野菜・海藻の世帯支出ランキング|全国と都市別の支出傾向を解説

野菜・果実

日本の世帯における野菜・海藻の月間支出は、千葉市・奈良市・富山市などが高水準で、全体の平均は0.982万円。支出増加率では福井市や川崎市が際立ち、健康志向や調理習慣が反映されていると考えられます。購入頻度は秋田市や富山市などが特に高く、日常的に野菜を用いる食文化が影響しています。全体的に支出・頻度ともに緩やかな増加傾向が続いており、今後も健康ニーズに応じた消費が期待されます。

野菜・海藻の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国0.926100+1.369
1東京都区部1.12121+1.56
2松江市1.093118.1+24.41
3富山市1.063114.8-4.287
4横浜市1.062114.7-2.97
5新潟市1.06114.5-1.304
6千葉市1.049113.3+10.98
7京都市1.047113.1-0.362
8北九州市1.015109.6+3.678
9長野市1.012109.4+15.35
10仙台市1.007108.7+15.11
11福島市1.002108.2+14.63
12浜松市0.995107.5-4.049
13山形市0.987106.6-8.076
14高松市0.984106.3+23.96
15さいたま市0.981105.9-12.91
16福岡市0.978105.6+11.81
17秋田市0.967104.5-10.06
18佐賀市0.964104.1+7.174
19川崎市0.957103.4-15.4
20青森市0.957103.4+5.524
21水戸市0.954103+16.29
22長崎市0.952102.8+1.223
23名古屋市0.95102.6-9.323
24鹿児島市0.95102.6+5.687
25熊本市0.949102.5+9.249
26奈良市0.949102.5+0.915
27宇都宮市0.943101.9+8.028
28堺市0.93100.5-4.682
29金沢市0.928100.2+10.86
30山口市0.91799.03+15.4
31福井市0.91298.47+10.11
32大津市0.90898.09-14.4
33大阪市0.89997.08+9.812
34神戸市0.89496.6-9.713
35相模原市0.89496.55-10.25
36宮崎市0.89396.46-1.184
37広島市0.88695.69+5.767
38盛岡市0.8895.08-5.951
39甲府市0.8895.02+3.01
40岐阜市0.87994.9-18.52
41津市0.87894.86+7.426
42前橋市0.87594.56-5.065
43静岡市0.8692.9-8.002
44徳島市0.85492.23+1.788
45岡山市0.84391.09-7.412
46鳥取市0.81988.46+14.88
47札幌市0.80687.11+4.945
48松山市0.80286.68-13.26
49高知市0.80186.5-2.875
50和歌山市0.79485.77-4.291
51那覇市0.77183.31-10.59
52大分市0.74180.03+10.53

月間支出の推移

野菜・海藻の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国47.91100-0.0417
1秋田市55.21115.2-4.232
2京都市55.1115+3.552
3福島市55.01114.8+7.044
4松江市54.73114.2+14.74
5新潟市54.48113.7+0.498
6長野市54.32113.4+12.12
7富山市53.02110.7-6.655
8青森市52.91110.4+6.245
9鹿児島市52.54109.7+2.778
10仙台市52.46109.5+5.702
11熊本市52.33109.2+8.546
12福岡市51.88108.3+16.72
13山形市51.88108.3-5.793
14長崎市51.82108.2-0.0193
15佐賀市51.77108.1+8.057
16東京都区部51.72108-4.062
17さいたま市51.03106.5-8.153
18奈良市51.01106.5+2.677
19高松市50.83106.1+17.72
20横浜市50.69105.8-2.557
21北九州市50.69105.8+0.876
22山口市50.13104.6+19.78
23水戸市50.08104.5+11.81
24盛岡市49.82104-7.86
25宇都宮市49.7103.7+8.185
26堺市49.54103.4-3.015
27宮崎市49.16102.6-4.059
28浜松市49102.3-13.87
29川崎市48.72101.7-10.62
30大阪市48.34100.9+9.466
31静岡市48.02100.2-4.873
32金沢市47.99100.2+5.891
33広島市47.91100+4.653
34大津市47.7999.75-10.47
35千葉市47.7899.73-0.995
36前橋市47.5799.29-2.22
37福井市47.2598.62+3.801
38相模原市47.2398.58-5.084
39岐阜市47.1698.43-13.75
40名古屋市46.797.47-8.288
41神戸市46.2896.6-10.29
42徳島市46.1796.37+2.646
43津市45.9995.99+1.838
44岡山市45.9995.99-5.37
45高知市44.492.67-6.21
46鳥取市44.3992.65+10.75
47札幌市44.0892.01+2.846
48松山市43.4490.67-13.1
49甲府市43.1590.06-6.683
50大分市42.3688.42+14.49
51和歌山市41.7787.18-7.404
52那覇市34.5272.05-9.42

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

野菜・海藻の月間支出の現状と今後

日本の食卓に欠かせない野菜や海藻は、健康志向の高まりとともにその重要性が増している食材群です。世帯あたりの月間支出額や購入頻度は、都市の生活環境や消費スタイルを映す鏡でもあります。本稿では、2008年から2025年4月までのデータをもとに、都市ごとの支出額や特徴を読み解きながら、日本の食の傾向を明らかにしていきます。


最新の支出ランキング ~上位都市の顔ぶれ~

最新の月間支出金額では、千葉市が1.199万円で全国1位。次いで奈良市(1.159万円)富山市(1.158万円)さいたま市(1.134万円)、横浜市(1.132万円)と続きます。

上位都市の共通点としては、以下が挙げられます:

  • 都市規模が中〜大で、購買選択肢が多い

  • 健康志向が強く、野菜・海藻への関心が高い

  • 単身・共働き世帯も多く、外食や中食の1環での購入も多い可能性

特に千葉市は、前年同月比で+12.25%の増加と、伸び率も高く、地元野菜の流通や食育活動が消費を後押ししている可能性があります。


増加率で見る注目都市

前年比で最も支出が増加したのは福井市(+21.86%)川崎市(+16.5%)。福井市は月間1.107万円で地方都市ながらも高水準。家庭での調理文化が根付いているため、海藻類を含む手作りの献立が多いと予想されます。

1方、川崎市の増加も興味深く、都市化が進む中でも健康への意識が高まり、惣菜やカット野菜、冷凍野菜の購入なども増えていると考えられます。


購入頻度の都市間比較

支出額とは別に、購入頻度の観点から見ると、秋田市(61.7回)富山市(61.23回)、さいたま市(58.98回)など、北日本や内陸都市で高頻度となっています。

これらの地域では、日々の食卓に野菜を多く使う文化が定着していると考えられます。特に秋田や富山などでは、漬物や煮物、鍋物などで季節の野菜を頻繁に消費する習慣があります。

1方で、支出額は高くても回数がそこまで多くない都市(例:横浜市、東京都区部)では、単価の高い高品質な商品や外食・惣菜を通じた購入が多いと推測されます。


全体的な傾向と背景

全国平均で見れば、月間支出額は0.982万円、購入回数は50.79回と安定傾向。前年比では+5.377%の支出増、+2.399%の購入頻度増と、物価上昇だけでなく健康意識の向上や生活スタイルの変化が影響していることが分かります。

野菜・海藻類は、価格変動が季節や天候に左右されるため、地域での価格差もある1方、各家庭が日常的に購入し続ける基本食材として根強い位置を保っています。


今後の展望

持続可能な農業、地産地消、健康寿命の延伸といった観点から、今後も野菜・海藻の消費は1定の増加傾向を保つと見られます。特に都市部では、冷凍・カット・サラダ用といった利便性の高い商品の普及が、支出額や購入頻度を押し上げる要因となるでしょう。

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