2025年鉄道運賃支出ランキング:さいたま市・横浜市が上位に

交通費

2025年4月の鉄道運賃の全国平均は2,247円。最多はさいたま市で5,405円、次いで横浜市や東京都区部が続く。首都圏では鉄道利用回数も多く、支出額に直結。一方、福井市や甲府市では利用回数は少なくても高額な利用が支出を押し上げている。前年比では札幌や広島で利用が急増。

鉄道運賃の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2247100+14.06
1さいたま市5405240.5+26.55
2横浜市5265234.3+26.68
3東京都区部4243188.8+5.025
4相模原市4126183.6+5.067
5福井市3888173+96.17
6名古屋市3639161.9+41.6
7岡山市2933130.5-10.39
8北九州市2932130.5+62.26
9甲府市2738121.9+50.03
10福島市2693119.8-12.93
11広島市2626116.9-1.611
12宇都宮市2626116.9+16.61
13津市2587115.1+6.373
14川崎市2525112.4-8.448
15大津市2495111-30.87
16静岡市2427108-18.23
17水戸市2314103+79.52
18山口市2299102.3-20.59
19福岡市215795.99-24.1
20高松市209193.06+55
21長崎市205391.37+14.37
22鹿児島市198688.38+225.6
23神戸市198688.38-28.92
24高知市195987.18+544.4
25大阪市190484.74-51.37
26浜松市176378.46-26.54
27京都市169175.26-42.25
28長野市163372.67-24.5
29金沢市160071.21+0.125
30盛岡市153868.45+62.24
31千葉市149166.36-70.71
32大分市140662.57+424.6
33奈良市139462.04-58.2
34仙台市129757.72-37.64
35堺市124055.18-3.652
36秋田市111449.58+203.5
37札幌市101445.13+30
38和歌山市99944.46+130.7
39松江市97243.26-44.43
40青森市95442.46+37.07
41熊本市83937.34-18.94
42新潟市80035.6+4.302
43山形市78134.76+4.133
44岐阜市72032.04-54.6
45富山市64828.84-46.09
46前橋市64628.75-0.155
47松山市58726.12+294
48那覇市42819.05-17.05
49徳島市37016.47+36.03
50宮崎市34815.49+346.2
51佐賀市32814.6-13.68
52鳥取市2129.435-86.52

月間支出の推移

鉄道運賃の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.01100+2.02
1東京都区部3.24320.8+39.06
2さいたま市2.64261.4+11.86
3相模原市1.85183.2-21.61
4横浜市1.76174.3-23.14
5札幌市1.57155.4+109.3
6千葉市1.4138.6+6.87
7川崎市1.39137.6-39.04
8神戸市1.33131.7-20.83
9広島市1.29127.7+53.57
10奈良市1.27125.7-5.926
11名古屋市1.17115.8+13.59
12大阪市1.13111.9-31.52
13堺市1.07105.9+16.3
14福岡市1.06105-29.33
15京都市1.05104-35.58
16大津市1.03102-63.21
17高松市0.9594.06+120.9
18仙台市0.7473.27-28.85
19北九州市0.6766.34+52.27
20長野市0.6463.37+48.84
21津市0.6160.4-1.613
22水戸市0.5352.48+89.29
23熊本市0.549.5-34.21
24宇都宮市0.4847.52-9.434
25那覇市0.4746.53+34.29
26静岡市0.3938.61-64.22
27岡山市0.3837.62-75.95
28山口市0.3837.62+2.703
29大分市0.3837.62+216.7
30和歌山市0.3534.65+16.67
31福島市0.3231.68-39.62
32鹿児島市0.3130.69+34.78
33長崎市0.3130.69-53.73
34徳島市0.2524.75+525
35山形市0.2423.76+84.62
36秋田市0.2221.78
37甲府市0.2120.79-22.22
38高知市0.219.8+42.86
39新潟市0.219.8+53.85
40岐阜市0.219.8-67.74
41盛岡市0.1918.81+11.76
42浜松市0.1918.81-51.28
43松江市0.1817.82+80
44松山市0.1716.83-34.62
45富山市0.1716.83-56.41
46福井市0.1615.84-57.89
47鳥取市0.1514.85-6.25
48金沢市0.1514.85-46.43
49佐賀市0.1413.86-33.33
50青森市0.1312.87+18.18
51前橋市0.1211.88
52宮崎市0.19.901+400

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

鉄道運賃の月間支出の現状と今後

鉄道運賃は、都市部を中心に移動手段として広く利用される公共交通費の代表であり、地域によっては通勤・通学・日常の買い物など生活の1部として支出される割合が高くなっています。特に鉄道網の発達した都市では、利用頻度と運賃水準が世帯支出額に大きな影響を与えます。


都市別の支出額ランキングとその特徴

2025年4月時点での全国平均は2,247円ですが、それを大きく上回る都市が複数存在します。

  • 1位:さいたま市(5,405円)

  • 2位:横浜市(5,265円)

  • 3位:東京都区部(4,243円)

  • 4位:相模原市(4,126円)

  • 5位:福井市(3,888円)

これら上位の都市は首都圏を中心とした鉄道インフラが整備された地域で、日常的な鉄道利用が家計支出に大きく影響していることがわかります。


都市別支出の背景分析

さいたま市・横浜市・東京都区部いずれも首都圏に位置し、JR・私鉄・地下鉄網が充実。日常的な通勤通学の鉄道依存度が高く、鉄道定期券以外の利用(週末の外出、子どもの塾通いなど)も多いため、支出がかさむ構造です。特にさいたま市は前年比+26.55%と大幅に増加しており、行動制限緩和後の外出機会増加が要因と考えられます。

福井市・甲府市などの地方都市の上位入り福井市は前年比+96.17%と急増しており、これは1時的な高額支出(例:特急利用、遠距離通学など)が影響している可能性があります。また、定期的な鉄道利用者が少ない分、1回あたりの運賃が高くつく地方の構造的特徴も反映されています。


利用回数との関係

全国の平均利用回数は1.01回/月。特に多いのは、

  • 東京都区部(3.24回)

  • さいたま市(2.64回)

  • 相模原市(1.85回)

  • 横浜市(1.76回)

首都圏の鉄道網を日常的に利用する世帯が多く、回数の多さが支出の高さに比例していることが分かります。これに対して、福井市のような地方都市では、利用回数が少なくても1回あたりの金額が高いため、支出が上位に来る傾向があります。


前年同月比の傾向と都市別の変化

前年比で大きく支出が増えた都市には、

  • 福井市(+96.17%)

  • 名古屋市(+41.6%)

  • 北9州市(+62.26%)

  • 甲府市(+50.03%)

1方、岡山市(-10.39%)福島市(-12.93%)では減少しており、外出控えの継続や高齢化による公共交通離れの影響もあると見られます。

また、利用回数の増減では、札幌市(+109.3%)広島市(+53.57%)が大きく伸びており、イベント再開や観光需要の回復が背景と考えられます。逆に、相模原市(-21.61%)川崎市(-39.04%)などは減少しており、ライフスタイルの変化(在宅勤務継続など)による影響も推測されます。


今後の展望とまとめ

鉄道運賃の世帯支出は、都市ごとに鉄道網の密度や利用動向、社会活動の再開状況によって大きく変動します。首都圏では今後も高水準を維持する見込みですが、地方では観光・通学・通院など特定目的による変動が大きく、年度ごとの振れ幅が目立つ傾向にあります。今後も地域ごとの移動ニーズに応じた支出傾向の変化が注目されます。

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