2025年鉄道運賃支出ランキング:さいたま市・横浜市が上位に

交通費

2025年4月の鉄道運賃の全国平均は2,247円。最多はさいたま市で5,405円、次いで横浜市や東京都区部が続く。首都圏では鉄道利用回数も多く、支出額に直結。一方、福井市や甲府市では利用回数は少なくても高額な利用が支出を押し上げている。前年比では札幌や広島で利用が急増。

鉄道運賃の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2196100+22.96
1京都市4868221.7+14.84
2川崎市4381199.5-6.007
3盛岡市3977181.1+12.6
4東京都区部3800173+5.761
5名古屋市3696168.3+35.43
6広島市3567162.4+106.8
7さいたま市3550161.7-8.221
8岡山市3234147.3+162.7
9山形市3063139.5+147.8
10静岡市2988136.1+63.64
11相模原市2826128.7+82.68
12奈良市2615119.1+31.87
13大津市2554116.3-6.652
14福島市2405109.5-37.79
15仙台市2380108.4-10.76
16津市216498.54-12.95
17和歌山市215498.09+331.7
18福井市214997.86-18.26
19神戸市205893.72+43.41
20大阪市202592.21+22.43
21甲府市196189.3+23.18
22熊本市192487.61+53.43
23浜松市187085.15+15.15
24松江市183683.61+1323
25堺市181182.47+2.548
26富山市173879.14+313.8
27千葉市171177.91+20.83
28長野市170577.64-47.26
29横浜市168776.82-35.22
30山口市163774.54+74.33
31北九州市150568.53-61.33
32福岡市129058.74-24.83
33札幌市128958.7+84.67
34長崎市121455.28+214.5
35金沢市115252.46-61.48
36佐賀市109449.82+497.8
37新潟市104947.77-15.54
38前橋市94242.9-42.17
39秋田市91841.8+92.86
40大分市76534.84-54.6
41青森市68030.97-62.45
42宇都宮市67530.74-39.84
43水戸市60027.32-58.42
44高松市54224.68+94.27
45鳥取市50523-35.26
46鹿児島市45720.81-68.24
47那覇市34815.85-8.421
48高知市26712.16-30.1
49岐阜市1737.878-78.77
50徳島市1547.013-57.1
51松山市1346.102-74.52
52宮崎市1094.964-92.93

月間支出の推移

鉄道運賃の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.98100+2.083
1東京都区部2.48253.1-13.29
2さいたま市2.14218.4+1.422
3川崎市1.83186.7+5.78
4相模原市1.7173.5+30.77
5神戸市1.67170.4+156.9
6千葉市1.62165.3+24.62
7京都市1.52155.1+4.828
8札幌市1.43145.9+17.21
9横浜市1.31133.7-45.64
10大阪市1.31133.7+43.96
11名古屋市1.14116.3-14.29
12奈良市1.06108.2-7.826
13津市0.9394.9+121.4
14大津市0.991.84+9.756
15福岡市0.8889.8-33.33
16堺市0.8788.78-39.16
17高松市0.7879.59+160
18仙台市0.7172.45+61.36
19長崎市0.5859.18-23.68
20富山市0.5758.16+470
21広島市0.5455.1+10.2
22静岡市0.4950-30.99
23北九州市0.4747.96-14.55
24長野市0.4545.92-16.67
25和歌山市0.4242.86+2.439
26高知市0.440.82+48.15
27福島市0.3838.78-49.33
28那覇市0.3737.76-5.128
29盛岡市0.3737.76-5.128
30山口市0.3737.76+48
31岡山市0.3636.73-28
32水戸市0.330.61-14.29
33山形市0.2727.55-6.897
34鹿児島市0.2626.53
35鳥取市0.2121.43+90.91
36福井市0.220.41-23.08
37熊本市0.220.41-61.54
38浜松市0.1919.39-32.14
39岐阜市0.1919.39-32.14
40新潟市0.1717.35-5.556
41宮崎市0.1717.35+70
42甲府市0.1515.31-54.55
43宇都宮市0.1414.29-57.58
44佐賀市0.1414.29+55.56
45松江市0.1313.27+62.5
46大分市0.1212.24-61.29
47金沢市0.1111.22-83.58
48松山市0.110.2-47.37
49前橋市0.110.2-78.72
50青森市0.088.163-52.94
51秋田市0.088.163-33.33
52徳島市0.077.143

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

鉄道運賃の月間支出の現状と今後

鉄道運賃は、都市部を中心に移動手段として広く利用される公共交通費の代表であり、地域によっては通勤・通学・日常の買い物など生活の1部として支出される割合が高くなっています。特に鉄道網の発達した都市では、利用頻度と運賃水準が世帯支出額に大きな影響を与えます。


都市別の支出額ランキングとその特徴

2025年4月時点での全国平均は2,247円ですが、それを大きく上回る都市が複数存在します。

  • 1位:さいたま市(5,405円)

  • 2位:横浜市(5,265円)

  • 3位:東京都区部(4,243円)

  • 4位:相模原市(4,126円)

  • 5位:福井市(3,888円)

これら上位の都市は首都圏を中心とした鉄道インフラが整備された地域で、日常的な鉄道利用が家計支出に大きく影響していることがわかります。


都市別支出の背景分析

さいたま市・横浜市・東京都区部いずれも首都圏に位置し、JR・私鉄・地下鉄網が充実。日常的な通勤通学の鉄道依存度が高く、鉄道定期券以外の利用(週末の外出、子どもの塾通いなど)も多いため、支出がかさむ構造です。特にさいたま市は前年比+26.55%と大幅に増加しており、行動制限緩和後の外出機会増加が要因と考えられます。

福井市・甲府市などの地方都市の上位入り福井市は前年比+96.17%と急増しており、これは1時的な高額支出(例:特急利用、遠距離通学など)が影響している可能性があります。また、定期的な鉄道利用者が少ない分、1回あたりの運賃が高くつく地方の構造的特徴も反映されています。


利用回数との関係

全国の平均利用回数は1.01回/月。特に多いのは、

  • 東京都区部(3.24回)

  • さいたま市(2.64回)

  • 相模原市(1.85回)

  • 横浜市(1.76回)

首都圏の鉄道網を日常的に利用する世帯が多く、回数の多さが支出の高さに比例していることが分かります。これに対して、福井市のような地方都市では、利用回数が少なくても1回あたりの金額が高いため、支出が上位に来る傾向があります。


前年同月比の傾向と都市別の変化

前年比で大きく支出が増えた都市には、

  • 福井市(+96.17%)

  • 名古屋市(+41.6%)

  • 北9州市(+62.26%)

  • 甲府市(+50.03%)

1方、岡山市(-10.39%)福島市(-12.93%)では減少しており、外出控えの継続や高齢化による公共交通離れの影響もあると見られます。

また、利用回数の増減では、札幌市(+109.3%)広島市(+53.57%)が大きく伸びており、イベント再開や観光需要の回復が背景と考えられます。逆に、相模原市(-21.61%)川崎市(-39.04%)などは減少しており、ライフスタイルの変化(在宅勤務継続など)による影響も推測されます。


今後の展望とまとめ

鉄道運賃の世帯支出は、都市ごとに鉄道網の密度や利用動向、社会活動の再開状況によって大きく変動します。首都圏では今後も高水準を維持する見込みですが、地方では観光・通学・通院など特定目的による変動が大きく、年度ごとの振れ幅が目立つ傾向にあります。今後も地域ごとの移動ニーズに応じた支出傾向の変化が注目されます。

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