野菜・海藻の世帯支出ランキング|全国と都市別の支出傾向を解説

野菜・果実

日本の世帯における野菜・海藻の月間支出は、千葉市・奈良市・富山市などが高水準で、全体の平均は0.982万円。支出増加率では福井市や川崎市が際立ち、健康志向や調理習慣が反映されていると考えられます。購入頻度は秋田市や富山市などが特に高く、日常的に野菜を用いる食文化が影響しています。全体的に支出・頻度ともに緩やかな増加傾向が続いており、今後も健康ニーズに応じた消費が期待されます。

野菜・海藻の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国0.967100-0.155
1富山市1.248129.1+11.99
2京都市1.238128.1+8.423
3奈良市1.164120.5+19.49
4横浜市1.163120.3+1.025
5千葉市1.136117.5+8.317
6福島市1.119115.7+1.479
7福井市1.118115.7+23.39
8新潟市1.114115.3+3.109
9長野市1.101113.9-5.988
10東京都区部1.1113.8-1.46
11川崎市1.087112.4+8.279
12松江市1.069110.6+14
13盛岡市1.068110.5-0.159
14秋田市1.068110.5-6.166
15山形市1.05108.6-13.26
16仙台市1.032106.8-3.253
17青森市1.032106.7-0.855
18さいたま市1.027106.2-8.266
19金沢市1.011104.6+0.397
20相模原市1.01104.5+5.229
21静岡市1.003103.8-6.349
22宮崎市0.992102.7+15.52
23堺市0.989102.4+3.885
24浜松市0.982101.6+3.969
25前橋市0.974100.8-3.716
26宇都宮市0.971100.5+5.154
27名古屋市0.97100.4+5.963
28水戸市0.97100.4+3.898
29鳥取市0.95698.93+2.487
30熊本市0.95198.37+1.408
31広島市0.9598.3+9.902
32大阪市0.94497.69-2.61
33津市0.93796.99+16.64
34長崎市0.93796.96-2.911
35甲府市0.93496.68-6.7
36高松市0.93396.48+23.38
37佐賀市0.92195.31+23.65
38神戸市0.91694.74-15.17
39福岡市0.91194.24-7.916
40北九州市0.89692.7-8.018
41岡山市0.8992.06-1.571
42岐阜市0.88991.97-17.23
43大津市0.88791.78-2.162
44札幌市0.87490.4-18.94
45鹿児島市0.87490.39-2.5
46徳島市0.85988.9-11.01
47大分市0.85588.41+19.78
48山口市0.84887.78-4.081
49和歌山市0.84186.97+3.053
50那覇市0.78280.95-4.481
51松山市0.76278.85-10.4
52高知市0.73576.05-13.92

月間支出の推移

野菜・海藻の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国51.31100+0.391
1富山市65.99128.6+8.984
2京都市62.28121.4+4.043
3奈良市61.29119.5+19.71
4秋田市60.8118.5-4.342
5福島市60.24117.4+0.871
6盛岡市58.32113.7-8.374
7青森市57.94112.9-0.43
8新潟市57.83112.7+0.644
9長野市57.34111.8-4.033
10福井市57.23111.5+12.39
11仙台市56.99111.1-1.894
12さいたま市56.92110.9-0.802
13山形市56.66110.4-11.5
14長崎市55.99109.1+11.09
15横浜市55.87108.9-0.869
16静岡市55.84108.8+0.576
17松江市55.74108.6+10.86
18堺市55.44108+5.119
19東京都区部54.52106.3-2.66
20神戸市54.18105.6-5.296
21川崎市53.4104.1+3.75
22大阪市53.31103.9+1.795
23千葉市53.18103.6+0.226
24水戸市53.15103.6+6.663
25宮崎市52.36102+4.075
26相模原市52.13101.6-0.705
27金沢市51.72100.8-5.569
28熊本市51.63100.6-1.206
29岡山市51.2799.92+1.025
30宇都宮市51.1699.71+3.124
31福岡市50.498.23-4.906
32前橋市50.3398.09-4.984
33浜松市50.2497.91-8.137
34大分市49.9497.33+18.79
35広島市49.7596.96+5.157
36高松市49.496.28+15.61
37山口市48.9695.42-1.529
38北九州市48.9395.36-10.7
39岐阜市48.8295.15-13.16
40鳥取市48.7494.99-1.376
41津市48.5794.66+9.097
42鹿児島市48.4594.43-9.422
43佐賀市48.2794.08+10.61
44名古屋市48.2293.98+0.125
45札幌市47.9893.51-14.26
46和歌山市47.6292.81+6.628
47大津市47.2692.11-7.965
48徳島市46.5290.66-11
49甲府市45.6789.01-14.3
50松山市44.386.34-10.7
51高知市41.5380.94-17.12
52那覇市37.4472.97-0.9

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

野菜・海藻の月間支出の現状と今後

日本の食卓に欠かせない野菜や海藻は、健康志向の高まりとともにその重要性が増している食材群です。世帯あたりの月間支出額や購入頻度は、都市の生活環境や消費スタイルを映す鏡でもあります。本稿では、2008年から2025年4月までのデータをもとに、都市ごとの支出額や特徴を読み解きながら、日本の食の傾向を明らかにしていきます。


最新の支出ランキング ~上位都市の顔ぶれ~

最新の月間支出金額では、千葉市が1.199万円で全国1位。次いで奈良市(1.159万円)富山市(1.158万円)さいたま市(1.134万円)、横浜市(1.132万円)と続きます。

上位都市の共通点としては、以下が挙げられます:

  • 都市規模が中〜大で、購買選択肢が多い

  • 健康志向が強く、野菜・海藻への関心が高い

  • 単身・共働き世帯も多く、外食や中食の1環での購入も多い可能性

特に千葉市は、前年同月比で+12.25%の増加と、伸び率も高く、地元野菜の流通や食育活動が消費を後押ししている可能性があります。


増加率で見る注目都市

前年比で最も支出が増加したのは福井市(+21.86%)川崎市(+16.5%)。福井市は月間1.107万円で地方都市ながらも高水準。家庭での調理文化が根付いているため、海藻類を含む手作りの献立が多いと予想されます。

1方、川崎市の増加も興味深く、都市化が進む中でも健康への意識が高まり、惣菜やカット野菜、冷凍野菜の購入なども増えていると考えられます。


購入頻度の都市間比較

支出額とは別に、購入頻度の観点から見ると、秋田市(61.7回)富山市(61.23回)、さいたま市(58.98回)など、北日本や内陸都市で高頻度となっています。

これらの地域では、日々の食卓に野菜を多く使う文化が定着していると考えられます。特に秋田や富山などでは、漬物や煮物、鍋物などで季節の野菜を頻繁に消費する習慣があります。

1方で、支出額は高くても回数がそこまで多くない都市(例:横浜市、東京都区部)では、単価の高い高品質な商品や外食・惣菜を通じた購入が多いと推測されます。


全体的な傾向と背景

全国平均で見れば、月間支出額は0.982万円、購入回数は50.79回と安定傾向。前年比では+5.377%の支出増、+2.399%の購入頻度増と、物価上昇だけでなく健康意識の向上や生活スタイルの変化が影響していることが分かります。

野菜・海藻類は、価格変動が季節や天候に左右されるため、地域での価格差もある1方、各家庭が日常的に購入し続ける基本食材として根強い位置を保っています。


今後の展望

持続可能な農業、地産地消、健康寿命の延伸といった観点から、今後も野菜・海藻の消費は1定の増加傾向を保つと見られます。特に都市部では、冷凍・カット・サラダ用といった利便性の高い商品の普及が、支出額や購入頻度を押し上げる要因となるでしょう。

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