜1710+9.827
27長野1701+17.72
28浦安1701
29青森1698+20.94
30宇都宮1689+1.87
31新潟1687+10.55
32伊丹1664+3.354
33川崎1658+24.85
34広島1638+31.46
35長崎1637-21.86
36那覇1628
37秋田1628
38相模原1628+21.95
39川口1628-2.222
40千葉1628+7.246
411615+12.54
42岡山1609+5.995
43大分1599-2.022
44東大阪1591+13
45徳島1591+2.315
461582
47所沢1562
48姫路1558-14.16
49高松1555
50藤沢1555
51盛岡1555
52熊谷1555
53松山1555
54八王子1555+19.8
55北九州1546
56さいたま1546+2.452
57岐阜1542
58熊本1536+6.741
59甲府1518
60松本1518+13.11
61函館1518
62仙台1518
63静岡1514+1.953
64山口1493-8.852
65金沢1485+5.17
66浜松1485
67日立1480-22.8
68和歌山1455+22.47
69大津1445+11.33
70前橋1436
71名古屋1435+0.209
72宇部1426+4.93
73枚方1408-2.561
74札幌1408+13.27
75京都1408
76長岡1345-17.38
77佐世保1345
78松江1335
79富山1308+1.395
80松阪1192
81富士1121-8.19
鍋1個

詳細なデータとグラフ

鍋の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での鍋1個の全国平均価格は1,644円であり、前年比+6.578%の上昇が確認されています。この値上がりは、日用品の中でも比較的高額な調理器具の1つである鍋に対する原材料費の上昇と、製品の多機能化・高付加価値化によるものと考えられます。

鍋は家庭調理の中核を担う調理器具であり、電磁調理対応やIH対応、軽量アルミ鍋、銅鍋、鋳物製品など、材質や用途の多様化によって価格差も広がりやすい傾向があります。


都市別価格ランキングと特徴

2025年5月の時点で鍋1個の価格が高かった上位10都市は以下の通りです。

順位 都市 価格(円) 前年比増減(%)
1位 立川 2,258円 +43.55%
2位 郡山 2,178円 +28.27%
3位 福島 2,178円 +40.06%
4位 西宮 2,141円 +31.51%
5位 山形 2,064円 記録なし
6位 宮崎 2,013円 +2.704%
7位 佐賀 2,002円 +37.69%
8位 神戸 1,944円 +10.77%
9位 1,943円 +22.82%
10位 旭川 1,939円 +41.43%

立川や郡山、福島、旭川といった地方中核都市で40%前後の急騰が確認されており、2024年から2025年にかけて急激な価格上昇が起きていることがわかります。


都市ごとの価格上昇の要因分析

小売流通構造の変化と店舗数減

立川や郡山などでは、大型小売店の撤退や統合などが進み、価格競争が弱まり高価格帯の商品が売れ筋となった可能性があります。

調理スタイルの変化

コロナ禍を経て自炊が根づいた地域では、耐久性や多機能性を重視した鍋の需要が拡大。特に西宮や神戸など都市圏近郊では、「1つで何役もこなせる」鍋へのシフトが価格を押し上げていると考えられます。

原材料費と製造コストの上昇

アルミ、ステンレス、鋳鉄などの資源価格の高騰がそのまま製品価格に反映された地域が多く、特に流通コストがかさむ地方では価格上昇が顕著です。


価格が安定または緩やかな上昇にとどまる地域の特徴

1方で、宮崎のように比較的安定した価格推移を保っている都市もあります。これは、地元に根ざした低価格志向の小売業者の存在や、価格転嫁に慎重な地域性が関係していると考えられます。

また、価格上昇率が高い都市では高機能化・ブランド化が進んでいる傾向に対し、安定している都市では実用重視・価格重視の製品ラインアップが主流であると推察されます。


今後の見通しと市場動向

鍋の価格は今後も緩やかに上昇すると見込まれます。要因は以下の通りです。

  • 燃料費や原材料費の上昇(特に海外製造の影響)

  • 電磁調理器対応・オーブン対応など高付加価値化の進行

  • 環境配慮素材やサステナブル商品への転換によるコスト増

  • 都市圏を中心としたブランド鍋の需要拡大

1方、実用重視・簡素なモデルに特化した低価格帯製品は地方を中心に根強い需要があり、価格2極化が進む可能性もあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました